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12/8 サンダー@ブルズ シーズン第24戦

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ロードのユナイテッドセンターにて行われたブルズとの一戦は最終的に112-114で惜しくも敗れています。

ウェスタンカンファレンス首位に立てる試合を尽く落としていくサンダーはついにイースタン14位のブルズにも敗れます。いやいや、どれだけ首位に立ちたくないの…

それはそうとして今季に入って勝率5割未満のチームに敗れるのはこれが初となりました。これが引き金となってドタドタっと黒星を積み上げることになるかもしれません(謎のネガティヴ)

正直に申し上げるとここまでドアマットと蔑称される極めて勝率の低いチーム相手に取りこぼしそうになるようなことすらなかったのでここ2試合の戦いぶりには不満が募ります。まぁ全てはストロングポイントを自身で潰していっている所謂自爆が原因なわけですが。

 

 

*前半に潜む魔物

「今季のサンダーはディフェンスのチーム」これは動きません。そしてリーグトップクラスのディフェンスを兼ね備えていることもまた動かぬ事実です。それなのにここ2試合に限っては全くの逆なのです。

ここ2試合の前半のディフェンスレーティングはなんと122.2と恐ろしいほど低さを披露します。これはリーグ最低のディフェンスを誇るキャバリアーズの115.1を大幅に下回る数値です。ちなみにオフェンスレーティングはわずかに100.9、ネットレーティングに至っては-21.3でした。目も当てられません。

では後半はどうなのかというとディフェンスレーティングが92.2、オフェンスレーティングが115.7、ネットレーティングが+23.5でした。

まぁここまで数字を並べなくても試合を観ていれば分かりますがサンダーの何が問題なのかというとやはり前半のディフェンスにあります。しかしながら主要ディフェンススタッツのスティール、ブロックは共に4.0と悪くありません。では何が問題なのか。

問題点はいくつもありますがその中から少しだけピックアップしてお話しするとまず第1にターンオーバーからの失点が多すぎるということが挙げられます。なんと平均14.0失点もの失点を前半だけであげていました。普段のサンダーの平均ターンオーバーからの失点は試合を通じて15.9失点ですからいくらなんでも失点を重ねすぎていることが分かります。それに伴い速攻からの失点も増えます。速攻からの失点は平均14.5失点を数えており、試合を通じての平均速攻からの失点である14.3失点をここ2試合は前半だけで上回ってしまっています。

なぜこのようなことが起きてしまったのか考えるとまぁ平均ターンオーバーの数値を見るわけです。すると平均で9.5ものターンオーバーを喫していたことが分かりました。ちなみにサンダーの1試合あたりの平均ターンオーバー数は14.8でした。明らかに多すぎます。

んで、更に誰がそんなにターンオーバーをしてしまっているのかを見ていくと意外にもウェストブルックよりもアダムスが3.0ターンオーバーでワーストに立っていました。次いでウェストブルックの2.5、そしてディアロの1.5、ジョージの1.0と続きます。

この数値だけ見ていくとやはりウェストブルック⇔アダムスの鉄板ラインが機能不全を起こしているとも取れます。あんなに今日の1Qに頑張っていたのに不思議なものですね。

まぁウェストブルックのアダムスの使いすぎ、アダムスのファンブルの多さあたりがリズムを崩していると言えるでしょう。

ここ2試合における不振の原因その2ですが、2ndユニットにも原因がありました。と、言うのも出場時間中の得失点差を表す±値がダントツで悪いのです。

シュローダーが-8.5、パターソンが-9.0、アブリネスが-11.0、ノエルが-12.0と驚異的な低さです。あっこれ前半だけの数値ですよ?

ちなみにシュローダーが13.5分、アブリネスが10.0分、ノエルが7.1分、パターソンが6.9分のプレイタイムをそれぞれ貰っていました。このわずかなプレイタイムでどれだけやられるのか…

次に2ndユニットの前半のディフェンスレーティングを見ていきます。

シュローダーが115.3、パターソンが116.1、アブリネスが127.7、ノエルが131.4となりました。あっ…アブリネスとノエル、お前らが犯人だったのか…

とか考えられますがもっとひどいのはオフェンスレーティングとネットレーティングでした。

オフェンスレーティングはシュローダーが86.4、アブリネスが82.6、ノエルが68.8、パターソンが62.1でした。

よってネットレーティングは以下の通りになりました。シュローダーが-28.8、アブリネスが-45.1、パターソンが-54.1、ノエルが-62.7です。

うーん。シュローダーも結構悪いですがこれでも相対的にはマシな方です。ってかアブリネス、パターソン、ノエル全員酷すぎます。なんだこの数字は…

今季のサンダーの強みはシュローダー、ノエルを加えたいつもより豪華な2ndユニットにもありました。が、ここに来てその2ndユニットが絶不調とイマイチ強豪になりきれないのでした。

まとめるとウェストブルック⇔アダムスのラインの機能不全、2ndユニット全体の機能不全がここ2試合で情けない試合しかできていない主な要因だと思われます。他にもいっぱい要因はあるけど大きいのは多分ここ。

 

・2ndユニットの立て直しはこの男に託された…(?)

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【総括】

ピストンズ相手に完璧な試合を見せたと思ったら成績不振のネッツ、ブルズ相手にこの試合展開は本当に予測不可能というか悪い意味で期待を裏切ってくれました。相変わらず勝って兜の緒を締められないサンダー。というか多分サンダーの兜の緒はちぎれて紛失しています。ここ2試合は全てが前半に集約されていたゲームだと思います。後半の出来が良いと言う人もいらっしゃるようですが私から見たら普通です。というか試合を通して後半の展開を作れる裁量があるはずなのにできないことにやきもきします。本当は両方の試合を落とすはずだったけどジョージの神通力で勝ってしまったネッツ戦と負けるべくして負けたブルズ戦といった感じでした。特に2ndユニットの問題は何一つ改善されていないのでこれから待ち受けるキツい日程がより厳しいものになるかもしれません。とばっちりでしかありませんがディアロが復帰してから2ndユニットが崩壊していますがそもそもの因果関係はありませんので本当にとばっちりでしかないです。というか私から見ると悪いのはアブリネスな気がします。成長したと思ったらまた逆戻りしてしまったようなアブリネス。タフな3Pまで決めろとは言わないのでワイドオープンくらいはしっかり決めてほしいものです。

次戦はホームでジャズですがその後にもペリカンズ、ナゲッツクリッパーズと強豪との試合が続きますので気合いを入れ直してここを乗り切ってもらいたいものです。それではまた次回。