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サンダーの選手の年俸について

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試合がなく、書くこともないので(一応ないことは無いですが)本日はサンダーの選手たちの年俸(サラリー)についてお話ししていこうかなと思います。

※先に書いておきますが、私がサラリーについて話す時に使う単位、Mはmillionの略で100万ドルのことですのでよろしくお願いします。

 

*サンダーのサラリー変遷

本当にスモールマーケットなのです。オクラホマシティという街は。

オクラホマシティにシアトルから移転してきて早10年。現在までにFAで獲得した選手の最高年俸を誇る選手は誰だかご存知ですか?

パターソンです(迫真)

パターソンの年俸は約5.4M。どうしてこうなった…

まぁこれはスモールマーケットうんぬん言うよりもウェストブルック、デュラントのデュオに加え、パーキンス、イバカ、ケビン・マーティン、ハーデンやカンターなどの+1のサポーティングキャストをトレードやドラフトで揃えており、なおかつタックスライン内に抑えていた為でもあります。

つまり昔からFAには参入しないチームなのでした。デュラントが去り、新チームとなってもそれは変わりません。デュラントの代わりにジョージが入り、+1をアダムスが務めているスタイルです。この3人で年俸合計は約90Mと、実にタックスラインの約73%を占めており、中心選手で既に経済的にカツカツなのです。(今年のタックスラインは約123M)

 

少しデュラント時代のチーム財政と比較してみましょう。

まずはデュラントがMVPを受賞し、タックスラインも超えていなかった13-14シーズンをモデルケースに選びました。

デュラントとウェストブルックとイバカの2+1人で約45Mで63%を占めていました。(当時のタックスラインは約71M)

次にサンダーがタックスラインを超えた珍しいシーズンとなった15-16シーズンです。

デュラントとウェストブルックとカンターでは約53Mで約63%次に高かったイバカを含めて2+2とすると約65Mで約77%となっていました。(当時のタックスラインは約84M)

 

今は放映権の問題もあり、つい先に紹介した15-16シーズンよりサラリーキャップがどんどん高くなっていき、たった3年ほどで40Mほど上がり、実に1.5倍となってしまった為に単純な比較はできませんが…

それでも昔から今に至るまで3〜4人でタックスラインの6〜7割程度を消費し、残りのメンバーにはなるべく安いサラリーで済ませる。もっと言えばFAはミニマム市場にしか参戦しないよってスタイルなのは変わっていないことはよく分かりました。

 

*で、どうするのか

結論から言います。どうにもなりません。ウェストブルックとジョージ(デュラント)のall for two スタイルをやめない限りはサンダーがFA市場に参加することもないでしょうし、金銭的に余裕が生まれることも恐らくはないでしょう。

ちなみにこの2人の核を擁するチーム作りをやめることは、サム・プレスティGM兼球団社長が退任されない限りありえないと考えられます。だって一昨年のオラディポに21M/年の延長契約を提示するようなチームですよ。ウェストブルック&オラディポのチームを作る気だったのは歴然でした。

 

…………………………………………………

そんなわけでウェストブルックとジョージに多額の資金を投入することはまぁ良しとします。次にアダムスですが彼を放出したらプレーオフにも出られませんので必要です。議論の余地なし。

ではやっとその下に参りますが今年はシュローダーです。約15M/年。これは正直に言うと今シーズン中にもトレードされる可能性があります。戦力的には申し分ないのですがサンダーは彼を放出したいでしょう。彼が居なくなるだけでサンダーの経済状況は相当楽になります。

その次、ロバーソンの10M/年です。ロバーソンはサンダーにとっては重要なプレイヤーであり、ロバーソンが抜けるだけでDFが崩壊するレベルだと書いたっけ?書いてなかったらいずれ書きます。

まぁ要はサンダーにとってはキープレイヤーなので手放せない訳です。しかしOF能力に問題があるのは確かで、毒にも薬にもなる選手に10Mは少しだけ割高かなぁと思います。すぐには放出しないでしょうが次の契約の時どうなるかは分かりません。ロバーソンの代理人次第。

次はグラントの約8.6M/年です。これは2巡目指名の選手にしては高いですが昨年のグラントの活躍からすると安いです。まだ若いですし、数字を下げるようなことがなければ悪くはない契約だと思います。しかし皮肉にも悪くない契約の選手はどうしてもトレードが成立しやすいです。ここは本当にどう扱うのかは分かりません。強いて言うならパターソンの出来次第。

その次はアブリネスの5.4M/年ですがこれは明らかに高いです。しかしアブリネスの契約は今年が最終年となっており、アブリネスがもしサンダーに残留することになっても、次の契約はこれより安く抑えられると思います。(アブリネスが今年もあまり伸びなかった前提の話ですよ)

 

…ミニミッド、ミニマム、ルーキー契約以外一通り書きましたが、これ……切れるとこがない!!

 

んで、今年の白羽の矢は冒頭の写真にもあるシングラーに立ちましたとさ(適当)

 

シングラーのカットは当然であり、簡単な問題でしたが、上に挙げた数名は最早コアメンバーであり、サンダー側からしても切りにくく、サンダーファンからしても切ってほしくないわけです。それなのに少し高いというかなんというか…7人の合計が約130Mと7人でタックスラインの123Mを軽くオーバーしてしまっています。

どうすんだこれ…

というわけで、ウェストブルックとジョージ、アダムスがいる限りは、残りの4人のコアメンバーはいつでも放出される可能性がつきまとっている訳です。それも結構な確率で。

 

 

サンダーファンは彼らと別れる用意をしておくべきかもしれないといった少し悲しい話でした。

 

【追伸】

記事にすることが無く、今回かなり雑な話になってしまったことをお詫びします。

それでも何かサンダーについて書きたいのでした。

次は次シーズンのプレータイムについて書く予定です。