11/8 サンダー@キャバリアーズ シーズン第10戦
なにこのチーム…
BtoB初日となったキャバリアーズとの一戦は敵地、クイッケン・ローンズ・アリーナで行われ、最終的に95-86で勝利を収めています。これで6連勝となり、お昼現在、暫定的に同率4位につけることとなりました。しかし6勝4敗はサンダーを初めとして、クリッパーズ、スパーズ、グリズリーズ、キングスの団子状態でして暫定4位といっても明日負ければ一気に8位くらいまで逆戻りというなかなかカオスなウェスタンカンファレンスです。
*お粗末サンダー
ウェストブルックがいない。そのことがサンダーにもたらす被害は甚大です。
顕著に現れたのはアシストです。今日の試合で今季最低アシストを記録したサンダー。試合を通してアシストがわずか10。どうなっているんだ…
落ち着いてスタッツを見てみますと先発したシュローダーが34分の出場で0アシストじゃありませんか。本当にPGなの?
チームハイのアシストの記録者はファーガソン、ジョージ、アダムス、フェルトンといずれも2つのアシストです。ボール回ってなさすぎです。
そしてシュートもまるで入らず。唯一決めていたのはFG57.9%のシュローダーでした。チームとしては41%と非常に効率が悪いです。まぁ先述のアシスト10の時点でクリエイトできていないことは明白なので至極当然な結果ですが。
ウェストブルックが抜けるといつも見ている速攻からの得点を見るとやはり12.0と今季平均15.9と比べて目に見えて減っています。でもターンオーバーからの得点は21.0と今季平均23.8とあまり変わらないという不思議な結果に。
この結果と照らし合わせて試合を観てみますと、スティールなどは確かに多いのですがそのチャンスを生かせていません。もっと言うとボールプッシュができていないのです。周りのオフボールマン達は走っているのに。
ウェストブルックはボールプッシュの意識が高い上に速攻から自身で決めるのも上手いですが周りを使うのもまた上手いです。なので相手のターンオーバーをそのまま速攻につなげることができます。
一方で今日の試合ではそもそもボールプッシュの意識が薄く、唯一高かったディアロも自分で得点するのは上手いですが速攻からのパスは上手くありませんので必然的にボールを止めざるを得なくなったりします。ディアロのこの部分が成長したら手がつけられなくなりますが何年かかるかはディアロ次第。
・ウェストブルック不在の間、サンダーのお家芸である速攻を支えたのはディアロだった
*変なサンダー
サンダーが特異なチームであることはもはや常識みたいなところもありますが、いつにも増してヘンテコなサンダー。噛み合ってないとも言う。
ハッキリと申し上げると今日の試合はサンダーファンからすると退屈な試合でした。ここ最近のサンダーが好きなファンなら尚更のこと。見所はディアロの速攻とファーガソンのコンタクトダンクとジョージのブザービーターくらいな気がします。でもデータ的に見ると結構ネタに困らない試合でした。中継見てるより後から数字とにらめっこしてた方が面白いレアな試合です。やっぱり変。
個人的に一番気になったのはアブリネスのスリーです。一見すると3/10で「あぁ、今日は調子の悪い日なんだな。」で終わりですが見て欲しいのは撃った場所です。2本を右コーナーから、3本を左コーナーから、また5本をトップの位置から放っており、右コーナーからの2本は1本沈めています。左コーナーは全て外しています。トップからは2本と40%の確率でした。
なんかアブリネスのスリーにムラがあるなと思って調べてみたところ、アブリネスの右コーナーのスリーはなんと60.0%の高確率で決めていました。それにひきかえ左コーナーからのスリーは16.7%と低調でした。トップからは35.0%と平均レベル。でもトップからのシュートはタフショットが多いのでそう考えるとかなり良いかもしれません。まだシーズン序盤で試投数があまり多くないので正確な数値とはいえませんが明らかに右と左のコーナーで差があり、それがこの試合でも如実に表れていて面白いです。
同様に見ていくとジョージはコーナーが苦手でトップが得意、ファーガソンは左コーナーが得意でトップが苦手、パターソンはどこからでも得意という癖がいろいろ出ていて面白いです。こういうデータはおそらくサンダーのコーチ陣も見ていると思うので、改善のための練習をさせるのか苦手なポイントから撃たせない動きをさせるのかといった動きにも注目です。
他にもディフェンス面の数字とか色々面白かったのですが割愛します。
・日々成長を見せているアブリネス
Alex rocking 'em to sleep. Then step back, BAM! #ThunderUP @alexabrines pic.twitter.com/1Mk6N8XTaj
— OKC THUNDER (@okcthunder) 2018年11月8日
*謎の記録ラッシュ
心底どうでもいい記録を連発した今日のサンダー。一体なんだってんだ…
まずグラントの連続2桁記録が7試合連続に伸びました。キャリアハイを更新し続けています。おめでとう。
そしてシュローダーは一昨日にシーズンハイの23得点を記録したかと思えば次のキャバリアーズ戦で28得点を記録しました。シュートの調子が上がってきているのは良いことなのですがやっぱりアシスト0はまずいですよ…
また、スティール13を記録したサンダーはこれでシーズンを通してもリーグトップに躍り出ました。恐るべきスティール力。
そしてこれは記録でもなんでもないのですが久しぶりに3Qに負け越しました。魔の3Qウェストブルックが要因だったのか…?まだ様子見しないとわかりません。
・2日続けてシーズンハイの得点を記録したシュローダー。実はFG%も優秀
【総評】
とにかく変な今日のサンダー。ウェストブルック不在の影響かはたまた別の要因か。なんかシュローダーをスターターにするとちぐはぐ感が生まれる気がします。明日はBtoBでホームに戻ってのロケッツとの試合ですがこの調子ではまず勝てないでしょうね。黒星ひとつは覚悟しておく必要がありそうです。ジョージが爆発すれば可能性はありますが