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NBAの話題についてオクラホマシティサンダー中心に書いていきます

2/23 サンダーvsジャズ シーズン第58戦

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15時から仕事だったので更新が劇的に遅れるだろうけどどうかお許しください…今書いて時間は日をまたいでるけど記憶的には新鮮です。という言い訳、

オールスターウィークエンド明け初戦、ホームのチェサピーク・エナジー・アリーナで行われたジャズとの一戦は、2回ものオーバータイムに突入した熱戦を148-147で制しています。

オールスターウィークエンドを挟んでシーズン後半戦がスタートしましたが劇的なジョージのウィニングショットもあり、良い雰囲気で後半戦を迎えることができました。尚、サンダーはBtoBで明日にキングスとの対戦もあります。どうやらジャズもBtoBのようで両者ともに体力的にも精神的にも厳しくなりそうです。というか今日勝ったことと明日もホームなのが救いですね。逆にジャズは勝てる試合を落とし、明日はホームですが移動があり、非常に厳しいものとなっています。勝ってくれて本当に良かった…

 

*ウェストブルックとジョージのおはなし

なんか最近やたらウェストブルックが褒められています。あ、どこで褒められているかというと選手間ですね。オールスター期間だけでもデュラント、ジョージ、モリス、ドノバン・ミッチェルに褒められている記事を見かけました。特にデュラントとミッチェルに関してはチームメイトでもない視点からのものでかなり深いなぁと思わされる内容でした。一部のみ紹介するとデュラント曰く「(ウェストブルックが自分本位で蔑まれているという話に対して)Ignorant」と一蹴しています。まぁ彼はTwitterで裏アカウントで自分を擁護しようとしたような過去もあり、本音かどうか分かりませんが少なくとも当時もウェストブルックだけは批判しなかったり、最近の雪解け具合を見ると本音と取れるのではないでしょうか。

あとジョージとの関係についても言及しており、「ジョージとのラスの間には素晴らしい相乗効果が生まれている。」とかつての自分を重ねるようなコメントも残しています。

ミッチェルはミッチェルで「今季の彼はまるでレブロンと組んでいたウェイドのようだよ。」と発言しており、ウェストブルックがあくまでジョージを立てるようになったという微妙な変化を指摘しています。

実はミッチェルはNBA入り前にウェストブルックのファンであったことを明かしており、恐らくですが年齢的にレブロン・ジェームズドウェイン・ウェイドクリス・ボッシュのスリーキングスと言われたヒートの直撃世代と思われ、双方をフォロワーとして観ていた上でNBAで切磋琢磨しているミッチェルの言動は結構説得力のあるものでした。

ジョージはジョージで「ファイナルを戦うのにこれ以上何が必要か分からない。自分とラスで引っ張り、チームメイトの素晴らしいサポートがあれば必ず(ファイナルに)たどり着けるはずさ。」と残しており、自信のほども伺えます。

なんにせよウェストブルックとジョージがこれまでと異なるレベルのデュオとして成立しつつあるのは周りの選手たち、そして自身たちも感じているようです。

 

・デュオとして完成しつつある2人

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*新戦力、マーキーフ・モリスを眺めてみた

初お披露目となったモリスですがまぁそう一発目から上手くいかないよねってことでスタッツ的には何も残すことはできませんでした。

厳密には2アシストと1スティール、2つのファウルに1本のシュートミスを記録してはいますがせっかちな方からしたら拍子抜けもいいところでしょう。でも合流初日なんて初戦はこんなもんかなと。今日は特に彼に注目して観ていたのですがコミュニケーションミスやオフェンスシステムに戸惑っているところも散見され、やはり実は結構システマチックなサンダーのシステムに完全にフィットするには時間がかかりそうです。ドノバンの門下生であるブリューワーですら3〜4試合を必要としていたくらいですし意外とサンダーのシステムはややこしいんですよね。特にオールスイッチのローテーションですが。これに関しては試合中にアダムスとモリスが何度も確認や指示の出し合いをしているシーンが目立ちました。やっぱり難しいよね。

でもその問題は一旦置いておいて、個人の能力に注目していくとやはりかなり高い能力を持っているなぁと感じさせられました。私が一番求めていたペリメーターで舐められないディフェンスですがここに関してはかなりしっかりやれていたと思います。それなりにプレッシャーを与えるディフェンスで楽にシュートを撃たせることはなかったですね。パターソンのペリメーターディフェンスは抜かれることを恐れるあまり引きすぎで逆に簡単に3Pないしミドルを撃たれてしまっていたのでここは完全に上回っているポイントです。しかし前述のフィット難とディフェンスリバウンド、特にボックスアウトに関してはまだ及第点には至っていません。あの体格をして17分0リバウンドは少し厳しいですね。何回かディフェンスリバウンドを取り損ねている絵も見られましたしハンズが良くないのかそれともたまたまなのかは分かりませんがここはフィットどうこうではなく個人で解決できる場面ですので改善を求めたいですね。

あとオフェンスですが特に何もなかったんですよね。もうちょっとシュローダーがモリスやノエルを使えたらいいのにって思ってしまったのは内緒。特にモリスは体躯が良く、PnRのローラーとしてかなり優れていたように感じました。シュローダーはモリスとPnRをすることはなかったけどこの先増やしていければ必ず大きなオプションにできそうです。あとウェストブルックはモリスとピックの2メンゲームをしてモリスにロールではなくポップさせていましたがパスが乱れたりディフレクションされたりで綺麗に決まることはなかったです。

そんな感じでまだまだ噛み合ってなかったモリスですがピックの巧さ、まともな方なディフェンス、取れないリバウンドの3点が今日のモリスの要約だと思っています。噛み合うのに少し時間はかかるでしょうが時間をかける価値はありそうというのが今のところの感想。またパターソンとかグラントとかが彼に触発されて切磋琢磨したりという展開も密かに期待しております。

 

・ついに合流したモリス。しかしフィットには相応な時間がかかりそうだ

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総評

私事ですが今日の更新分を書く余裕がなく、休もうかと思いましたがジョージとかモリスとかのこともあって書かないわけにはいかないよなってことで深夜に睡魔と戦いながら無理やり書いているので酷い有様です。ご了承ください。

ということで眠すぎるのでまとめに入っていきますが今日の試合を考えた時にキーとなったポイントとしてはまずは大車輪の活躍をしたジョージ、そしてやたらと入ったウェストブルックの3P、新戦力のモリスに止められなかったミッチェルとルディ・ゴベール及びデリック・フェイバース、とんでもないシュローダーといったポイントらが挙げられます。

正直言ってジョージの驚異的なパフォーマンスについては語ることはないです。もうただ試合を観てくれればそれでいいです。データ的にはクラッチタイムに弱く、今年までウィニングショットを沈めたことがなかったジョージですが12月のネッツ戦以降完全に覚醒しており、クラッチの鬼と化しています。その辺が数字では語れない面白い部分ですね。確率の壁を超えて選手が進化していく瞬間でもあります。

ウェストブルックの3Pに関してはもっと語ることはないです。でもタッチが取れてきたのかなとか思いたくはなりますね。それでキングス戦ボロボロになってたりするのが彼なんですが。一応挙げておくと今季のウェストブルックの3PAはオープンで撃っている割合が例年よりかなり高く、セレクション自体はかなり改善していることがわかります。でも今季はご存知の通りキャリアローを記録するかもといったレベルで入ってないのは皮肉なことです。

そしてモリスについては少し語ったのでシュローダーとジャズサイドのお話をしていきます。まずシュローダーですが今季最低レベルのパフォーマンスを見せました。私から見るとなまじ休んだために試合勘が失われていたように見えたのですがどうだったでしょうか。7アシストを記録していますがプレイメイクをして積み上げたアシストではなく偶然の産物のようなものばかりで特に価値のあるスタッツともいえなさそうな7アシストでした。というかシュローダーってこんなにプレイメイク放棄するような感じだったっけ。確かに平時からプレイメイクより自分のペネトレイトありきな場面も見られますがここまで顕著な試合は珍しいですね。そしてその自分でのペネトレイトも散々で3/16のFG18.8%と目も当てられない数字を残しています。オフェンスレーティングは105.6ともう何をしに出てきたのか分からなくなっていました。ウェストブルック同様にアップダウンの激しい選手ではありますがここまでドン底というのも珍しいなといったプレイでした。そんな日でもなんとか凌いで勝てたというのはやはり他のメンバーが頑張ったんだなぁということが数字やプレイそのものからもひしひしと伝わってきます。あ、あと彼は子供が生まれたからなのか髪が伸びてきたからなのかトレードマークのゴールドパッチを復活させていました。そしてその復活後初戦でこの出来ですのでやはりまた切ったほうがいいのでは?というジョークも聞こえてきたりこなかったり。

そしてゴベールとミッチェルですがゴベールをローラーとするPnRを多用してきたため、アダムスがペリメーターまで引っ張り出され、直接ゴベールへのアシストは防げていたものの、ゴベールをスクリーンアウトできるのはアダムスのみなのでプットバックを沈められまくります。結果ゴベールには7つものORを献上し、26得点も許すことに。そして延長こそスタミナや警戒度などの諸々の理由でFG2/10に抑え込めたミッチェルですがそれまでは12/25の32得点を許しており、いかにこの2メンゲームを止められなかったのかがわかります。そして彼らに対応しようとするともう一人のビッグマンのフェイバースに超高確率でインサイドを蹂躙されてしまうといった具合でサンダーのディフェンスシステムの弱点を見事に突かれた試合となりました。まぁファウルトラブルもあってのことでしたがドノバンHCの対応が結局ミッチェルだけは止めるないしミッチェルとゴベールのPnRが始まる前に起点のリッキー・ルビオを潰してしまうといった形で誤魔化していただけでしたので今後似たような策をとられた時にどう対応していくのかは必見です。ちなみにロケッツも似たようなことをしてくるのでそちらも大変なのですがロケッツの方はPFの部分がフェイバースではなくPJ・タッカーだったりするのでその分は結構負担が軽くなっているとは思います。

まぁそれでも最近はジョージを主とした色々なプレイヤーの活躍で両方ともに劇的な逆転勝利を収めてはいるのですがこれがそう何回も起こるのかというとそうではないと思いますしなんらかのPnRへの対策案は欲しいところです。

 

・アダムスを引っ張り出され、ペイントエリアを好き放題やられてしまったサンダー。ディフェンスのアップグレードを迫られる

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