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3/12 サンダー@ジャズ シーズン第67戦

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ロードのビビント・スマート・ホーム・アリーナで行われたジャズとの一戦は最終的に98-89で勝利を収めています。BtoBを含むロード4連戦とかなり面倒な日程でしたがなんとか5割で乗り切ってくれましたね。

さて、またもや諸事情により3試合ほどお休みさせていただきましたが別に失望したとかそういうわけではないです。まぁウルブズ戦くらいは勝って欲しかったですけど。それでもノースウェストと同ディビジョン内のブレイザーズとジャズには勝っており、両方ともに今季は4-0とシーズンスウィープを達成しているところは手放しで褒められるところだと思います。まぁ他の同ディビジョンであるナゲッツとティンバーウルブズには0-3と反対にシーズンスウィープされかかってはいるのですが…

あと地味なニュースながらバートンが先日、正式にコールアップされ、2way契約から2年のスタンダード契約に昇格されました。この先はネイダーと使い分け、或いはポジション争いをしていくことになるのでしょうが彼はポテンシャルが高いのでターンオーバーさえ減らせれば大きな戦力になってくれるだろうと期待しております。本当にターンオーバーが肝ですね。

また、記事にしていない試合も全て遅れながら観させていただきましたが勝敗のカギはやはり前半に少なくとも1.2ポゼッション差に留められるか、そして4Qにリードして入れているかという部分によるところは大きいかと。ブレイザーズ戦も今日もそんな感じでしたしね。よくよく考えるとシーズン前半のサンダーは1Qに少しリードを作ってその後まくられて3Qで逆転ないしリードを広げて4Qに入るというのがパターンでしたし他のチームよりも1Qの入りを大切にしなければならないチームなのでしょう。

 

*鉄壁…?

今日の試合は現代らしからぬロースコアゲームとなったのですがディフェンスのやり合いだったかと言われると互いに噛み合わなかったともペースが遅かっただけとも言える内容でした。ちなみにペースは98.50で今季104.05のサンダーからするとかなり遅い、同じく今季100.77のジャズからしても少し遅いペースのゲームでした。つまりどちらかというとジャズの土俵の展開。しかもロードですから本当はやりたくない展開であったはずでした。しかしながら戦術的優位を取り続けていたのはサンダーでした。

前半37失点、ディフェンスレーティング74.0に抑えたディフェンスはとても優れており、ここ最近のディフェンスとは見違えるようなプレイでした。まぁ3Pに対してのクローズアウトやローテーションというのはそう完璧にはいかないもので、ロイス・オニールには試合を通して5/10もの3Pを沈められてしまい、オニールが当たっていたというよりオープンで撃たせてしまったという決められて当然なものだったと言わざるを得ないディフェンスではありました。しかし言った通り、完璧なディフェンスなんてそうそう出来るものではありませんし、オニール1人の活躍を許す代わりに他のメンバーをシャットアウト出来たと考えると安いものとも言えます。この辺は難しい部分で、このオニールのようにドノバン・ミッチェルやルディ・ゴベールを最優先とするなら最悪優先しなくてもいいといった部分がカイル・コーバーだったりデリック・フェイバースだったりすると厳しい訳で取捨選択の功と運にも助けられた部分も多いかなとも思います。そして最大のポイントはリッキー・ルビオの欠場、そしてリバウンドの差ですかね。この取捨選択の功は彼が仮に出場していた場合、さらにもう一つエクストラパスが増えて、オニールではなくジョー・イングルスが撃ったり、ジェイ・クラウダーにフィニッシュさせるのではなく、ゴベールとのPnRを使ったりとプレイメイクの厚みが変わってきますので今日のディフェンスが効いたと言われればやはり効いていたと言えるのですがルビオがいた場合に効くのかと問われると疑問符はつきます。

リバウンドの方ですが、総数自体は48-48で同じなのですがオフェンスリバウンドが6-11と劣り、ディフェンスリバウンドが42-37と勝りました。前回対戦ではこれが43-61と大幅に劣り、オフェンスリバウンド11-15、ディフェンスリバウンド32-46と双方ともに大きく差をつけられていたことを考えるとやはり今回はリバウンドに大きく力を注いでいたことが分かります。これでも前回勝てたのはジョージの奇跡と11-24のターンオーバー差だったのですが今回はジョージが不調、16-13のターンオーバーとより多くのミスをしても多少の余裕を持ってロードで勝てたと考えるとこのポイントは相当大きかったと言えるでしょう。

結果的に前回、大量のセカンドチャンスポイントを許したゴベールとフェイバースに計50失点を献上したのに対して今回は計20失点に抑えられたのは勝敗を左右する大きなポイントでした。

戦術的にはアダムスがショーディフェンスを簡略化してゴベールにべったり付いたりそもそものボックスアウトのやり方が前回と異なったりと細かい変更はあったのですがいずれにしろリバウンド勝負で負けなかったというのがミソなのでした。

 

・サンダーの十八番のハッスルプレイやリバウンドといった地味な部分が強烈に効いた試合だった

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【総評】

今日の41勝目にして10年連続の勝率5割超えとなり、NBAで3番目に長く5割を超えているチームとなりました。近年の強豪といえばみたいなことを言えば大抵サンダーが含まれるとは思いますがもう10年も5割を下回っていない事を考えるとやはり強豪のイメージがつくにはそういう理由はしっかりとあるんだなと再確認させられました。ちなみに1位は当然ながらスパーズですが2位は分かりますか?それなりにコアなファンの方なら分かるとは思いますがロケッツです。ロケッツは今年で13年連続?でしたかね。いずれも西のチームと近年はウェスタンカンファレンスを中心に回っているというのがこの辺からも窺い知れます。

それはそうとして試合のことですがいつにも増してギャンブルパスが多いなぁという印象で、実際に18アシストに対して16ターンオーバーとかなり悪いAST/TOVを記録しており、ハイリスクローリターンなプレイが多かったと思います。ウェストブルックのターンオーバーに関しては減らそうと思って減らせるものでもないので多少は目を瞑りますがそれでも彼は今日は3つのみと他の13つは改善の余地ありです。今日頑張ってくれていたアダムスですが序盤の速攻のパスミスは流石に見ている側にもフラストレーションでしたしああいった適当なパスや不注意によるパスミスファンブルなんかを減らしていければ相当オフェンス効率は上がると思います。

あと今日はかなりシュローダーとウェストブルックに救われた部分も大きいのですが本来のサンダーの形を考えるとやはりこれがベストです。と、いうのも序盤からサンダーは堅守で差をつけられないないしリードを許さない程度に食らいつき、ジョージ、ウェストブルック、シュローダー(その他誰かでも可)がシュートタッチが取れてきたところで一気に突き放すという戦い方が多く、それで結果も上げてきましたしそれでいいと思います。パスワークもそれはそれで大切ですが3Pもそこまで武器でもないサンダーからするとやはりスターパワーというのは必要不可欠で切っても切れないものなのでそれを存分に使っていくのが正解の一つだと思っています。最たる例はマジック戦かな。

あと久しぶりにパターソンが出たりジョージの肩のテーピングがなくなっていたりしましたが別に代わり映えはしていなかったので端折らせてもらいます。次は久々のチェサピーク・エナジー・アリーナでネッツ戦です!それではまた。