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4/15 サンダー@ブレイザーズ Playoffs 1st Round 第1戦

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ロード、モーダセンターで行われたブレイザーズとの一戦は最終的に99-104で敗れ、シリーズを0-1とビハインドで迎えています。

ジョージが第1戦欠場の可能性もあると例のRoyce Young氏に報道されたりとやはり肩が思わしくないようで不安が募る試合でもありました。

 

*5/33

何の数字でしょうね。まぁスタッツを見れば一目瞭然なのですが。そう、サンダーの3Pの数字です。

凄いのがこれだけ確率が悪いのに3Pにこだわって試合を進めていたところ。まぁインサイドに収縮していたディフェンスをストレッチしたいというのが狙いだったのでしょうがウェストブルックがいくらワイドオープンを作ろうが尽く落としていきました。自身でクリエイトできるウェストブルックも0/4でシュローダーなんて0/7でした。個人技で撃とうがチームプレイで撃とうが呪われたかのように3Pが入らないというお手上げ状態に。

躍起になって撃ち続けたのかは定かではありませんがそれでも33アテンプトというのは明らかにやり過ぎで10%そこそこの確率のチームがやることではないよねっていうのが一般論。でもことサンダーに限っては3Pが下手くそだけど 3Pがないと勝てないシステムですしやはり誰かしらに決めてもうしかないですしそれができるのはやはりジョージしかいないというのが現状です。

ジョージの怪我?それは知ってるよ。でもジョージに撃たすしかないのがサンダー。エースを信じて15本ものアテンプトをさせました。これが次戦以降どうなってくるのかは分かりませんが故障したエースをそれでも信じるという姿勢をドノバンHCは貫きました。ちなみにウェストブルックあくまで2ndオプションなのでした。24得点を奪いTDも達成した彼ですが、その得点源の殆どはオールコートでの得点で非常に効率よく奪った得点とデイミアン・リラードにマッチアップされた時の1on1に限られ、プレイの組み立てこそするものの、ハーフコートオフェンスのほとんど全てをジョージとアダムスに託していました。

これだけで割とうまく回っていたのですがやはり誤算は3Pが一切入らなかったことでしょう。事実、ウェストブルック-アダムスのラインは機能していましたし、ジョージに撃たせることにも成功はしていますのでオフェンス展開としては今季一番強かった頃のサンダーそのものでした。

あ、でもモリスとフェルトンは戦力外でいいと思いますけどね。

 

・今日こそ真の孤軍奮闘だったウェストブルック。2年前など目ではなかった

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*カンターとリラード

試合を決めたのはこの2人でした。特にカンター。

レインブラザーズことリラードとCJ.マッカラムは序盤からハイペースで得点を量産し、25-39と1Qから試合のペースを握る原動力となりましたがサンダーのディフェンスの前に次第となりを潜め始めました。2Q以降はチーム総得点が30得点に到達することはなく、レインブラザーズが淡々と難しいシュートを沈めてきましたが単発に過ぎず、恐ろしさもなく、サンダーの勢いを止めることも叶わずに1Qで奪ったリードをみるみるとかしていきました。が、結果から見るとサンダーの酷すぎるシュート事情に対してだったらこの程度の単発オフェンスでもなんとかなってしまうということ、そして何よりカンターの泥臭い貢献が光りました。ディフェンスでは大穴とばかりにアダムスに攻め立てられたカンターで、スタッシュブラザーズとしても完全にアダムスに上をいかれたかに見えましたが、隙をついてのポストアップだったり、何より18(7)のリバウンドでユスフ・ヌルキッチの穴を塞ぎ、アダムスのORを防ぎつつ、自身はORを奪うという大仕事をやって見せました。しかも最終盤のクラッチタイムにORと決勝レイアップをねじ込み、勝利に大きく貢献しました。

そしてリラードは終始個人プレイが多かったものの3スティールにディープスリーを含む5/11の3P、更には1点差に詰め寄られた場面での長ディープスリーで試合を決めました。

とまぁここまでブレイザーズ側を褒めてきたわけですが、光あれば影もあるよってな感じでカンターもリラードも大きな穴がありました。

まずカンターですがサンダー時代から全く成長していません。要するにオフェンスも全て流動性がなく、ポストディフェンスも相当悪いです。それでも以前と同じように球際で強さを見せられて今日の活躍をされてしまったわけですが、僅か1試合でアダムスの使い方次第では完封も可能なくらいのボロを見せました。加えて、ボールを保持しないとオフェンスにはリバウンドくらいしか参加することができない質で、リラードとマッカラムのレインブラザーズとの相性補完は決してよくなく、6thとしてでなければ微妙と言わざるを得ないシナジーで、事実、あれだけスタートダッシュに成功したレインブラザーズのFG%は時間とともに経過し、2人で18/45と40.0%まで下がることとなりました。カンターとレインブラザーズはシナジーがあるようで二者択一なのです。

次にリラードですが、シュート力こそ見事だったものの、ウェストブルックのドライブを全く止められないディフェンスと6つも積み上げたTOVが目立ちました。正直なところ、ウェストブルックにはモーリス・ハークレスがマッチアップしてくるものと思っていたので拍子抜けではありましたね。ただ次戦からハークレスともマッチアップに変更されるケースも考えられ、そうした場合には今日よりも苦戦を強いられることになりそうで、こちらとしても逆にこの先の勝機を潰されかねない今日の試合のポイントなのでした。

 

・シリーズの行方を握っているとさえ認識されるスタッシュブラザーズ対決

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総評

これだけは声を大にして言いたい。

サンダーの方がずっと良いバスケットをしてたよ。

これだけ。 3P15%というシーズン中でも無いようなやらかしを平気でやらかしたことくらいしか攻めるところがないのです。まぁそれは勝てる試合を落としたというプレイオフで最もやってはならないことを犯したということに他ならないのですが。

誰を責めるのか、誰に責任があるのかと言われたら当然フロントとドノバンHCです。ドノバンをそこそこ擁護してきた私でも今回のジョージの件については呆れかえりました。酷使してエースを壊した上に強行出場させて42分も出場させた挙句負けるってこれ戦犯もいいところですよ。またフロントもフロントで問題で、ウェストブルックがこれだけお膳立てしても全く3Pが入らないのはそういう選手ばかり集めているからに他なりません。昔からウェストブルックとシナジーがあるであろうシューターを取ってくれないプレスティ社長。モローは忘れましょう

流石に不信感は拭えません。こうなる事は目に見えていたのに避けなかったプレスティとドノバンは何を思っているのか…

あとはファーガソンのファウルトラブルが痛かったのとシーズン終盤からやっているフェルトン-シュローダーの6-1を並べるラインナップが全く、本当に全く機能しておらずただのウィークポイントに成り下がっていたこととモリスがどうも使えなかったこと等がありますが不満が多くなりそうなので今日はこの辺で。

内容は良かったのにシュート入らないせいで勝てないとかもう二度と見たく無いし見ないようにして欲しい。それだけ。

あともう一つだけ言っておくと今日の試合はブレイザーズは勝って当たり前、サンダーが勝ったら逆にチャンスといった試合だったということだけ言っておきます。焦る必要はないよ。チェサピークで負けたらもうアレですけど。