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4/17 サンダー@ブレイザーズ Playoffs 1st Round 第2戦

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…ちょっとまともなものを書く気力も出ないので試合中のメモを箇条書きにしてそれに肉付けしたもののみ上げますね。

・CJマッカラムが序盤から素晴らしく、ミドルの精度が特に段違いでタフショットも御構い無しに決めてきました。正直言ってデイミアン・リラードなんか目じゃないくらいにいやらしい選手。もちろんリラードも凄いことはすごいのですがタフにDFすればちゃんと外してくれますし理屈の通っているプレイヤーです。でも今日のマッカラムはまるで理屈が通らないプレイヤーなのでした。前も言ったけどサンダーのタフショットを撃たせたら勝ちなディフェンスとタフショットを高精度で決めてくるシューターとは相性が最悪です。ジャマール・マレーとかマッカラムとかトバイアス・ハリスとかアンドリュー・ウィギンスとかね。

・いつもより動きが早いドノバンHCでしたが特にローテーションには手は加えませんでしたね。前半はその早い対応で上手くシュローダーやフェルトン、ノエルを動かし、リード→ギリギリ同点まで持ちこたえていたのですが後半は冴えた采配は見せられず、ボロボロのウェストブルックとジョージ頼みという陳腐な作戦しか取れませんでした。シーズン中あれだけ3Qに強かったんですが今日はハーフタイムに何をしていたのかな。

・収穫がまるでない敗北を喫した今日でしたが唯一の収穫は、ブレイザーズがよりレインブラザーズ頼みになっていたということです。しかもタフショット多め。ディフェンスが効いていないというよりは効いていたけれど上から叩き込まれた感じで、前戦であれだけ猛威を振るったカンターもポストムーブもリバウンドもしっかりと押さえ込み、無力化してしまったのは良かったと思います。その成果もあってかブレイザーズは17アシスト、サンダーは21アシストと試合展開の割にブレイザーズはボールムーブがなかったことが分かります。その殆どがアイソレーションないし個人のドライブからの崩しの得点だったことはサンダー的には良くやったかなと。

・再三言って来ましたがファーガソンとグラントが肝なんですよ。ロールプレイヤーではありますが彼らのオフェンスの貢献なしには勝てませんしシーズン中でも彼らがダメな時はすべからく負けています。ディフェンスは大概悪くはならないので良いのですがね。で、今日はどうだったのかというともう底辺クラスなのでした。2人はプレイオフに入ってからシーズン中でも無いような酷さで、前戦でも相当足を引っ張ってしまっていたのでどうにかならないかなと思っていましたがどうにもなりませんでしたね。まず彼らの役目として3Pを決めるということが前提にある訳で、2人ともに3P%は36.6%のファーガソンと39.2%のグラントと決して低くは無いのですがここに来てまるで入らず。そのためにスペーシングが全て狂います。そういった面もあってオフェンスが苦しくなりすぎているというのが悩みどころ。

・ジョージとウェストブルックを絶対的に信頼してやってきたサンダーですがウェストブルックはご存知の通りアップダウンが激しく、一昨日のような試合もあれば今日のような試合もあるのでとりあえず置いておきますが、問題はジョージの方で、ジョージに徹底して3Pを撃ってもらう作戦をとるサンダーでしたが怪我後にはなんとウェストブルックの3P%をも下回る確率にまで落ち込んでしまっているのです。流石に2Pやディフェンスで貢献してくれていたジョージですが、こと3Pに限っては頼るのをやめた方が賢明かもしれません。でもだからといってウェストブルックが撃つのはあり得ないしファーガソンもグラントもうだつが上がらないので手詰まりなんですがね…

・あと最大の違いとして選手の判断が遅すぎるというのがありました。反面、テキパキしてるのがブレイザーズで、サンダーの方が苦しいディフェンスをさせられます。それでも一応ディフェンスは悪くないのでタフショットさえ決められなければある程度止められるのですが、ブレイザーズの負担に対してサンダーの負担が大きすぎるのでジリ貧レベルが違ってきます。ディフェンスが不得意なブレイザーズに対して全く攻め気を欠いているオフェンスはかなり勿体無いと言わざるを得なく、なんならディフェンスのできないリラード、マッカラム、カンターのところで点を取りまくってやろうくらいの気でいた方がいいと思います。とにかく攻め気を欠いていたのか判断が遅く、一瞬ワイドオープンになっても迷って撃てない、ヘルプポジションにディフェンスがついていないのに迷ってドライブを仕掛けないなどの攻め気が本当に足りなかったと思います。そのせいでTOVが嵩むことにも繋がったかなと思います。ウェストブルックなんか特に顕著で、リラードに離して守られるからと言って張り合って不得意なプルアップ3Pを選択するのは愚の骨頂でしかありませんでした。そんなに気にするならそこそこの成功率があふC&Sをキャッチと同時に選択すべきで、わざわざドリブルをついてから難しいシュートを撃つ必要は皆無でした。あとアダムスを使うのを控えすぎなのではといったところ。

・総じて問題だったのは闘志が萎えてしまってていたというところです。諦めないというのは綺麗事でもありますがプレイオフでは重要なファクターになり得ます。昨季のジャズ戦第5戦も然り、先日のウォリアーズvsクリッパーズ戦もそうですが闘志が無ければ何も始まりませんし、リードしたことによって日和ってしまい、ブレイザーズの猛追の雰囲気に飲まれてそのままといったような内容と雰囲気がシリーズの終幕すら匂わせており、チェサピークに戻っても立て直せるかというのは微妙です。まず闘志から。

本来は3位vs6位の試合で6位側が連敗して多少崖っぷちに立たされてもホームに戻って2つ勝てばイーブンなのでと言えるのですが今日の雰囲気のままだったらまず無理でしょうね。

先に向けて一つだけ言えるのは気持ちの切り替えと正念場という自覚を持って闘志を表に出してプレイすることです。精神論と言われるかもしれませんがサンダーのルーツってやはりそこの部分だと思うのでそこで負けていたら勝負にすらならないかなと。レインブラザーズには神がかった活躍をされてしまいましたが、タフショットを撃たせ続けていれば絶対に彼らのシュートは落ちます。その時にサンダーがどう動けるか。チェサピークで本域、意地、全てを見せてもらいたいです。CSFなんて見据えなくて良いので全力で。シリーズに勝った時はその時考えれば良いんですよ。