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NBAの話題についてオクラホマシティサンダー中心に書いていきます

NBA 2019 Draft サンダー編 #1

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とりあえず今季の総評とかその辺は置いといてまず今季のサンダーのドラフト指名のお話。

例のアンケートとかが終わったりプレスティGMの発表とかがされたらまたその都度記事を書きますね。

ちなみにタイトルに#1とつけましたが続くかは分かりません。まぁモックドラフト10位台の選手を高望みしていいなら全然書けますが21位で指名できそうな選手となると結構限られますのでね…

 

*一巡目21位

サンダーは今季は自前の一巡目指名権を保持しており、シーズンの結果から21位を獲得しました。ちなみに同率のセルティックスとのタイブレークに勝ちました。完全に運です。

そこでサンダーには21位指名を活用してどのプレイヤーを手に入れて欲しいかを完全に私の偏見と独断でチョイスしてみました。21位指名ですので話題のザイオン・ウィリアムソンとかジャマール・モラントとかの上位指名確実な選手は無視します。基準としては多くのモックドラフトで15位〜25位あたりに位置する選手から特にお気に入りの3人を選んでいます。ではいきますよ。

 

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Kevin Porter Jr.

  • SG,Fr,6-6(198cm),218lb(99kg)
  • USC(University of Southern California)
  • 21Games,22.1MPG
  • 9.5pts,4.0reb(1.0OR),1.4ast,0.5blk,0.8stl,1.9tov,FG47.1%,3P41.2%,FT52.2%

今回のドラフト中位の目玉(当社比)のケビン・ポーターJr.です。ドラフト前にして評価を上げてきたため21位まで落ちてくることはあまり望めませんがそれでも下位に置いているモックドラフトもしばしば。19歳のフレッシュマン(1年生)であり、若い才能を好むサンダーのニーズには合っています。プレスティGMはソフォモア(3年生)までの選手を選びがちなのです。

見たとおりのウィングプレイヤーで、綺麗なシュートフォームを持っており、3Pが高確率なのが素晴らしいポイントなのですが、C&Sだけではなくプルアップやステップバックでも撃てる優れたシューターかつハンドラーでもあります。また、ディアロやファーガソンほどではありませんが身体能力が非常に高く、バックドアも得意としているためサンダーにフィットする可能性は高いです。更にはサウスポーであり、ハンドリングも悪くないことからドライブもそこそこ得意としており、オフボールでもオンボールでもオフェンスの引き出しが多いことが魅力です。

欠点としてはスタッツからも分かる通り、FTが絶望的に下手であることと、ハンドラーもこなせるにもかかわらず周りを生かすプレイは出来ず、あくまで自分のフィニッシュになってしまうことでしょうか。あと地味にファウルが多いこと。ディフェンスそのものに関しては可もなく不可もなくといった感じでサンダーのディフェンス育成力ならば問題なく育ってくれるでしょう。ガタイがいい分ファーガソンより優れたディフェンダーになれる可能性もあります。

フレッシュマンであり、Pac-12カンファレンスのなかでもとりわけ強豪校という立場ではない大学の選手であるため、ポテンシャルは測れない部分もありますがサンダーのニーズには合っているプレイヤーであり、若干の痛手で済むならトレードアップも検討していいレベルの選手です。まぁこれ以降挙げる2人にもこれは共通して言えることではありますが。

 

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Bol Bol

  • C,Fr,7-2(218cm),235lb(107kg)
  • Oregon
  • 9Games,29.7MPG
  • 21.0pts,9.6reb(2.1OR),1.0ast,2.7blk,0.8stl2.0tov,FG56.1%,3P52.0%FT75.7%

今回挙げた選手の中ではかなり有名な選手。例のレジェンドの息子です。そう、マヌート・ボル。親父さんの方は既に亡くなって久しいですがNBAで1985-1994までプレイし、特にブロックの部門において多くの記録を残したプレイヤーでした。この画像なんかは有名ですかね。f:id:okcthunder013:20190426150954j:image

サイズが大きいことで有名な選手であり、現役時の身長は7-7(231cm)、ウィングスパンは8-6(259cm)といった常識離れした体躯で暴れまわりました。しかし反対に体重が220lb(100kg)しかなく、骨格に恵まれなかったのも事実であり、リバウンドに弱く、スタミナにも懸念があった選手でもありました。

そんな父、マヌートの遺伝子を惜しみなく発揮しているのがこの息子、ボル・ボルなのです。まだコンバインも行われていないため、正確なデータではありませんが7-2(218cm)と父には及びませんが規格外のサイズを持ち、ウィングスパンも7-8(234cm)とルディ・ゴベールの7-9(236cm)に肉薄しています。そんな体躯から1試合平均2.7ブロックを記録しており、優秀なリムプロテクト能力を披露しております。また、父譲りのシュートレンジの広さに父以上のシュートセンスによって3Pを52.0%も決められるストレッチ5であり、現代バスケットに適応できた選手であると言えます。また、父よりガタイの面では優れており、235lb(107kg)に増量された身体で、平均29.7分の出場と平均9.6本のリバウンドを残しており、フィジカル面での課題は及第点ではあると言えるでしょう。

しかしそれでもまだ線が細すぎるのが難点であり、更には足の骨折により、大学では僅かに9試合しか出場できていないことに関しては不安が付きまといます。また、素材系の選手であり、ポーターJrやヒーローに比べると未熟感も否めません。あとTOVも少し多め。しかし素材としては間違いなく異色の存在であり、うまく育てられればリーグを代表するセンターになる可能性もあり、ノエルの再契約問題やアダムスの放出が噂されているサンダーとしては注目したい選手です。

 

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Tyler Herro

  • SG,Fr.6-5(196cm),195lb(88kg)
  • Kentucky
  • 37Games,32.6MPG
  • 14.0pts,4.5reb(0.4OR),2.5ast,0.3blk,1.1stl,1.6tov,FG46.2%,3P35.5%,FT93.5%

間違いなくサンダーのニーズに1番適した選手、タイラー・ヒーロー。言わずと知れた強豪(でも今年は少し微妙だった)UKことケンタッキー大のフレッシュマンにしてスターターを務めるシューターであり、シーズン開幕前は実は評価がかなり低かったプレイヤー。しかしシーズンが進むとともに評価を上げており、今の位置に。シューターとしては今年のドラフトで3番目に位置し、サンダーの手の届く範囲としては最高のシューターです。シューター1位を争っているDeAndre HunterとJarrett Culverは1桁からロッタリー圏内あたりの評価でちょっと手が出せませんし。

実力的には折り紙つきの選手で、フレッシュマンながら物怖じしないメンタルを持ち、クイックリリースが持ち味のシューティングでC&Sだけでなくステップバックも交えながら3Pを沈められる選手で、特にロードで強く、50-40-90クラスの成績を残しています。また、シュートレンジがかなり広く、今季のドラフト選手の中では最大クラスのシュートレンジを持っており、多少のディープスリーも厭わない選手でもあります。NCAAの3PラインはNBAより距離が短いため、NBAに順応するのに苦労するシューターも多いですが、彼はそうそう苦労しないでしょう。更にはディフェンスもかなり良くなってきており、純粋な3&Dになりつつあります。完成度が高い19歳です。そしてなによりFTがめちゃくちゃ上手いです。FTで試合を落としがちなサンダー故に彼が加入すれば安心してFTを任せられる選手ができることになります。

欠点としてはハンドリング能力とフィジカルで、後者に関しては、シューターに必要な足の速さは持っているものの当たりに弱く、NBAインサイドペネトレイトできる選手では今のところはありません。前者としてはミスをしてTOVをするようなことはありませんがガードとしてはそれほど高いスキルを持っているわけではないのでコンボガードを任せることはできないでしょう。あとはポストムーブが不得手で、自分よりサイズの小さい選手とのミスマッチになったシーンでも押し込めない選手でもあります。現状としてはゲームメイク能力の低いルー・ウィリアムス、サイズがなく、C&Sに特化していないクレイ・トンプソンらをグレードダウンさせた選手といったところ。そしてなにより19歳にしては完成度が高いため、スターの器ではないところが最大の欠点でしょうか。最大限成長して上の2人レベルです。まぁそれでも高望みですが要するにロールプレイヤー気質の選手で、ウェストブルックないしジョージを助けられる選手であり、中心になるような選手ではないということです。逆に言うならすごくサンダー向きの選手なのです。あとモックドラフトでも割と21位が彼になっていることも多く、手が出しやすい選手であることもプラスですかね。