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7/29 サンダー@ブレイザーズ スクリメージ第3戦+@

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via @okcthunder

今日はポールがお休みということもあって遂にスターターに戻ったロバーソン。ぶっちゃけドートとロバーソンの並びは相手からしたら地獄の沙汰です。ついでに言うとファーガソンとノエルもお休みで、逆にネイダーが復帰となりました。大事に至らなくてよかった…

ブレイザーズ側もレインブラザーズがお休みで本調子とは程遠かったのですが、序盤からアンファニー・サイモンズにペースを握られて予想外の苦戦を強いられました。

あと余談ですが背景にバーチャルファンが登場しておりましてファンの音声も差し込まれていて雰囲気は幾分マシになっていたのは良かったと思います。画像は流行りのzoomとかですかね?音声は完全に合成ですけどまぁスクリメージの初めの方は静寂の中でプレイしていたのでやっぱり喧騒の中にあるのが相応しいスポーツだなと痛感しました。今できる処置としては努力している方だと思います。

 

*対ブレイザーズ

スクリメージ全体の所感も書きたいので短めに要点だけまとめます。

先述したようにサイモンズにペースを握られて苦戦したのもありましたが、ポールがスターターから抜けたことでプレイメイキングが出来なく、オフェンスのリズムが狂っており、それに連動してディフェンスも悪化したのではないかと感じました。何にせよPGがシェイだったのでシェイがプレイメイクすべきというのが道理だとは思うのですがどこか積極性を欠いており、ガロがボールを持つ形に。でもそのガロは相も変わらず不調で手詰まりに陥っていました。そんな中で交代で出てきたシュルーダーが流れを変えました。まぁそういう役割でシーズンを戦ってきたので今更と言えば今更なんですが、シュルーダーがプレイメイクしてくれたおかげでチームが落ち着きを取り戻して本来のパフォーマンスを発揮できるようになったのが従来やってきたスコアリングで流れを変えていたこととの差異だと思います。

2Q以降、リードを許さない展開が続きましたが、一番よかったのはシェイが戻ってきて、シェイ、ドート、ネイダー、ガロ、ムスカラのラインナップで、シェイの周りにシューターを配置した形が驚くほど機能していました。というのも、シェイはスラッシャータイプなのでわかり切っていたことではあったのですが、ブレイザーズ側もユスフ・ナーキッチやハッサン・ホワイトサイドのビッグマンに焦点を置いたディフェンスを展開していたのでスペーシングがもろに刺さりました。そうなったらシェイがドライブからキックアウトしてサポートメンバーの3Pが決まれば、何故かシェイまで3Pが入りだし、一点攻勢の3P爆撃で勝負アリといった形に。オフェンスがうまく回っていた印象の試合でしたが、3Pの確率の良さとボールの回転率の高さがそれを引き出したのではないかと感じました。でも今日のMVPはディアロですけどね。なまじアウトサイドの調子が良くてそれに頼りきりになっていた中でのインサイドでのディアロの働きはいいアクセントとして光りました。昔ちょろっと話したと思いますが、ディアロはウィングスパンも長ければ、スタンディングリーチも高いし何よりジャンプ力が物凄いということで、靴込6-6のサイズにしてインサイドプレイヤーの素質があります。まだまだポストDFは甘いですし、なにより体躯がインサイドでプレイするには華奢です。しかしそれなりに鍛え上げればインサイドプレイヤーとして花開くように感じさせられました。いまはポジションレスが加速してますしね。適性があることは間違いないです。結局はコーチがどうするか次第なのでした。

 

*スクリメージ所感

まぁ始まる前から分かっていたことではありましたがやはりプレシーズンそのものでした。コートのサマーリーグ感やファンが不在で熱量不足だったこともその印象を強めていた要因かもしれません。でもシーズンが再開するだけで幸せなことですし、多くは望みません。シーディングゲームが始まれば少なくとも選手の熱量はあがりますしね。

サンダーはスクリメージ全勝を挙げ、3戦全勝したのはサンダーとペリカンズだけという結果になりました。でも内容的にはそれに見合うだけの内容ではなかったと思います。

バスケットボールをプレイすることが是とされないオフシーズンを挟んだので仕方ないと言えば仕方ないのですが、主力のシュートタッチが悪く、良かったのはドートくらいのものでした。特にガロはリーグ有数のシューターなのですがスクリメージでは絶不調で残りのシーズンにも懸念を残しました。3Pで言えばシュルーダーも深刻かもしれません。

あとDFですが、スクリメージだから強度が無いのかの判別がつきませんが、3Pをオープンにしてしまうことも多く、またリバウンドも少し取られすぎの印象を持ちました。ただ、メシアとしてロバーソンが復帰したことでその両方を改善する鍵になるのかなという感じも受けたり。思っていた以上にロバーソンの仕上がりが良く、本当に909日ぶりの復帰で、ギアも全開ではないのかというくらいには素晴らしい出来でした。ロバーソンがいるとDFが締まるのは勿論なのですがリバウンドが安定するという付加効果もあり、抜群の安定をもたらしてくれています。また、これは完全に誤算なのですがロバーソンの3Pが今のところ良く決まっているのが不気味です。これでロバーソンが36%くらい3Pを決めてくれるようになっていたら…と思うと恐ろしすぎます。全世界が夢を見ていたタラレバが実現一歩手前まで来ているかと考えると熱くなります。

あと、最後にスクリメージMVPを選ぶならば、まぁベイズリーでしょう。間違いない。

平均24.5分のプレイで、14得点、5.3リバウンド、1アシスト、1スティール、1ブロック、FG48.3%、3P42.9%、FT57.1%を記録しました。フリースローの精度の低さに目を瞑ればほぼ完璧なスタッツで、元から良かったDFに加えて、ジャンパーの精度を高めてきました。しかしジャンパーは決めるのにフリースローが決められないのは若干不可解ではありますが。元からフィニッシュ力以外はとても完成度の高い選手でしたので、この調子でシュートを決められるのならば、ガロが今秋に退団した場合にスターターとしてチームの柱になってくれるかもしれません。20歳の伸び代って凄いねと思わざるを得ないスクリメージだったのでした。

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