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NBAの話題についてオクラホマシティサンダー中心に書いていきます

12/11 サンダーvsジャズ シーズン第25戦

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左はかつてのチームメイトのセフォローシャだよ。タボ…すっかり老け込んで…

ホームのチェサピーク・エナジー・アリーナで迎えたジャズとの一戦は最終的に122-113で勝利を収めています。

昨プレイオフの遺恨が残るジャズとの試合ですが第4Q序盤にはこの試合最大の29点差がつくといった完勝でした。と思ったらそこからのガベージタイムで16-36という酷いランで詰め寄られ、最終的に9点差まで詰められての試合終了となりました。いやいや2ndユニットしっかりして…

まぁでも何はともあれ昨プレイオフで敗れたジャズ相手に1度もリードを許さずに大差をつけての快勝(後味はかなり悪いですが)というのはチームとしての成長を感じられますね。

あと余談ですが今日の勝利によってウォーリアーズの試合が終わるまでの一瞬だけリーグ首位に立ちました。15位から1位まで登ってきたのはなかなかドラマチックで面白いですね。

※加筆:ウォーリアーズが勝利を収めましたが勝率の差で一応首位でした。

 

・異様な光景

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*2ndユニットの功罪

いや別に罪でもないんですけど最後のまくられ方は酷かったですし…

でもあれを見るまでは私は「今日は2ndユニットを褒める記事が書けるな」とか思っていました。2Qの時は良かったよね。

特に良かったのはシュローダー、ノエル、ディアロの新加入組でした。

シュローダーはオフェンスレーティング119.4、ディフェンスレーティング87.9のネットレーティング31.5を誇りました。ノエルは主にディフェンスを頑張り、オフェンスレーティング100.0、ディフェンスレーティング56.3、ネットレーティングは43.8を記録しました。ディアロはネットレーティング68.2という驚異的な数字を残しましたが5分弱しか出場していなかったため真価は不明です。でも傍目から見てても抜群に良かったとは思います。

ではアブリネスとパターソンは?と思って見てみてもやはり上の3人に比べて微妙なレーティングを記録しており、特にオフェンスレーティングではパターソンが87.5、アブリネスが82.4と全く褒められる数字ではありませんでした。

それに加えてパターソン、アブリネスは双方ともにFGAが0とオフェンスでは何をしていたのか分かりません。試合を通してみてもアブリネスは2本、パターソンは0本のままでした。厳しいことを言うようですがシューティングを任されているプレイヤーがこれでは足を引っ張っていると言わざるを得ません。ましてやパターソンはディフェンスでも存在感を示すことが出来ていません。このままラプターズ時代のプレイを取り戻せないようなら残念ながらどんどんプレイタイムは減少していくでしょう。それくらいグラントが良いことの裏返しでもあるのですが。

いずれにせよ今年のドラフトはPFポジションのプレイヤーを指名することになりそうです。

 

・飛ぶ鳥を落とす勢いのグラント。パターソンは彼と競合しなければならない

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*エースは誰か

サンダーのエースと言えば?と聞かれればまぁデュラントかウェストブルックの名前が挙がるでしょう。ジョージやカーメロ(あとグリーンとかハーデンとか)を挙げる人は殆どいないのでは?

まぁそれは在籍期間の長さや生え抜きかどうかも関係してくるからなのですが。

昨季の年末あたりにジョージとカーメロはこんな事をメディアに漏らしていました。

「サンダーはラスのチーム」

まぁ妥当な発言ではあるのですが結果的にみてこの発言は良い影響を与えてくれませんでした。この発言はMVPシーズンから続くウェストブルック依存からの脱却を諦めることを意味していたために更にウェストブルックへの依存が進み、ロバーソンの負傷離脱を経て更にその機運は留まるところを知らず、結果的にOK3のケミストリーを生み出すことに失敗したのです。

まぁそんな背景などもあって"サンダーのエース"はウェストブルックという固定観念がありました。しかしここにきてウェストブルック依存から脱却しつつあるサンダー。それはもちろんサポーティングキャストのグラント、アダムスのインサイド陣や、直接の控えであり、時にはウェストブルックをコントロールすることすらあるシュローダーが優秀ということもありますが、ポール・ジョージの働きによるもの他なりません。

世界中を驚かせたジョージの残留ですが、単にジョージが残留したという事実以外にジョージ自身にもたらされたものは大きかったのだと思います。サム・プレスティGMにも

「ラスと君(ジョージ)で作っていくサンダーが見たい」

と言わしめたジョージですがこの残留決定によって、トレードされ、残り契約は今季限りのお客様から自身で契約を結んだフランチャイズの顔という意識の変革が起きたのだと思います。つまりは「サンダーはラスのチーム」ではなく、「サンダーは俺とラスのチーム」となったいうわけです。

要するにサンダーの選手として明らかに2番手だったジョージがここにきてウェストブルックと対等な立場のプレイヤーになりつつあるということが重要なのです。

ディフェンスでの成長(?)は前にも書いた通りですがオフェンス面の負担もかなり大きくなってきたのが数字からも見て取れます。

例えばオフェンスの参加率を示すUSG%では昨季のジョージは24.7%を残していたのに比べ、今季は27.5%とボールタッチが激増していることがわかります。また、FGAはキャリアハイの19.2本を数えており、シュートを放つ回数も増えました。また、ボールを持つ時間も増えたためにアシストもキャリアハイの4.4本を記録しており、今季のジョージはより幅広い役割をこなしていることが分かります。

そんなジョージですがまた3Qだけで17もの得点を積み上げ、今日の勝利の立役者となりました。というか僅かに10本のFGAで31得点を記録する効率的なプレイでした。シュートタッチが絶好調でしたね。あと圧巻の4スティールです。

 

・サンダーの1stオプションは2人いる

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【総括】

いやー、逆に面白くなってしまうくらいウェストブルックのシュートが入らない試合でした。本人もジャズ戦だけあって気合を入れていただけにフラストレーション溜まりまくりといった様子で試合中は終始怒っていました。でも数字だけ見るとトリプルダブルというよりかは10アシストに3つのオフェンスリバウンドと悪くない活躍ではありました。問題はシュートだけです。というかここ最近はずっとそうですね。昨季に比べてセレクションは抜群に良くなったのに全くシュートが入らないのは笑うしかありません。まぁ不調なのにシュートを放つ事自体がセレクションが悪いと言われればそれまでなのですが。

あとジョージはオフェンス面でめちゃくちゃ目立っていましたが意外なほどディフェンスでは空気でした。目立っていたのはスティールくらいかな。理由は簡単でマッチアップ相手のイングルスがコーナーシューターなのと、ジャズが意図的にジョージとイングルスを切り離してオフェンスを行なっていたからです。逆アイソレーションというかカワイソレーションというか。要はジャズ側がジョージのディフェンスを嫌がって避けました。特にミッチェルにはつけさせたくなかったのでしょう。

でもこれ、序章ですよ…?サンダーにはジョージより更にディフェンスの上手い彼が控えていますからね…そうなった時はどうあがいてもジョージかロバーソンとマッチアップしなければならなくなります。地獄絵図ですね。(他人事)

ウェストブルックのスランプやガベージタイムのランなど不満も残りますがなにより無事に勝てて本当に良かったです。ジャズ、ペリカンズとの対戦からのBtoBでのナゲッツクリッパーズ戦は年内最大の山場ですし初戦を勝利で飾れて本当に良かったと思います。このままペリカンズもなんとか倒して頂ければと思います。ではまた。