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NBAの話題についてオクラホマシティサンダー中心に書いていきます

トレード論 for サンダー

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P.S.この話をもとにトレード案を考えたシリーズを書きます。ポールの分は明日の19時予約投稿済みです。あとTwitterでvol.7を昨日紹介し忘れたことをお詫びいたします。

あまり実のない話になってしまって申し訳ない…

ここのところ好調なサンダー。直近10試合では7-3と普通にプレイオフチームの仕事をしています。でもプレスティの解体の意思は固いらしい。先週の記事ですがThe Ringer via BRより。

Kevin O'Connor of The Ringer reported Tuesday that OKC's modest 11-12 record, which currently ranks seventh in the Western Conference, hasn't altered the front office's focus on the future and it's willing to take on "big salaries" in order to improve the return assets as part of dealing its vets.

要約するとサンダーはプレイオフの位置にいるが未来を見ているため、元々のプランを変更しないだろうという話。

更にまた別の興味深い話もあります。BRより。

Oklahoma City is a difficult read. “I’m not certain they are sellers,” one Eastern Conference executive said. “I think they try to make the playoffs.” A different executive in the East doesn’t agree and is confident the Thunder are open to offers for both Chris Paul and Danilo Gallinari.

要約するとサンダーは非常に謎のチームであり、複数のエグゼクティブから彼らはプレイオフを狙っているだろうとも解体を進めるだろうとも言われている。という話。

どちらの話も非常にサンダーらしい、もといプレスティらしいなというのが率直な感想。緘口令が厳しく敷かれ、最大手ESPNですら動きをリークすることは難しいとされるサンダーフロント。そういうやり方を好むフロントはいくつかありますがここまで突き詰めているのはサンダーとマブスくらいのものという印象。実際に噂に上がった通りにことが運ぶことはまずありませんし突拍子もないことをやってのけることも多々ありました。それは実績が証明していると思います。

で、ここからが本題。サンダーはとりあえずシェイ以外全員を"利用可能"としていますがどうなるかは全く謎。「誰も求めない」と言われたポールですら動く可能性は十分にあります。というのも今シーズンは王朝崩壊も相まってオールインのチームが多くなりそうなんですよね。既にレイカーズクリッパーズ、ロケッツ、シクサーズ、ジャズは未来を売って今シーズンにフォーカスしていますし、ブレイザーズ 、サンズ、ウルブス、マブス、ホークスは買い手市場に参加する旨をリークされています。あといつくかのチームが実際に補強に動くとなるとここまでの静寂と打って変わって激動のトレードシーズンとなる可能性は高いとみています。実際に数年前にヒート王朝が崩壊したシーズンにはトレード件数が激増しましたしね。

あと西のプレイオフラインが中々にカオスでして、現状ではサンダーを含めて7チームが出場に手が届くラインにとどまっています。

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これはサンダーが解体を望む場合に追い風となる可能性があります。どういうことかというと西のチームがサンダーからのトレードを望む場合、自チームの補強だけではなくサンダーのラインを引き下げることも同時に行えるため、メリットが大きいのです。そしてその要素はサンダーが優位にことを進めるのを助けます。なので現状としてはプレイオフ進出ラインに絡んでいることは割と重要ではあります。あと売却に失敗してもプレイオフに進出できれば痛くないという利点もあります。まぁこちらは苦肉の策ということにはなりますが。

解体を前提に進めてきましたが、では実際に誰を放出するのかという問題もあります。他チームから見て魅力的なのは絶好調シュローダー、今季限りで扱いやすい上、来季は減給を受け入れて強豪に行くとの発言があったガリナリ、最低額でそこそこの3&Dが期待できるネイダー、同じく最低額でコストパフォーマンス最高クラスのノエルあたりでしょうか。ここら辺は契約含め非常に魅力的な選手だと思います。という意味で被トレードの可能性は高いですね。反対にアダムス、ポールのトレードは困難を極めるでしょう。特にポールは今シーズンにオールイン、もしくは長く再建しているイメージを払拭するためにどうしてもプレイオフ進出をしたいチームにしか興味を持たれないでしょう。今シーズン75試合に出場など怪我がちのイメージや既にロートルであるなどのイメージを解消しなければ動かすのは難しいという意味では報道された通り、オフシーズンでの移籍というのが現実的かもしれません。

本当にどう動くか読みにくいサンダーですがその手法で数々のトレードで成功してきたのは事実。また、夏にあったプレスティの一連の報道、「近道することは避ける」との言葉などから推測するとやはりトレードデッドラインまでに積極的に動き、来季には現在の選手の半分も残っていない状態となるのが一番近しい未来になると思われます。新生サンダーのメンバーに愛着が湧いてきた頃だとは思いますが、多少痛みを伴うことは覚悟しておいた方が良さそうです。