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8/2 サンダーvsジャズ シーディングゲーム第1戦

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アメリカ全土で波紋を呼んだ膝つき恐喝事件こと下院議員ショーン・ロバーツ氏の一件があったりときな臭くなっていたサンダーのカムバックゲームでしたが、試合内容自体は絶好調サンダーが開始からジャズを寄せつけず、終始大きなリードを奪っての勝利と理想的な勝利になりました。

 

Thunder is Back!!

遂に再開したNBAシーズン。私事ではありますが、連日のバブルでの熱戦に心躍らされ、テレワークという状況も相まって完全に昼夜が逆転してしまっています。良くないけどね。

そして遂に、待望の、サンダーの、再開シーズンデビューと相成りました。なんの因果か相手は中断時に直接顔を合わせていたジャズ。3-6位同士の直接シード順に関わってくる一戦であり、激しいゲームになると予想されましたが予想外の出来の良さにかえって困惑させられました。なんなんだこれは…

序盤からガロのシュートが良く決まり、そのおかげでオフェンスが好調な印象となりましたが蓋を開けてみればガロは僅か19分の出場で温存となりました。それでも15得点とリーグ屈指のスコアラーであることを再証明してくれたのは流石でした。ちなみにガロの控えだったベイズリーは29分の出場となまじ余裕があったせいでなんだか妙なことに。ベイズリーはベイズリーで高効率で10得点7リバウンドとスクリメージに引き続き好調でした。というか中断中に成長しすぎ。あとディアロも20分のプレイタイムを与えられて2本の3Pを含む9得点2オフェンスリバウンドと褒めるところしか見当たらない活躍を見せてくれました。ディアロに関しては今シーズン序盤〜離脱前まで結構な活躍をしていたのでやっと取り戻したかなといった印象。でも3P2/2は出来過ぎですけどね。以前にもちょろっと話しましたがオフェンスのプレイが完全にPFのそれです。でもDFはペリメーターを守るのでSG/SFとなかなかピーキーなキャラ路線を突き進んでいます。まぁでも最近は2m以下のPFなんて蔓延してますしそれでいいのかもしれませんね。カバーはノエルがしてくれるし。あと余談ですがディアロは昨日が誕生日だったので自らのバースデーゲームを勝利で飾りました。おめでとうディアロ。

 

 

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*スーパーデュオ×2

さて、本題のベテランのお話。ぶっちゃけスクリメージから絶好調だったアダムスが活躍するのは読めてたけど不調だったポールがこうもアジャストしてくるとは想定外で、レジェンドたる所以を垣間見ました。そう、スーパーデュオとはポール&アダムスのこと。ではサブタイトルの×2とはなんなのかというとシュルーダー&ノエルのことです。ベンチにもデュオがいる不思議なチーム。それが今年のサンダーの強みなのでした。ぶっちゃけベンチデュオとしてはLACのルー・ウィリアムスとモントレズ・ハレルのデュオに次いで強力なデュオだと思います。そもそもベンチメンバーでデュオ感ある選手があまり見当たりませんが…(デュオ感ってなんだ)シュルーダーとノエルのデュオは実はシーズン平均でPPGが26.7とアダムスとノエルの28.6に肉薄しており、サンダーの得点ソースとして大きな部分を占めています。双方PnRが多く、CがPGをフォローしていくスタイルも同じ。運動量も同じくらいで、ノエルの方が運動能力が高く、アダムスの方がIQとスキルに優れるといった感じで、同様にPGもシュルーダーがクイックネスに長け、ポールがIQとスキルに優れるといった共通点があります。そんな2つのデュオというかPG-Cのホットラインがあるので相手は守りにくいことこの上なく、更に両方ともディフェンダーとして優れるデュオなので常な気を張らなければならず相当いやらしい構成になっています。48分間しっかりした軸があるって素敵だよね。今日の試合を受けて強く思ったのはどのチームもスターターは安定していますがベンチはせいぜい1人が軸っていうのが通常です。ジャズのジョーダン・クラークソンとかまさにそうでした。だから安定感を失ってしまうしジリ貧になりやすいのかなと。今季のシュルーダーの飛躍はもちろん体制ややるべきことが変わったこと、本人のスキルアップもありますが、ノエルの飛躍も関係しているのではないかなと今更ながら思いました。まぁノエルは去年からプレイそのものは良かったのですがね。PTが短すぎましたから…今日も4ブロックとえげつない活躍でジャズのオフェンスを封殺してくれました。オフェンスは…皆まで言うな。

あと今日の試合について言うと冒頭でも少し語りましたがアダムスの活躍が恐ろしかったです。OK3の影で3人以上に貢献していた17-18シーズンのアダムスの再来か。いずれにせよルディ・ゴベールを抑え、自身はNBA最高のポストディフェンダーのゴベールから易々と点を取っていく姿は頼もしく、また趣向が変わったのかディフェンスリバウンドを積極的に抑えてシーズン22回目のダブルダブルを記録しました。今シーズンは大して速攻に重きを置いてないのでこれが最適解だとずっと思っていましたし相当満足です。だってキックアウトせずにダウンヒルで速攻を狙うってウェストブルックありきの作戦でしたし走らないポールのチームの今、やる意味はあまりないですから。

 

 

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カナディアン・デュオ

なんだろう、今日はデュオばっかり言ってる気がするぞ。

それはさておき、シェイとドートが良すぎました。いや、スタッツだけ見れば大したことは無いんですが、ドノバン・ミッチェルとクラークソンにマッチアップしていたのは基本的にドートでした。全てを彼が止めたわけではありませんが、ジャズの得点ソースである2人を合計で9/32の24得点に抑え込む原動力となりました。相変わらずスクリーンには引っかかる彼ですが彼のあのガタイがなす重さで、強烈にぶつかっても再度ついていくという半ばゴリ押しのディフェンスでジャズを苦しめました。オフェンスはローテーションプレイヤーが軒並みFG50%を超える好調の中で唯一の25%を記録してしまっていますがそれを補って余りあるディフェンスでの貢献でした。あと中断前比でチームメイトとの噛み合わせが良くなり、オープン3Pの躊躇いが無くなったように見えたのは好印象で、帯同日数が限定されている関係上、チーム練習にもろくに参加できなかった2way契約からスタンダード契約に切り替わった効果が出ているのではないかと思います。それにしても本当にあんな額の契約でよかったのかドートよ…(唐突)

シェイは普段通りの素晴らしい活躍を見せていましたが、3Pに対して、特にステップバック3Pに対して積極性が見られたことと、ゴベール相手にも積極的に仕掛けて得点を重ねていたこと、更にSG/SFにコンバートされてしばらく努めていなかったPGの仕事をこなしており、よりマルチに活躍するようになっていたのが印象的でした。結果的に6アシストは立派な数字です。ただ、オープン3Pを打っていい場面で打たないなどの傾向が目立ち、またミッチェルの素早い縦と横の振りについて行けてなかったことは要改善ですね。

 

 

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総評

全体的に出来過ぎ感があった今日のサンダーですが着実に個々のスキルアップも見られ、来季以降にもつながるようなプレイをしていたのは本当に素晴らしいの一言でした。特に若手が躍動しており、先述のシェイ、ドート、ベイズリー、ディアロがしっかりと成長してそれを試合で証明してくれているのは嬉しい限りです。というかベイズリーは本当に伸びすぎてかえって怖いレベルですし、ドートはルーキーにしてベテランのプレイをしており、今年のルーキーのリクルートは稀に見る大成功だったなと思わされました。

あとロバーソンが今シーズンの公式戦デビューを果たしましたがPTは僅か5分、ガベージにも出場せずと相当安全をとっていることが伺え、プレイ的には既に戦力としてカウントできるレベルに復調しているように見えるため、もどかしくも感じます。PT制限なのか強度の強い試合に慣らしていく最初の段階なのか分かりませんが、プレイオフで彼の力が必要になることは日を見るより明らかで、問題が無さそうならば、あと7戦あるシーディングゲーム中に相応のPTを貰って完全復帰となることを祈っております。というかファン心理的にももっとロバーソンみたいしね。おそらくシュルーダーが離脱したタイミングで大幅にPTが増えるのでは?と感じていますがロバーソンの他にもネイダーやムスカラ、ファーガソンらのそれなりに活躍できる控えも揃っていますのでどうなるかはドノバンの手腕次第と言うことで…

次戦はトレード獲得した指名権の関係上マストウィンゲームのナゲッツ戦です。が、ナゲッツは主力のジャマール・マレー、ゲイリー・ハリス、ウィル・バートンが怪我で出場が微妙ですのでやはりどう転んでもマストウィンゲームです。勝てば4年ぶりのディビジョン優勝も見えてきますし、度々お話ししているプロテクト指名権を気にしないのであればディビジョン優勝を果たしてウェスタン3位に滑り込みたいところです。