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NBAの話題についてオクラホマシティサンダー中心に書いていきます

プレシーズン#2 どうするのサンダー

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ホーフォードを初めに、初戦欠場メンバーの多くが合流したサンダー。でもヒルムスカラ、ホールとジェロームはお休みです。特にホールは昨日Twitterでひっそりと呟いた通り、素晴らしい拾い物をしたと感じているのでプレイを観たかったのですが仕方ない。

ちなみにヒルの休みを受けてスターターはシェイ、ドート、ジャスティン、ベイズリー、ホーフォードとなりました。開幕以後はジャスティンoutでヒルinの形になりそうと予感させるラインナップです。

あと3月以来のチェサピーク・エナジー・アリーナに戻っての試合ということでなんだかぎこちない感じのホーム戦となりました。そもそもコートも新調されているので去年と違うコートだから当たり前と言えば当たり前か。ちなみに変化はこんな感じ。

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そんなこんなありましたがそろそろ試合について語っていきたいと思います。今回は明後日も同じカードがあるので手短にいきます。

 

*見える方針見えない役割

ぶっちゃけチームはバラバラでした。スターターはやはりそれなりに実力でまとまってる風に装っていたけれどベンチとなると最早サマーリーグの様相ですね。まぁプレシーズンだし去年からローテーションメンバーとして残っているのはシェイ、ドート、ベイズリーのみでほぼ全員総替えなので仕方ないと言えば仕方ない部分です。ただこの時点である程度役割を伝えておかないと好き勝手するバスケになってしまうのでなるべく早い段階、遅くともシーズン1月上旬くらいには個々の役割を決めておいた方がいいと思います。若手って何でも吸収しようとしますが実は1つ1つタスクフォーカスして育てていくのが成功しますしね。昨年のベイズリーの3P特化育成とかはまさにそれです。ちょっと前で言えばDFを集中して伸ばしていった選手も何人かいましたね。いかんせん改善べき部分が多いので選手側も運営側もそこら辺の判断が大変です。ただダイノートのやりたいことに合わせた方が出場および活躍の機会は増えます。そういう理由でドノバン時代はDF特化の育成が多かったんでしょうね。

ドノバンとダイノートを比較するとかなり革新派の印象が強いダイノート。フロリダ大でコーチングしていたりとドノバン門下生であるはずなんですがね。そんなダイノートの目指すバスケットはズバリ「ペース&スペース」のバスケット。これはペース&スペースが好きと公言していることもありますし、観ていると積極的ににアーリーオフェンスを取り入れていることや、フロアのスペーシングを重視していることが分かります。ただ今のところ戦術がないのでシェイが崩してパスアウトするかどうかくらいしかありません。徹底してるのはピックを呼んでの2メンゲームで展開することくらいで後はみんなフリーダムにしています。なのでオフボールムーブもめちゃくちゃだし、シェイとホーフォード頼みになります。これは役割が決まってくればこいつはここにいる、こいつはこういう時にこういう動きをしてくるというある程度細かいセットまで決まってくるのですがまぁ時間が圧倒的に足りずといった感じ。

いかんせん個人で崩せるメンバーでもないので連携が肝要。でもメンバーがぐちゃぐちゃすぎて手が回らないという現状なのでした。ダイノートがてんてこ舞の様相がみえる。

 

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NBAプレイヤーとは?

役割が決まらないと重大な欠陥を引き起こします。それはロールプレイヤーが生まれないこと。現状のサンダーのロスターは9割がロールプレイヤーです。が、そもそものロール、つまり役割が決まっていなければロールプレイすらできないということ。これは総じて全員が何でもかんでもやりたがるGリーグやサマーリーグと同じことです。つまりロールをきっちり設定してやればその部分に関しては出来るけども、出来ないことまでやりはじめると収拾がつかないと言うことです。顕著なのはベンチメンバーで、特にディアロはボールを持ってもロストするようなことは減ったけれど長い時間コントロールするのには明らかに向いていません。プレイメイクできるようになったらいいとは思いますけどあくまでエクストラパスを出せるくらいで留めておいた方が絶対に良いです。そもそもシュートが入らないことがドノバンにバレバレなのでベン・シモンズ並みに引いて守られるのがオチなのでした。それじゃ抜けないしパスも見え見えだよねってことで相当苦しかったディアロ。ディアロよ、本格的にPF始めないか…?ちなみにHOUがジョーシーン・テイトという新人でそんなようなことをしています。ディアロにもそんな感じを目指させたい。

フランクの方のジャクソンはどうしたってインスタントスコアラーの域を出ないし誰が観てもマレドンがコントロールするのが1番安定します。というかマレドン以外はNBAプレイヤーとはなんなのかといった部分から考えなければならないレベルなのでした。ロビーは目立たない好プレイを10重ねて目立つミスを2つ犯して台無しにするような感じですしケンリッチに関してはディアロとキャラが被りすぎで出場機会を得るビジョンが全く見えません。正直ヤングコアっぽい5人とホーフォード、ヒル以外は誰がカットされてもおかしくない状況にあります。それくらいにはまとまりのないバスケをしているサンダーのベンチ陣でした。

ここまで書いてきてなにが言いたいかと言うと、ロールプレイヤーは役割を与えないとGリーガーとあまり変わらないのだから早く役割を設定してくれ、ということになります。ダイノートも大変ですけどこんなロスターでHCを引き受けた以上は避けて通れません。勝率に関しては3年くらいは大目に見られるかもしれませんがそれでもある程度の結果を残さなければ解任は免れませんし、せっかくやりたいことが決まっているHCなのだから詳細を詰めていけばこんなロスターでも見られるチームにはなるのにと思いました。

 

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*ハイセンスとナンセンス

おまけで期待のルーキー、ポクシェフスキーについて少し。マレドンはルーキーの時のシェイみたいな感じで堅実な良いガードになると思いますが、ポクは本当にさっぱり読めません。めちゃくちゃセンスのあるプレイをしたかと思えばくだらない見るに耐えないプレイをしたりします。未熟と言えばそれまでですが、結局のところリバウンドを自ら取ってトランジションに持ち込むプレイやパスセンス、ドライブセンス、ロングレンジを厭わないシュートなどの魅力は光りますが全て7フッターとしての評価であり、7フッターとしての強みを活かせなければ何者にもなれません。リム付近で負けたり、ペリメーターで簡単にやられたりと選手もコーチも少しなにをしたい、させたいのかわからない部分があり、そこを見出さないと使いようがないと思います。4年でカットされてしまうプレイヤーになるかオールスターになるかはまるで分かりませんが、なりたい選手像をコーチと相談するのが先決かなと。これも繰り返しになってしまいますがなまじっかパスもドリブルもシュートもできてしまうからこその弊害ですね。ユニコーンタイプの育成は本当に難しいものだなと感じ入りました。

 

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試合には大敗したものの課題も良い部分も両方見れたのでホールとジェロームが観られなかったこと以外は満足でした。あとホーフォード凄すぎてね。ドノバンは相変わらずの選手に投げるバスケットをしていたけどザック・ラヴィーンやコービー・ホワイトは楽しそうだったから良いのかな。手短にと言いましたが既に3000文字超えとなかなか読みにくい記事に仕上がりました。それでいて裏打ちする数字を引っ張ってこないんだから酷い記事だ。

本当は数字を出して分析したいのですがプレシーズンなのでサンプリングも難しく、シーズンが始まってからかなぁと思っています。許してつかぁさい。

それではまた土曜日の試合後にお会いしましょう。