:ReBuild→OKC

NBAの話題についてオクラホマシティサンダー中心に書いていきます

How did you come Oklahoma city⁇

f:id:okcthunder013:20201218143612j:image

新加入の若手が多い上にNBAではあまり名の売れた選手ではない選手が大半なのでサンダー加入以前にどのような活躍をしていたのかを調べていたのですが、そこで終わっては勿体無いと思ったので調べたことをざっくりと紹介していきます。

 

*フランク・ジャクソン

f:id:okcthunder013:20201218124857j:image

  • Class of 2016 
  • ☆☆☆☆☆(ESPN:10)
  • DUKE
  • 31st selected by NOP

いきなり本命のフランクから。高校時代はマクドナルドオールアメリカン、ジョーダンブランドクラシック、ナイキフープサミットの3大大会(高校生のオールスターゲームのようなもの)に全て選出され、うちMAAではMVPをジョシュ・ジャクソンと同時受賞しています。

その才能が周知となったのはソフォモア(2年生※日本だと高一相当)シーズンで、17.9得点を記録して4つ星の評価を受けました。続くジュニアシーズンには26.9得点、4.5リバウンド、2.0スティールと飛躍し、またキャリアハイの54得点を記録するなど高校有数のスコアラーとして名を馳せました。続くシニアシーズンには28.1得点、6.4リバウンド、3.0アシストを記録して、上述の3大ゲームへの選出及びユタ州のミスターバスケットボールを受賞しています。余談ですがユタ州出身だけあって家族全員が熱心なモルモン教徒らしいです。ジャズが欲しがりそうだ。

結果的に卒業後はBYUへのコミットを取り下げ、名門中の名門、デューク大学に進学しています。ちなみにその時代はジェイソン・テイタム、ルーク・ケナード、ハリー・ジャイルズを1巡目指名に送り出し、彼らのコネクションは今でも生きているようです。またフレッシュマンとして36試合に出場。うち16試合を先発し、平均24.9分の出場で10.9得点2.5リバウンド、1.7アシスト、47.3%-39.5%-75.5%を記録しました。これは特筆するようなスタッツではないけれどテイタム、ケナードがエースを務めるチームでのスタッツしてはそこそこの数字で、効率も3PARが45.9%であると考えると悪くはありません。ただアシストが絶望的に少ないのが気にはなりますね。

その後はNOPに入団し、スコアリングガードとしてそこそこの活躍をしていますが得点以外はからっきしの評価は覆せてはいません。昨年はロンゾ・ボールの加入などの煽りを受けてPTも役割も減少し、FAで新天地を求めることになりました。

経歴としては大エースのスコアリングガードとしての道を歩んだ高校時代、チームの歯車としてスコアリングをしてきた大学、NOP時代といった形になりますが、OKCでも求められる役割はスコアリング、特にオフボールからのスコアリングとなりそうです。今のところ控えSGのスポットを与えられていますがどうなるかは今後次第。でも今のところマレドンとの相性は良好に見えますね。目標はジョーダン・クラークソンかな。

 

*ジョシュ・ホール

f:id:okcthunder013:20201218133904j:image

  • Class of 2020
  • ☆☆☆☆☆(Rivals:21)
  • Moravian Prep
  • Undrafted

私の個人的推し選手。2-way契約での加入なのでどこまでサンダーと絡んでくるかは不明ですが誰かがCovid-19やなんやらで離脱すればチャンスはありそう。去年のドートみたいにね。ただドートのようなハッスル&DFみたいなプレイヤーではないのでどういう起用になったらチャンスをものにできるのかはまるで分かりません。ダイノートがなにを望むかによるよね。ちなみにTwitterの方でも軽く紹介しましたがRivalsから5つ星、全体21位と他社に比べても特に高い評価を受けており、現在サンダーのスカウトチームにはRivalsからヘッドハンティングした有名アナリストのコーリー・エバンスがおり、ホールの担当も行っていたことから、ホールの獲得は彼の進言によるものと予想されます。

基本的にはシューティングタイプのウィングのホール。アマ時代もSG/SFとしてプレイしました。高校やプレップチームで6-8も高さがあるとインサイドプレイヤーとして起用されることも少なくないのでむしろレアケースで、心底ウィングでのプレイが好きなんだなと分かります。ちなみに同じ6-8のベイズリーはアマ時代にはポイントセンターみたいなこともやらされていたり。

際立った実績はありませんが、華やかなプレイとオフェンスの多彩さが売りの選手で、地元、ノースカロライナの高校でフレッシュマンのシーズンを過ごしたのちに超名門校のオークヒル・アカデミーからの誘いを受けて転校。ソフォモアシーズンはBチームのローカルチームでプレイし、ジュニアシーズンにはAチーム、ナショナルチームでのプレイを目指しましたが出場資格が下りずに断念。そのまま卒業をし、地元ノースカロライナモラビアン・プレップにてプレイすることを選択しました。モラビアン・プレップではエースウィングとしてプレイし、24.0得点、4.4リバウンドを記録し、チームを34-3の好成績に導きました。シーズンハイは昨年12月の51得点という記録が残っています。

その後はルイビル大などの有名大からもお声がかかったものの、地元ノースカロライナステイト大への進学をコミット。しかしドラフト前になって一転、高卒でのエントリーを決めています。NBAのドラフトに少し詳しい方は「高卒ドラフト解禁はまだ先なのでは?」と疑問に思われたと思います。が、ホールに関してはそれができてしまうのです。というのもオークヒルアカデミーを卒業してのモラビアン・プレップ入りだったので既卒1年というドラフトのルールを満たしており、高卒でプロ経験のないアマチュアながらドラフトエントリー可能となっていた、ルールの盲点をついた形でのエントリーだったと言えるでしょう。しかし結果的にNBAチームの興味こそ惹いたものの、ドラフト外となってしまったことを考えると大学進学の方がベターだったかもしれませんね。最終的にサンダーが彼を2-wayという形で獲得しています。

でもプレップからドラフトエントリーという所謂No-and-doneというのはアンファニー・サイモンズなどの例もありますし、なによりベイズリーもニューバランスとの契約を結び、独自トレーニングからサンダーに来ていることを考えるとプロにも大学にも行かない実質高卒エントリーというのも1つ面白い選択であると言えるでしょう。本人的には指名順位に悪影響するので今のところマイナスが大きい気もしますがカレッジをすっ飛ばして早々にNBA挑戦ができたり、アマチュアながら大金を手にしてドラフトに備えられたりといった魅力もあり一長一短。今後はGリーグからのNo-and-doneルーキーが増えていくことも予想され、そういった特殊な道を進んだプレイヤーを低順位やドラフト外から引っ張って来れるのならば有効な選択肢になりそうです。

ホールのNBA入りの道はベイズリーとドートのハイブリッド式と中々険しい道を進んでいますが、特殊な道を選択したことにより実力に見合わない過小評価をされている可能性も高く、このレベルの才能をドラフト外から獲得できたことは本当に幸運とエバンスの慧眼があって成し得た業なのでした。

今後は傘下のブルーで過ごすことがメインにはなりそうですが、大きな才能をどこかしらで示すことが出来れば、数年後にはサンダーの主力の一になっているかもしれません。目標はウーブレやケビン・ポーターJr.かな。

あと余談ですが先述のGリーグを高校生が選ぶという話に関連して、Gリーグセレクトチームのイグナイトが結成されまして、ジェイレン・グリーンやジョナサン・クミンガらの上位指名候補とアミーア・ジョンソン、ジェレミー・リンらのNBAベテランを中心としたチームとなっており、Gリーグの中でも一際華やかなチームが1月から開始予定のGリーグに登場します。ブルーもホール、話題の巨人ブラウン、国際試合で91得点の記録を持つユートセブンなどが登場し、そこそこ面白そうですので今後、ブルーとイグナイトの試合などがあった際は必見の試合となりそうでオススメです。個人的にグリーンとクミンガがお気に入りというのもありますがそれはまた後日スカウト編ということで。

ざっくりとした紹介だったのに2人しか紹介出来なかったことに衝撃を受けていますがまぁまた今度あげればいいか。一生やらないかもしれませんがとりあえずフランクとホールの過去について知っていただければ良かったです。ではまた明日お会いしましょう。