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vol.3 Lamelo Ball

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Lamelo Ball

  •  Illawarra Hawks /Rookie(8/22/2001)
  • 6-6(198cm),180lb(82kg)
  • 31.3min,17.0pts,7.6reb,6.8ast,1.6stl,0.1blk,37.5%-25.0%-72.3% ※12/13 現在

またもや言わずと知れたシリーズ。というかclass of 2019で一番有名なプレイヤー、ラメロ・ボールです。Instagramのフォロワーは驚異の510万人。高校コールが52万人ということを考えると凄まじい人気と知名度を誇ります。ちなみに今年の1stピックであるザイオン・ウィリアムソンが443万人、我らがOKC Thunder公式が440万人ということを考えると異常ですらありますね。

まぁそんなラメロは父のせいもあってNCAA参加を諦めて渡豪。NBLのイラワラホークスでキャリアを積むことに。

高校時代から問題児の扱いを受けていた彼ですが(父や兄弟から離れた効果か)至極真面目なプレイヤーになっており、インタビューなんかもかなり真っ当で、プレイとしてもボールを持ちすぎることなくチームメイトとも上手く共存しているように見受けられます。特にデイビッド ・アンダーセン、ティム・コーンラードなんかとはとても良くやっています。あとDFも人並みにですがしっかりやっていますよ。一方で懸念されるのはやはり怪我。兄ロンゾも怪我に悩まされていますが彼も足の怪我で現在4週間の離脱中。ホークスのエースハンドラーだったアーロン・ブルックスが離脱し、メインハンドラーを務めるようになってからというもの右肩上がりに調子を上げていたのでここでの離脱は残念でなりません。(ちなみに私はNBLではイラワラのファンです。ラメロのせいでね)

あと懸念されているとすれば低すぎるFG%でしょうか。しかしながら前述の通り、メインハンドラーを務めるようになってからは改善が急速に進んでおり、先日、キャリアハイかつNBL最年少TDを達成し、話題となったケインズ・タイパンズ戦ではFG11/20,3P7/13で沈めており、未だ3Pの安定感は無いものの決してシュートが下手ではないことを示してくれました。かねてより言われているDF意識の低さは今は影もなく、意識はむしろ低くはありません。しかしDFビジョンの狭さとトランジションDFの拙さは要改善ですが。

つまるところ彼は目立った短所があるかわりに突出した長所が沢山あるタイプで、中でも特筆すべきスキルはパスセンスです。兄ロンゾやポールにも引けを取らないスペシャルなパスセンスを持っており、ハーフコート、オールコートの両方のオフェンスで簡単にオフェンスの構築ができます。またプレイは非常にトリッキーで時折J-Willことジェイソン・ウィリアムスのようなプレイを見せたり、デイミアン・リラードのようなDeep 3Pを沈めたりと底知れないオフェンスセンスを魅せ、観る者の心を掴みます。

現状としては安心してボールを任せられるPGで、意外にもTOVが少なく3Pの波以外はとてもソリッドな選手としてまとまっています。彼も個人的サンダーに欲しい選手3人衆の1。でもNYとか似合いそうだし好かれそうだけどね。

それでもやはり彼は欲しいし取れたチームは(父親が出しゃばってこなければ)幸せになれると思います。それくらい創造性が豊かな選手なのです。あと私は今年のドラフトでポールに替わるPGが欲しいってのもあります。せっかくPG豊作ですしね。ウィングやビッグマンは21、22年の方が豊作ですし長期的に見ていくならそっちかなと。

ドラフト予想は1〜4位。懸念はやはり怪我と3Pと父ラバー・ボール。完成形としては6-6のトレイ・ヤング、フィジカルのないハーデンといったところでしょうかね。