:ReBuild→OKC

NBAの話題についてオクラホマシティサンダー中心に書いていきます

戴冠するケイド・カニングハム

f:id:okcthunder013:20210416180604j:image

突然ですが、私は今ドラフトでは長らくエバン・モーブリーの指名を望んでいました。シェイが大エースとして覚醒した今、ポジション需要的にもピンズドですし、やはりビッグマンが主軸にあるチームは強いという昨今の流れに沿った考えでした。あとスキルセットが豊富なディフェンシブビッグマンというのも現代バスケットにおいては非常に魅力的ですしね。

兎に角、シェイがいる以上もうガードは要らない上にホーフォードの退団によってサンダーの弱点がインサイドにあることは明確ですので今ドラフトにおいてTOP4指名を確実にしているジェイレン・サッグスやジェイレン・グリーンなんかはあまり求めていなかったわけです。

すべからくケイド・カニングハムに関しても同様な見方をしていました。というか私のカニングハムへの評価は決して高くありませんでした。19歳の1年生にしてはスキルの完成度が非常に高く、精神的にも成熟している彼ですが、それは伸び代のなさの裏返しで、ポテンシャル込みの評価ならば1位指名はむしろ危ういとすら考えていたほどです。しかしまぁオクラホマという土地柄上、NBAドラフトにかかるような選手が多く輩出されるわけでもないのでオクラホマ州立大のカニングハムを望む声が大きいのは至極当然だなぁとも思っていました。かの2009年ドラフト時のブレイク・グリフィンのようなものですね(彼はネイティブオクラホマンなのでカニングハムとは多少立場は違いますが)。

*PG、ケイド・カニングハム

ポイントガードじゃないですよ。

さて、そんな私ですが、時勢のおかげかはたまた絶賛タンキング中のサンダーの試合に魅力がなくなったせいか、ドラフト候補のスカウティングに多く時間を割くことになり、当然カニングハムの試合もたくさん観ることになったわけなのですが、見れば見るほどに彼のプレイが誰かを彷彿とさせてくることに気づいたのです。

そう、かのFormer OKC Superstarポール・ジョージその人です。

大手スカウティングサイトやESPNなどのメディアではモントバーデ・アカデミーの先輩、ベン・シモンズであったり、元NBAスーパースターのグラント・ヒル、更には現NBAの貴公子、ルカ・ドンチッチが比較対象として挙げられるカニングハムですが、どうも私にはしっくりきませんでした。強いて言うならドンチッチが少し近いかなくらいで、それでもドンチッチのセンスには遠く及ばないのでは程度にしか考えていませんでした。しかしOSUの試合を10試合程度見たあたりから私の中で謎の既視感が生じてきました。その正体こそがジョージだったのです。

何がジョージかというとまずプレイの選択、特にドライブの選択と3Pの駆け引きがかなり似通っており、またDFマインド、ドローファウル、果てにはTOVの仕方までそっくりなのでした。ジョージ好きで時間のある方には是非ともOSUの試合を見ていただきたいくらい。

ちなみに体格やアドバンスドスタッツなんかもかなり似通っていまして、以下にて似通っていた部分を抜粋して紹介します。

※見られない方用

f:id:okcthunder013:20210416210301j:image

とこのように相当似ているわけなのですが、ここまで数字が似ていると印象だけ似ているわけではないとの確たる裏打ちとなりそうです。

そこで考えたのですがカニングハムが仮にサンダーに指名された場合にはSF起用で何も問題などないのでは?ということと、ウェストブルック×ジョージの叶わなかったストーリーがシェイ×カニングハムによって継がれていくのではという夢が私の中でビッグバン的に一気に広がったのでした。最近のサンダーの試合のつまらなさにストレスでも溜まっているんですかね…

そして私は今ドラフトにてカニングハムを推すことを決めたわけなのです。首位指名盤石と言われた彼を推すとかどうとかの前に指名できるかどうかという話ではあるのですが…しかしいかなるトレードをしてでもカニングハムを取りにいくべきという少し前までは荒唐無稽に感じていた論調に私も加わりたいと思わせるのには十分なストーリー性と実力を併せ持っていることをカニングハムは証明しています。

 

・Our Dream...

f:id:okcthunder013:20210416190542j:image

*目算とプレスティの傾向の話

プレスティの狙いがカニングハム説など手垢で塗れた今更つまらない話ですが、近年の彼の傾向はオクラホマシティに長く籍を置く気があるのかどうかに重心を置いているように感じます。

先日語った、外国籍選手の積極採用もその一部ではないかと考えられます。というのもアメリカ人選手からすれはオクラホマなんて田舎で勤務するのはまっぴらごめんな訳ですが海外の選手からすればオクラホマにあまり抵抗が無い、というわけです。

あと2017年のファーガソン指名に基づいても、地元選手は取る理由があって獲得が可能ならば取っていこうという意思も感じます。これには興行的意図とオクラホマに抵抗がない選手を採用していこうという意思が見えます。

こうした動きが積極的になったのは、初代オクラホマの王様、デュラントが退団してからであり、プレスティもそれをうけてのショックと嗜好の変化があったのかと考えられます。カニングハムはもちろん生まれも育ちもオクラホマというわけではありませんが、オクラホマに抵抗がなく、サンダーの看板を背負う気が彼にあることをドラフト前の面談やワークアウトにて確認できたならばプレスティは無理をしてでも獲得に動く、私はそんな気がしています。

ちなみに絶賛タンキング中のサンダーは2008年以来の怒涛の8連敗を記録して現在リーグワースト5位につけており、1位指名獲得の可能性が10.5%、2〜5位指名権獲得の可能性が33.8%、そしてロケッツの指名権が5位となりプロテクトが外れる可能性が47.9%となっておりまして、要約するとこのままワースト5位をキープすれば10.5%の可能性で1位指名権を自前で用意でき、ロケッツの指名権スワップも含めると1-5位の指名権を獲得できる可能性が*約71%あるということになり、これはどのチームより高いものになります。これが最下位に近づくほど確率が更に上がってゆくので我慢してタンキングを継続すれば相当高い確率でTOP5指名権を得ることができるということになります。今年のドラフト候補生は質が高いとの下馬評がよく聞こえてくるということで自前指名権+MIA/HOUの指名権+なんらかのアセットを加えれば1位指名権を譲ってもらえる可能性もなくはないということで、今しばらくは雌伏の時を過ごすのが賢明かと思います。デックの参戦やシェイの復帰などあるかと思いますがそれでもここまでタンキングをやってきたからには甘んじて負けを受け入れるべきかなとも思います。

*計算式は0.557(自前指名権が5位未満になる確率)×0.521(HOU指名権が4位以上になる確率)=0.29(サンダーの獲得できる指名権が5位未満となる確率)

 

・最後に

書いていて気づいた、いや書く前から気づいていたのですが私はサンダー時代のジョージが好きすぎる節があっていけませんね。今はクリッパーズがコケてくれた方がサンダーに利益があることもあり特段贔屓にしているわけでは無いのですが18-19シーズンのジョージには本当に虜にされました。今回の記事はそんな妄執に依るある種、盲目的になっているところもなくはないのでカニングハムよりもサッグス、モーブリー、グリーン、ジョナサン・クミンガの方が絶対いいよという方の方が正しいのかもしれません。が、私は例え自前2位指名権とロケッツの5位指名権が舞い込んできたとして、それらを手放してでもカニングハムを獲得すべきであると思いますしそうして欲しいと思いますという取らぬ狸の皮算用な話なのでした。

 

・追記

書くのを忘れていたのですが私がカニングハムを推す理由がもう一つありまして、彼の最大の武器が彼を19歳にしてここまでの完成度たらしめている学習能力の高さが挙げられます。オクラホマ州立大でコーチを務めている彼の兄が彼を直接指導しており、それにより成長を重ねてきた話は有名ですが、今までSFでプレイしてきた選手がPGでプレイしろと言われて当たり前のように出来てしまったり、3Pを苦手にしており、シューティングを強化しなければならないと指摘されれば40%以上の高確率まで昇華し、あまつさえ弱点を武器にしてしまう彼の負けん気と学習能力はNBAにおいて最も重要なスキルであると言えるでしょう。

多国籍化するサンダー

f:id:okcthunder013:20210410101153j:image

お久しぶりです。そろそろ更新しなければ失踪扱いになりそうでまずいなと思っていましたらちょうど昨日にデックの加入やミチッチのNBA挑戦が報じられましたのでそれについて思うところを少し綴ろうかなと。

まず、デックは今季の残りシーズンからの加入が決まりました。でもCOVID-19の安全プロコトルの関係でいつ出場可能になるのかは不明で、実質的には来季からが本番となりそうです。また、ミチッチがNBA挑戦を決めた(?)との報道ですが、ミチッチがNBA入りする場合に交渉権を保持しているサンダーとしか契約できないというルールから(ホーフォードとグリーンのトレードの際76ersから譲り受けました。)、サンダー加入が噂されているわけです。でもプレスティ側からしたら寝耳に水な話である可能性もあるのでミチッチが来季サンダーのジャージーを着ている可能性は50:50かな。

あとはコアなサンダーファンから人気を博しているクレイチが来季からサンダーでプレイする予定です。既にオクラホマシティでの生活を始めており、ブルーの施設でGリーガーとしてリハビリとトレーニングを積んでいるようなのでまぁまず来季には青とオレンジの27番のジャージーを着ているのではないでしょうか。

そんなこんなで新たに3人のユーロリーガー達がサンダーに加入予定となった訳ですが、既に今季開幕時点で国際色豊かと言われていたサンダーのロスターに更にダメ押しでユーロリーガーを追加したことにより最早アメリカのチームなのか怪しくなってまいりました。チームリーダーがカナダ人のシェイなのでその時点で純アメリカなのか怪しかったのですが、ヨーロッパにルーツを持つ選手を多く取り込んでいるのでもうチーム内では英語のネイティブスピーカーの方が少ないんじゃないかとさえ思います。

余談ですがドートはカナダ人ですが第一言語はフランス語で、マレドンとはフランス語でよく喋るらしい。マレドンも英語が不得手らしいのでよく言えば同じ悩みを共有できるメンバーが増えていっていることに。ミチッチが来季サンダーに来るならばポクシェフスキーとミチッチのセルビア語ツインが結成される。その辺りを考慮すると今季ドラフト候補生のセルビア人、フィリップ・ペトルセフなんて獲得してみても面白そうですね。

ここで一覧を記載しておきますね。

(ミチッチのファーストネームは読めなかったのでバジールとしましたがヴァシリー、ヴァシリェなんかが近いみたいです)

 

こう並べると壮観ですね。そもそもプレスティはスパーズ時代にヨーロピアンに着目して名を挙げたGMなので妥当な成り行きなのかなぁとか思ったりもします。それにしてもトニー・パーカーの愛弟子のマレドンとマヌ・ジノビリの弟子のデックの共演は出来過ぎな気もしますが。

ここいらで一旦話に区切りをつけて、まだサンダーのジャージーに袖を通していない外国籍選手について軽く紹介していきたいと思います。

 

*Gabriel Deck

f:id:okcthunder013:20210410152620j:image

  • 6-6(198cm),231lb (105kg)
  • old:26 
  • Argentine🇦🇷
  • 24.1min,8.8pts,3.6reb,1.1ast,0.7stl,1.2tov,FG48.7%,3P41.4%,FT83.3%

一昨年、2019年のW杯で名を上げたアルゼンチン人コンボフォワードです。フォワードとしてはアンダーサイズながら抜群のボディコントロール体幹の強さでインサイドで戦う闘将です。シュート力も低くなく、年々FT%と3P%を向上させています。シュートフォームはガリナリっぽさを醸し出していますが、キャッチからボールを下げずにそのまま放るスタイルはどことなくアブリネスを彷彿とさせます。

彼のプレイをスカウティングして私が受けた印象としてはガリナリとアブリネスとウィザーズのデニ・アヴディアを足して3で割った感じの印象です。小器用タイプかな。プレイの質感は違えどケンリッチ的な使われ方をされそうな気もしますね。

先述の通り、ジノビリとルイス・スコラを師と仰いでおり、挙句、かのコービー・ブライアントからも一目置かれる存在だったらしい。ジノビリ談の眉唾話ですが。

また、彼は貧しい家で育ち、幼少期にジノビリに憧れて農業用トラクターのハンドルで自作したリングで兄弟たちとバスケを練習していたような過去を持つ叩き上げの選手で、なんとなくディアロみも漂う選手なのでした。

 

*Vit Krejci

f:id:okcthunder013:20210410160050j:image

チェコ人。トマス・サトランスキーが手本らしい。ドラフトデイの記事で一度取り上げたので詳しくはそちらを参照ください。

ドラフト後にオクラホマシティに移住し、傘下のブルーにてトレーニングを積んでいるクレイチ。ある情報筋によると完全復帰は8月になるらしいので仮にサマーリーグが開催されればお目にかかれるかどうかといったところ。ブルーの登録は6-6でしたがユーロでの登録は6-8の大型コンボガードです。レイアップ、ミドルレンジジャンパーの精度が高く、クイックネスも理想的なので膝の怪我の影響を受けなければかなり期待のできそうな素材です。

 

*Vasilije Micic

f:id:okcthunder013:20210410162104j:image

  • 6-5 (196cm), 203lb (92kg)
  • old:27
  • Serbia🇷🇸
  • 30.4min,16.4pts,2.7reb,5.0ast,1.2stl,3.0tov,FG47.6%,3P35.3%,FT85.6%

ポクの大先輩でありユーロで最も実力のあるガードの1人、ミチッチ。プレイはキレのあるジェローム、JJ・バレア、カイル・ラウリーっぽいプレイスタイル。満を持してのNBA挑戦でモチベーションは高そうです。直属の後輩のポクを可愛がってくれそう。正直、NBAにおける海外選手との交渉権というのは使われないまま腐りゆくことが多いのでミチッチはサンダーに来ないものと考えていたファンは多いはず。なので実はかなりの棚からぼたもち状態なのです。しかしミチッチが来るとなると、シェイ、テオ、ジェローム、ミチッチ、クレイチとガードが飽和状態になるのが悩みの種になります。ここにケイド・カニングハムやらジェイレン・サッグスだのを加えようものならとんでもない大渋滞となるのでドラフトにも多少なりとも影響を及ぼしそうかなとも思います。しかしファカンド・カンパッソに続いてユーロのトッププレイヤーがNBA入りを決め、その行き先がサンダーということは嬉しい限りですので素直に喜びたいとも思います。ポジション争いの話はまた別。

 

▲〆の雑談

テオとポク、それにクレイチを指名し、指名選手全員がユーロリーガーとなった昨年のドラフトからなんとなく感じてはいましたが最近のプレスティのトレンドはどうも外国籍選手らしい。あとドートやケンリッチを筆頭にドラフト外選手も熱いようですがここで一つ疑念が生じます。

「あれ?これもしかしてドラフト指名権いらないんじゃね?」

って疑問です。サンダーのロスターを見ると1巡目指名の選手はシェイ、ベイズリー、ブラッドリー、ジェロームのみ。うち20位以上なのはシェイのみというのが実情で、大半がドラフト外と2巡目指名選手ということになります。ドラフト権を大量に獲得し、注目を集めたサンダーですがこの大量の指名権をどう運用し、ロスターの渋滞問題にどう対応するのか、めちゃくちゃプレスティの手腕が試されそうです。

あと来季ミチッチが合流し、デックとクレイチが本格的に始動したらG-Fが結構整った戦力になると思うのですがホーフォードの処遇はどうなるんでしょうか。有力なセンターさえいればというロスターになりそうですしそもそもホーフォードがオフに強豪に行きつつサンダーが損しないトレードを起こせるのかという問題や、サラリー低すぎ問題なんかにも直面しているので残留してセンターをやってくれた方が双方に好都合な気はします。でも意思は堅いのかな…

大量にある指名権で有力なセンターを引っ張ってくるかドラフトで有力なセンターを指名するかしないと来季のサンダーはタンクもできなければプレイオフにも進めないチームが出来上がってしまいそうです。どう動くプレスティ。

 

 

2021年のドラフトを考えよう

f:id:okcthunder013:20210217142554p:image

突然ですが今回はNBAドラフトについて考えていこうと思います。というのも今季のサンダーは再建シーズンらしく西14位と下位に甘んじており、ロッタリーピックが手に入るのはほぼ確実な状況であるために去年より真剣にドラフトについて考えていきたいと考えたことに端を発した企画です。

しかも都合の良いことに奇しくもここまで絶不調のヒート、ハーデンを放出し再建に向かうロケッツの指名権ないしスワップ権も併せ持っており、どちらか、もしくは両方がロッタリーピックになる可能性は高そうですのでなにかとロッタリーピックに縁がありそうなシーズンなのでした。

 

*ティア1とロッタリーピック

兼ねてから噂されていた通り、2021年は大豊作の年となりそうです。ケイド・カニングハム、エバン・モーブリー、ジェイレン・グリーン、ジェイレン・サッグス、ジョナサン・クミンガのフレッシュマンTOP5は早くから成功と注目を手にしており、これはおそらくドラフトデイまで動くことのない鉄板のTier1となるでしょう。彼らのうちの1人でもチームに迎え入れることができれば即座にチームの色が変わるレベルの逸材です。でもまぁ今回注目したいのはそこではないんですよね。だってこの5人のスカウティングなんてドラフト好きならば誰でもやっているでしょうし5位までの指名権を手に入れたならば悩む必要は特にないということにもなりますしね。

そこで、ロッタリーピックを2つ入手出来そうなサンダー視点で、6〜14位までが手に入った場合に誰をチームに迎え入れるのが良いのかを考えていきたいと思います。実際サンダーもロケッツもヒートもその辺りの位置にいますしね。あくまでサンダー主観で進めていきますが実質私作成のBig Boardなので他チームファンの方にも参考になれば良いかなぁ。

 

☆6th Pick

f:id:okcthunder013:20210217151335j:image

Moses Moody

  • age:19.0
  • school:Arkansas
  • height:6-6,198cm
  • weight:205lbs,93kg
  • posion:SG/SF

アーカンソー大というお世辞にも強豪とは言い難いチームを強豪に仕立て上げた1年生エースです。プレイスタイルとしてはジャンパー主体のシュータータイプとなりますが、3P、ミドル、ショートレンジを全てをこなす3レベルスコアラーとなります。また、球離れもよく、21試合中12試合でFTを5本以上獲得していることから分かる通り、フリースローを引き出すのにも長けた選手でDFも悪くないです。公称198cm/93kgとなっていますが見た目の印象は公称より一回り大きいように見えるのでNBAではSFとして活躍することも見えてきます。現役選手で例えるならばデビン・ブッカーやCJ・マッカラムなんかの系統になるのかな。ちなみに36分平均のスタッツはこんな感じです。

FG45.3%,3P37.8%,FT82.2%,18.2pts,6.3reb,1.7ast,0.6blk,1.2stl,1.8tov

リバウンドが多め、TOVが控えめでシュート効率が良いという特徴は、彼が理想的なウィングに成長する可能性は高いことを示唆しており、またシュートもステップバックやディープスリーを厭わないスキルとクイックなリリースを併せ持っており、抜群にスムース並みのこなしはNBAでの活躍を確信させてくれます。豊作ドラフトのTier2の中でも上位の才能を持つことは疑いの余地がないでしょう。

 

☆7th Pick

f:id:okcthunder013:20210217144422j:image

Jalen Johnson

  • age:19.5
  • school:Duke
  • height:6-9,206cm
  • weight:220lbs,100kg
  • posion:PF/SF

3人目のジェイレン

NBA候補生のメッカ、デューク大のフレッシュマンフォワードです。恵まれた体躯と有り余るセンスを武器にリバウンド、アシスト、ブロック、スティールとスーパーオールラウンドに活躍しました。彼の36分平均のスタッツはこんな感じ。

FG52.3%,3P44.4%,FT63.2%,18.9pts,10.2reb,3.8ast,2.1blk,1.9stl,4.3tov

数字を見ただけで驚異的なオールラウンダーであることが窺え、高い運動能力、パワー、センスを持ち合わせる理想的なPFです。現役選手で例えるならジュリアス・ランドルやパスカル・シアカム辺りが少し似ているかもしれません。

ただ明確な弱点もあり、見ての通りTOVが非常に多く、TOVにならない細かいミスも結構観られる選手であり、スキルと判断力のブラッシュアップが強く求められます。また、44%と3Pも得意そうに見えますが、8/18と総数が少なく、FTもそこまでであるためどの程度シュート力があるのかは不透明です。更にはつい最近にマーチマッドネスを目前にしたカレッジの試合には戻らずにNBAドラフトに専念するという謎に満ち満ちた声明を公にしており、これがどの程度彼の評価に影響するかということを考えると少し難しいドラフト候補生かもしれません。

 

☆8th Pick

f:id:okcthunder013:20210217154905j:image

Scottie Barnes

  • age:19.9
  • school:Florida State
  • height:6-9,206cm
  • weight:227lbs,103kg
  • posion:PG/PF

申し訳ないけど正直ルックスは好みじゃない…

ベン・シモンズの出身校、モントバーデ・アカデミーでオールラウンドぷりに磨きをかけ、フロリダステイト大ではPGにコンバートされたバーンズ。PGとしては異例のサイズを誇り、先輩のシモンズを彷彿とさせるプレイを見せます。FTを含むジャンパーが苦手なところもいっしょ。ただし先輩のような圧倒的なDF力があるわけではないですし、そもそもNBAチームが彼をPGとして見てくれるのかPFにリコンバートされるのかは不明。ユニークな素材ではありますが、先輩がオールスターながら結構な苦労をしているのでどう差別化のアプローチをかけていくのかは難しいところ。3Pが伸びれば使い勝手が良い大型PGとして名を馳せることになりそうです。36分平均のスタッツは以下の通り。

FG47.0%,3P26.7%,FT52.1%,15.0pts,5.5reb,6.3ast,0.4blk,2.1stl,2.5tov

 

☆9th Pick

f:id:okcthunder013:20210217160413j:image

Corey Kispart

  • age:22.3
  • school:Gonzaga
  • height:6-7,201cm
  • weight:220lbs,100kg
  • posion:SF/SG

八村塁のチームメイトでしたのでご存知の方も多いかもしれませんね。彼は今APランキング全米トップをひた走るゴンザガ大のリーディングスコアラーであり、大学No.1シューターとして名声を恣にしています。シニア、つまり4年生のためポテンシャル重視のドラフトとは相性は良くないのですがそれを補って余りある圧倒的なシュート力は3P偏重のきらいがある現代NBAにおいて殊更に重宝される能力であり、彼は最も堅実なドラフト候補生と言えるでしょう。NBAをしばらく見ている方は50-40-90という数字をたまに目にすると思いますが(※野球のトリプルスリーみたいなものです)、彼はそれを凌ぐ55.8%-47.9%-89.1%という化け物じみたスタッツを残しており、しかもおあつらえ向きにローエゴときたもので、プレーオフチームの即戦力としても申し分ない選手でしょう。現時点でもジョー・ハリスに引けをとらない選手と私は見ています。シニアにロッタリーピックというのも難しい判断ですがハズレとなる確率がかなり低い彼を指名するのは妥当なのではないでしょうか。以下、36分平均のスタッツです。

FG55.8%,3P47.9%,FT89.1%,22.6pts,5.5reb,2.2ast,0.4blk,0.9stl,1.5tov

 

☆10th Pick

f:id:okcthunder013:20210217162013j:image

James Bouknight

  • age:20.7
  • school:Connecticut
  • height:6-5,196cm
  • weight:190lbs,86kg
  • posion:SG

NCAAのMIPとの呼び声高いブークナイトですが、年明けに肘の故障を負っておりつい最近カムバックしたところとなります。しかし復帰戦で25分のプレイで7/13の18得点、4リバウンド、2アシスト、2スティールにモンスターダンクと大暴れし、怪我の影響を感じさせないプレイをしており、指名順への影響はないだろうと思わせる盤石なプレイを見せてくれました。

プレイは洗練されたスコアラーといった感じで、ジャンパーもレイアップも多少のコンタクトにも怯まず決めていく姿にはザック・ラヴィーンや、ジャマール・マレーのようなものを感じます。一方で、ハンドラーとして周りを活かせているかというとそうでもなく、パスIQは若干の懸念となっています。とはいえアシストに繋げずとも自分で得点できてしまう彼のスキルは20歳そこそこの年代では頭ひとつ抜けており、また、スイッチが入ると止まらない爆発力も魅力の選手で、昨年末には40得点という恐ろしい記録も残しています(NCAAはルール的に40点取るのは相当難しいのです)。彼の圧倒的なスコアリングスキルとスター性がNBAでどう花開くのかは見ものです。

以下36分平均スタッツ。

FG45.1%,3P32.4%,FT80.6%,22.2pts,5.8reb,1.8ast,0.4blk,1.6stl,3.1tov

 

☆11th Pick

f:id:okcthunder013:20210217164511j:image

Ziaire Williams

  • age:19.7
  • school:Stanford
  • height:6-8,203cm
  • weight:185lbs,83kg
  • posion:SF

センスはあるけど…なタイプ。サンダーが好きそうな長身軽量ひょろ長タイプでもあります。うーむ。

シュートフォームなどの所作がとても綺麗でDFも数字以上のものを感じる選手ではあるのですがいかんせん残しているスタッツが酷いので扱いが難しい選手と言えます。ってなわけでここで例によって36分平均のスタッツを。

FG37.7%,3P31.1%,FT83.7%,14.4pts,6.7reb,3.1ast,0.7blk,1.2stl,4.1tov

FT%は高く、本来のシュート力が優れていることは見て取れますがシュートセレクションが悪かったりパスの判断が悪かったりとシュートミスとTOVが非常に多く、また華奢な体型であることからフィジカルに攻められない、守れないという二重苦で扱いは難しいのでした。ただその絹のようにスムースなスキルとセンスは高校時代からポール・ジョージに例えられており、何となく大成すればジョージかなぁとも思えるプレイヤーなのでした(失敗したらケビン・ノックス辺りかなぁ…)。ただかなりの時間がかかりそうですし、大成しない、所謂バストの可能性も非常に高く、ハイリスクハイリターンな物件が彼なのかなといった印象。ポクシェフスキーの育成にあたふたしているサンダーにはキツい物件かもしれません。いやもういっそ同時に育てたらいいのか…?

 

☆12th Pick

f:id:okcthunder013:20210217170346j:image

Jared Butler

  • age:21.7
  • school:Baylor
  • height:6-3,191cm
  • weight:190lbs,86kg
  • posion:PG

カレッジNo.1PG争いが激しい今シーズンのNCAAですがそのうちの一角にして唯一のシニア、つまり3年生がこのバトラーです。年齢がフレッシュマンに比べると少し高いもののキスパート同様にその不利を感じさせないプレイの質で評価を上げているプレイヤーです。ちなみにバトラーの在籍するベイラー大はゴンザガ大に次ぐ全米2位につけており、彼が勝利に導くポイントガードであることを示しています。PGに求められるスキルを凡そ兼ね備えているバトラーはスティール、アシスト、シュートにおいて非凡な才能を遺憾無く発揮しており、3Pは脅威の44.6%を誇り、アシスト、スティールは36分平均でそれぞれ6.5アシスト、3.0スティールを残しています。アドバンスドスタッツと言われるスタッツ(あのDrtgだのBPMだのPERだのWin Shareだののやつです)も軒並みカレッジ最高峰の数字を残しており、懸念材料らしい懸念材料は強いて言うならクイックネスがそこまででもなく、アウトサイドシュートに頼りがちといった部分くらいという熟練のPGと評されます。個人的には2021ドラフトのタイリース・ハリバートン枠と考えており、バトラーも外れることのない安定の即戦力ピックでしょう。

以下36分平均スタッツ。

FG49.3%,3P44.6%,FT75.6%,21.0pts,4.1reb,6.5ast,0.6blk,3.0stl,3.4tov

 

☆13th Pick

f:id:okcthunder013:20210217172253j:image

Filip Petrusev

  • age:21.2
  • school:Gonzaga→Mega Bemax(Serbia)
  • height:6-11,211cm
  • weight:235lbs,107kg
  • posion:C/PF

八村塁のチームメイトその2。ゴンザガ大でプレイしていたペトルセフは新型コロナの影響を危惧して故郷、セルビアに帰国してプロとしてプレイすることを選択しました。ちなみにポクシェフスキーと同郷。現段階のモックドラフトやビッグボードでは彼の名前をあまり見かけませんが恐らくドラフト当日には1巡目指名を受けるでしょう。私はかなり高くペトルセフを評価しています。そもそもがカレッジでの優秀さは昨年のゴンザガ大でのプレイで証明済であり、ユーロのプロの中で揉まれつつ月間MVPを受賞していたり、素晴らしいスタッツを残していることは評価されて然るべきと思います。以下36分平均のスタッツ。

FG58.4%,3P44.9%,FT78.4%,26.1pts,8.8reb,1.6ast,1.4blk,0.5stl,2.3tov

Cとしてリバウンドとブロックはもう少し欲しいところではありますがPFとしては立派な数字。得点関係は言うに及ばず、弱冠21歳でプロを相手に圧倒しています。特にゴンザガ時代には武器になっていなかったシュートを大幅に伸ばしてきており、ストレッチビッグとして開花したと見ていいでしょう。また、数字には表れませんが、イビツァ・ズバッツのような優れたポジション取りのセンスと高い運動能力も備えており、かなり隙のないビッグマンに仕上がっています。仮にゴンザガに彼が残留していたら無敗でNCAAを制していたかもしれません。まぁその場合にはシュートが伸びたかはわかりませんが。現役選手との比較は難しいのですがより軽く、より早くなったヨナス・バランチュナスだとかジョン・コリンズだとかが系類かなぁとは思います。とにかくモーブリー以外でビッグマンが欲しいとなったらペトルセフを獲得すべしと思いますね。

 

☆14th Pick

f:id:okcthunder013:20210217174803j:image

BJ Boston

  • age:19.5
  • school:Kentucky
  • height:6-7,201cm
  • weight:185lbs,83kg
  • posion:SF/SG

正直14位はめちゃくちゃ悩みました

ロッタリーピック最後の選手はブランドン・ボストンjr。名前がブランドンであり、軽量ひょろ長な体躯とそれを活かした独特なリズムを持つプレイスタイルから昨季MIPのブランドン・イングラムとことあるごとに比較されるボストン。なんとなく顔もイングラムを少し爽やかにした感じにも見える。ちなみに高校時代は先ほど紹介したザイアー・ウィリアムスとシエラ・キャニオン高校にてチームメイトでした。もっと言うと例の2世選手のブロニー・ジェームズとザイール・ウェイドもか。

今年のドラフト上位と見込まれていた彼はNBA選手養成所ことケンタッキー大にてカレッジのレベルに順応できずに大苦戦。今年のエースの一角とみなされ、5位〜8位の高い評価を受けていた彼は一気に20位以下へと評価を落としました。ここでとりあえず36分平均スタッツをどうぞ。

FG37.1%,3P29.4%,FT79.2%,14.5pts,6.0reb,1.7ast,0.2blk,1.6stl,1.7tov

散々な数字ですがこれでも上がってきた方だと言うのだから序盤戦がいかに酷かったかが分かります。この手のタイプの選手にしてはTOVが少なく、ミスがシュートミスに集約されていることが救いかな。ただし先にも少し触れたようにここにきてようやっと順応を見せているボストン。1/20からの7試合では、

FG51.4%,3P46.4%,FT84.6%,15.6pts,5.5reb,2.0ast,1.2stl,0.3blk,0.8tov

(※36分換算)このように驚くようにスタッツを伸ばしてきており、当初期待されていたもの、本来のボストンの頭角が顕になってきているといった理由でボストンを最後のロッタリーピック選手に選びました。このままボストンが好調を維持できれば評価は本来の2021年トップクラスに舞い戻ることでしょう。でも前半戦が酷すぎたのでスタッツの見栄え自体ははあまり改善はしないのでしょうね。現役選手との比較としては一回り小さいイングラム若しくは軽いカリス・レバートとかになるんでしょうかね。

 

♦︎おわりに

長々と8000字近く綴ってきましたがそれでも6-14位までしか紹介できず、しかも軽い紹介しかできずと言うことを考えると慄きますね…本当は事細かに1-60位までやりたいところなのですが死んでしまうので勘弁願いたいところです。

あと例によってトレードアップのことはあんまり考えてません。まぁTier2の選手2人獲得するかTier1の選手を1人獲得するかは好みになりますしね。サンダー的にはカニングハムやモーブリーなどをどうしても獲得したいのかもしれませんけどそれだったら今日紹介した中から2人選んだ方がロスターに厚みが出て強くなったりとかもあり得ますしシェイにロスターを合わせることを考える必要もあり、それについて融通が効きやすいとも思いますが最終的にプレスティ次第か。

いずれにせよ今年のドラフトは色々な意味で荒れそうですし、サンダーは自前指名権とヒート指名権とロケッツの5-30位指名権のうち上位2つを獲得し、おまけに30位台の指名権が2つ手に入りそうということで相当ドラフトに注力できそうです。ヒルとかホーフォードとかムスカラとかアリーザとかを指名権に換えようとしているなどの噂もありますしね。

この企画はまたマーチマッドネスが終わったのち、ドラフトの前にもう一回色々考えて記事にしたいと思っています。順位が確定すれば想像もしやすいしね。それではまた次回はスタッツ分析の記事でお会いしましょう。

 

サンダーの序盤戦を振り返ろうvol.1

f:id:okcthunder013:20210113162525j:image

開幕戦がまさかの延期となったときにはどうなるのかと先行き不安でしたが、早くも10試合がつつがなく終わったということでサンダーの序盤戦について振り返っていきたいと思います。

今日のスパーズ戦についてはかなりイレギュラーな展開に持ち込まれてしまい残念ながら敗れてしまったという感覚が強いですが、チームとしての形は見えてきており、ここまで5勝5敗と健闘を見せています。評点をつけるなら80点くらいあげてもいいくらいです。でも対戦相手の平均勝率は51.4%と特別強いところとも当たっていないという事実もあり、楽観視はできません。特に今月はレイカーズシクサーズナゲッツクリッパーズ、サンズと強豪との試合が続くのでここで痛めつけられることも充分に考えられます。でも反対にこの辺の強豪との戦いはいい経験になると共にもし勝つことができれば若手の多いサンダーに勢いと自信をもたらす可能性もあり、チャンスでもあります。ピンチはチャンスとはよく言ったものです。

f:id:okcthunder013:20210113135332j:image

 

さて、この辺でここまである程度固まってきたローテーションを確認していきましょう。

PG/ヒル-マレドン

SG/シェイ-ディアロ

SF/ドート-ポクシェフスキー

PF/ベイズリー-ケンリッチ(ロビー)

C/ホーフォード-ムスカ

当然のように昨季のサンダーを支えたヤングトリオがスターターに抜擢されました。あと脇を固めるベテランとしてヒルとホーフォードが抜擢。ロスターを考えるとめちゃくちゃ妥当な選出です。またベテランの2人は26-27分程度と出場時間自体は控えめ。特にホーフォードはPTがキャリア平均32.5→27.1と大幅減で、キャリア最低を大きく下回る結果に。でも別に衰えてるって感じもないんですけどね。チームの方針でこうなってるのとムスカラやロビーが意外にも頼れるのでこうなっているように感じます。ロビーとケンリッチはPTを取り合う関係にあるように見えますが3人目のCがロビーということもありこの部分だけはケースバイケースです。でも今日のようなムスカラとの連携を見るとロビーはCの方が向いていそう。残りのロスターにはジャスティンとミラー、ジェローム、ホール、ブラウンが控えていますがどうも積極起用という見方はされていなさそう。今のところガベージ要因です。

スタッツとしてはざっくりこんな感じ。

Shai Gilgeous-Alexander
33.6min
20.9pts
49.3FG%
35.3TP%
75.4FT%
5.7reb
6.3ast
2.8tov
1.0stl
0.5blk
Darius Bazley
30.3min
11.3pts
39.4FG%
28.0TP%
92.9FT%
8.1reb
1.6ast
1.8tov
0.4stl
1.2blk
Luguentz Dort
27.9min
12.4pts
46.7FG%
43.8TP%
79.2FT%
3.7reb
0.8ast
1.2tov
0.8stl
0.3blk
Al Horford
27.1min
11.1pts
41.8FG%
32.0TP%
50.0FT%
7.1reb
2.4ast
0.9tov
0.3stl
0.8blk
George Hill
26.0min
11.9pts
50.7FG%
38.5TP%
88.9FT%
2.2reb
3.7ast
1.0tov
0.9stl
0.2blk

Hamidou Diallo

21.0min
12.5pts
55.8FG%
27.3TP%
70.3FT%
5.1reb
1.8ast
1.0tov
1.1stl
0.3blk
Theo Maledon
19.9min
5.9pts
36.7FG%
27.8TP%
45.5FT%
2.0reb
2.8ast
2.0tov
0.7stl
0.0blk
Mike Muscala
17.6min
9.4pts
46.8FG%
42.2TP%
88.9FT%
3.1reb
0.8ast
0.4tov
0.2stl
0.4blk
Isaiah Roby
16.9min
7.9pts
62.9FG%
41.7TP%
50.0FT%
4.0reb
0.4ast
1.0tov
0.1stl
0.6blk
Aleksej Pokusevski
16.0min
2.4pts
22.2FG%
13.0TP%
0.0FT%
4.1reb
1.0ast
1.8tov
0.6stl
1.0blk
Kenrich Williams
10.3min
2.0pts
27.3FG%
28.6TP%
100.0FT%
1.7reb
0.7ast
0.6tov
0.3stl
0.3blk

PTの長い順。ちなみにTP%は3P%のことです。数字が並んで見にくいことこの上ないので仕方なくこんな表記に。というようなことは置いておいて、数字を見ていきましょう。

特筆すべきはやはり得点分布のバランスの良さで、PPG2桁のプレイヤーが6人もいること、更にはスターター全員が2桁というバランスが光ります。安定した得点源はシェイ1人にとどまりますが、そのシェイはシェイで得点にこだわるのではなく、「正しいプレイ」のチョイスによってTOVを抑えながらにしてASTを3.3→6.3まで増加させてきています。またFG%の上昇も伴っており、効率的に点を取るエースであり大黒柱としてのプレイが身に付いてきているように思えます。でもFTは課題ですが。

機体の成長株、ベイズリーは調子の乱高下が激しく、思った通りとはいかない様子。特にフィジカル的な面で苦労しているようで、ザイオン・ウィリアムソンやジュリアス・ランドルらとのマッチアップの際は苦戦を強いられました。OFでも光るプレイを随所に見せますが、メイン得点源の3Pがここまで不発といった部分で苦しんでいます。というか今季に入ってからあのえげつない振り幅のステップバック3Pを見ていない気がするのですがどうしたんでしょうか。元々昨年からコーナー3Pが苦手な印象で、29.8%しかなかったのですが今季では26.7%とさらに下落しており、打つ本数が増えただけに欠点になりつつあります。ウィングからなら悪くないんですけどね。

ドートはドートでプレシーズンでの不調は何処へやらといった感じでシューティングに安定感を見せています。3P4割超えというシューターとして1流とされるラインを保持していることから調子の良さが伺えます。でも実はDBPMが0.4→-0.5に低下していたりとDF面での輝きがまだ見られていないかなといったところ。エースストッパーではあるもののヘルプディフェンダーではないといった部分で隙を突かれがちです。ロバーソンがいれば指導を受けられたのでしょうがそうもいかず…今後ヘルプDFが伸びていくのかは若干の不安要素ですね。本当にロバーソンにはコーチとしてサンダー入閣を果たしてもらいたいのですが彼自身まだ30にもなっていないこともあってどうなの?という部分ではあります。

ベテラン2人は正直言って予想以上でも以下でもないスタッツに。安定感を与えてくれる要素になっていますがホーフォードもヒルも3Pだけはかなり乱調します。ぶっちゃけると厳しい展開を打破できるかの要素はホーフォードとシェイのP&Pが成功するかどうかだったりするのでここがもう少し安定してこないことには格上との勝負は難しいところ。

そしてベンチメンバーについてですが意外にもサンダーの得点ランキング2位の男はディアロだったのでした。ここ数日で23.25.16得点と猛プッシュして平均得点をぐんぐん伸ばしてきた彼ですが、意外にもTOV%は13.6%→9.9%と減らしてきており、USGが18.4%→23.3%へと増加したことを鑑みると相当計算の立つベンチプレイヤーと成長していると言えるでしょう。でも相変わらずの低調な外角シュートがどうなるか次第では、現在78.8%を誇るペイントエリア内での得点効率も下がってくるやもしれませんが。しかしこれは強烈な数字であり、現在MVP候補筆頭のジョエル・エンビードと同値であると考えると讃えられるべき内容です。

ベンチメンバー中2番目の出場時間を誇るマレドンはスタッツこそ地味なものの、2ndユニットの調整役として一役買っており、彼の調子次第で2ndユニットの行く末が決まるといっても過言ではない状態です。でもプレイ内容の割にTOVが多く、効率的なパスを選びがちなので読まれやすいといった点でNBAという環境に順応していく必要があります。あとリムアタックをかけたりもしますがユーロよりも更にフィジカルなNBAのリム周りでは弾き飛ばされるのがせいぜいといった感じで、特にドローファウルをするわけでもないのでスコアリングには苦労が見えます。

ムスカラはファウルしないDFを意識的に伸ばしてきており、これが結構通用していて予想外の進化を見せています。が、フィジカルを活かしてぶつかっていくことは未だ不得手で、リバウンドだったりリムプロテクトでのフィジカルコンタクトなどでよく吹っ飛ばされています。でもやれる範囲で頑張るので特に穴になることもなく、使い勝手の良い選手となっています。3Pは元から上手いですし。

判断に困るのがロビー。突如として彗星のように登場したサンダー第3のビッグマンは現代ビッグマンに要求される基礎の動きやフィジカルをほとんど全て兼ね備えた6-8のセンターというピーキーかつ不気味な存在へと進化しました。なんといってもリバウンドのポジショニングや飛び込みのタイミングも上手く、プットバックをしてくれたかと思いきや鮮やかなPnRを決めたり果てには3Pを沈めたりします。なんなんだ。でもいかんせんサイズ不足なのは明らかで、DBPMが-1.4と低いです。また、TOV%も16.1%とかなり高めでサンダーにとって諸刃の剣なのでした。それでも重用したくなる彼の1流のロールプレイヤーとしての才能が17.5分ものPTをデイノートから引き出させていることは間違い無いのでした。果たして彼の才能は毒となるか薬となるか。一年後が楽しみです。

次いでポクシェフスキー。ポクシェフスキー。ポク。デビューから5試合は目も当てられない惨劇というに相応しい数字を残していましたが、怪我明け復帰後のここ3試合では多少なりとも実力の片鱗を見せており、妙なシュートも決まり始めてはいます。でも未だにナショナルルールとNBAルールの勘違いをしたりと先は長そう。サンダーの現状からすると今年いっぱいは彼にかける時間は取れそうですが、来年から2、3人のルーキーが毎年ドラフトされて加入してくることを考えると今シーズン中にせめてシュート、リバウンド、ブロックくらいは物にしておきたいところ。彼は8試合見ても成長途上感が強いので少なくとももう20試合くらいは温かい目で見ていかなければならないなと思います。

ケンリッチはどうもこうもありませんね。正直ヒュースティスの方が優れているようにさえ感じます。3年目の25歳ということを考えても伸び代らしい伸び代も感じませんので今後ロビーないし誰かにPTを奪われていくだろうと思います。でもロビーはCなんじゃないかなぁとも思ったり…

とにかくサンダーが今後も勝ちを狙っていくならば、ここの穴さえ塞いでしまえばPOライン上で戦えるチームにはなると思います。そのためにももう1人アウトサイドを苦手としていない実績のあるベテランディフェンダーが欲しいのですが………ん?!??

 

f:id:okcthunder013:20210113162618j:image

 

・最後に

vol.1ということで個人のトラディショナルスタッツ重視で軽めに仕上げてみました。が、どうも私はダイノートHCのコーチングが結構好みらしく、著しく増加傾向にある3Pやパスの本数なんかもとても気になっており、そのうちチームのアドバンスドスタッツ中心にまとめたいと思っています。まぁ例によっていつになるかわかりませんが気長に待っていただけると嬉しいです。それではまた次回。

Winning Opening Night

f:id:okcthunder013:20201227222754j:image

(なんかいつにも増して雑ですね…)

諸事情により開幕戦がお流れとなったため他チームより遅いオープニングナイトを迎えたサンダー。わざわざヒューストンまで飛んだけどむだ足だったことと本来のオープニングナイトを潰されてしまったことを考えるとロケッツに対して少し嫌な感情を持ってしまうのは事実ですがその辺はまぁどうにかこうにか。正直に申し上げると出鼻を挫かれたせいで意欲を削がれたのは大きくて、あまりモチベーションが上がりませんがアクシデントも飲み込んで今年もガッツリ応援していこうと思います。

唯一よかったことはフランス当局とのもつれで業務許可が降りずにチームから離れていたマレドンが間に合ったことは朗報でしたね。

あと余談ですがポクシェフスキーが誕生日を迎え、無事19歳になったということでした。それでもNBAで1番若いプレイヤーなのですが。彼にとってバースデーゲームでありデビュー戦となりましたがほろ苦い思い出になったのかなぁといった印象でしたね。

また、ノースカロライナ出身のジャクソンとホールにとってはホームゲームとなりました。が、出場はなし。世知がれぇ。

まぁそんなこんなで今年も開幕しましたので早速ゲームレポートの方、やっていきましょう。

 

 

*ヤングコア3人衆

ベテランというかヒルが目立った試合ではあったのですがMVPを1人挙げるならやっぱりベイズリー。2年目にしてめちゃくちゃソリッドな2wayプレイヤーとしてチームを支えていました。正直、リム周りのフィニッシュは不安定なのでたまたま調子が良かった部分もあるとは思いますがミドルレンジもしっかり決めていたし、決まりはしなかったもののめちゃくちゃ良い形で3Pも撃てていたので言うことなしです。軌道も良かったしフォロースルーも良かったしね。なによりUSGが16.4%で(昨季15.1%)15得点は立派ですし10reb、2blkも優秀です。欲を言えばUSG20%↑を目指して欲しいのですがシェイ、ドート、ホーフォード、ヒルとの兼ね合い次第かな。とりあえず1番才能は感じさせてくれたベイズリーでした。それこそシェイ以上に。

次いでドートですがこちらもUSGは14.1→16.3と微増でしたが得点は15とPTとUSGの変化以上に伸ばしてきました。ドートに関しては華麗なプレイは求められていないと思うので泥臭いリムアタックやコーナースリーなんかを決めれくれれば万々歳ですし実際にそれが効果を発揮していた試合でした。TOVも0、±もチームトップの+16ときっちりロールプレイヤーとしてのロールの質を上げてきたように見受けられます。あとは3Pをもう少し上げたいかな。あとアンダーサイズながらSFとして攻守にプレイしていたことも高評価。意外にもヘイワードとマッチアップして問題なく止めていたのでした。ちなみにドートは全10のDFGAで僅かに3を許したのみでTOV3を引き出していることからDFでの貢献具合が分かります。

最後にシェイですがこの試合に関してのみ言えば少し失望です。確かに最後のクラッチショットは見事ですがその前に3連続TOVを犯し、ファウルゲームでのFTも沈められずに追いつかれたことを考えるとあのショットの価値も疑問符がつきます。あと今日はボールホグの傾向が目立ち、USGは脅威の34.5%を記録しました。これは34.6%のトレイ・ヤング並の数字です。サンダー的に分かりやすく言うとあのウェストブルックより高い数字であるとも言えます。USG%だけで語っても仕方ないのでポゼッション毎の保持時間を見てみると7.7秒とルカ・ドンチッチ、ハーデン、ジャ・モラント、ディアーロン・フォックスに次ぐ5番目に高い数字となっています。ちなみに去年は4.0秒でした。このことを考えるとかなり独りよがりなプレイをしていたことがわかります。それでも2Pは7-14と効率が良いのでなんとも言えない部分もありますが…

PGでありながらコントロールをしないスポットアップシューターのヒルと組んだことも影響し、シェイが本来のPGとしての仕事をし始めたということとチームのエースとしての立場に立たされたことが重なったことにより起きたことだとは思いますがちょっとシェイの柄じゃないよね。といった今日の試合だったのでした。ダイノートがシェイをどうしたいのかによりますがこのままの方針ではスタッツの見栄えだけの選手に成長する可能性は非常に高いです。より強度が上がるジャズ戦でどうなるかは見ものですね。

 

f:id:okcthunder013:20201227232459j:image

 

*憂き目、祟り目

1つ言いたい。「今年のサンダーは弱い」と。

別に貶したいわけでもありませんし、なんならダイノート含むコーチ陣は昨季より優秀だし、ラインナップを見ても良い選手はいるし、ヤングコアもいい感じ。でも弱いんだ。

タンキングのため、ケイド・カニンガムのために負けたいのだと現地でも日本でもしきりに言われるサンダーですので弱いのは当たり前だと突っ込まれそうなのですが、実際そこまで弱くはないはずなんです。が、どう見ても弱いんです。

理由はそう、2ndユニット。スターターは普通にプレイオフ進出ラインにいてもおかしくないプレイをしますが2ndユニットがあまりにも酷いのでどうあがいても勝てません。±を見れば一目瞭然で、スターターが合計+52であるのに対してベンチは-42と酷い有様で、その中でもマレドンとムスカラは良いプレイをしたりするのですがその他の3人はからっきし。フランクをカットした弊害が出ている気もしますね。ポクシェフスキーはまぁ育成枠なので目を瞑るにしてもケンリッチとディアロは役割が被りすぎですしそれぞれ何がしたいのかの意図が不明で行き当たりばったり感が拭えません。というかそもそもマレドンの強みがPnRからの組み立てのはずなのにディアロにPGまがいなことをさせているのがよく分かりません。無理だって。ケンリッチに至っては攻守にポジショニングが悪く、邪魔な場所にいますし別に特別ハッスルするわけでもDFが上手いわけでもないので16分のPTの無駄使い感は強いです。既視感があるなと思ったらヒュースティスが似たような感じでしたね。彼の方がブロックという一芸があったので優れていたとも言えますが。

とりあえず全員わちゃわちゃしすぎで、1つ1つのポゼッションの質が低かったベンチ陣だったのでした。でもムスカラは良かったよ。

 

f:id:okcthunder013:20201227234525j:image

 

*ハイペース&ソリッド

ペースは105.5と依然ハイペースだったサンダーですが内容を見るとむしろスローペースでは?となるので意外でした。何せ速攻からの得点が僅かに11、アイソレーションが14.0(昨季は9.6)とスローペース要素が強かったのはスタッツにも現れています。しかしスローペースの要因とされるポストアップが僅かに2であったという点に関しては頷けます。ホーフォードというサンダー史上有数のCを獲得したのにも関わらずポストアップの大幅減というのは実にペース&スペースを重視するダイノート"らしさ"が出ているなという感想。でもホーフォードに頼らざるを得ないシチュエーションもこの先増えてくるでしょうしこれから増えてはいきそうではありますが。いかんせんベイズリーもムスカラもポストアップをしないのでオプションとしてはホーフォードのポストアップに限定されそうなのでした。

ただペースを上げるならトランジションゲームというのはよく言われることなのでポストどうこうと言うよりはもっとボールプッシュをすべきなのかもしれませんね。ホーフォード、ベイズリー、ポクシェフスキーあたりはリバウンドからそのままプッシュできるのも強みですし。あとベイズリーはめちゃくちゃ頑張って先頭を走ってくれますしね。

もう一つ気になるのはプレイセレクションです。シェイはエースムーブをしているので別ですが、異常なほどにタフショットを避けるきらいが見られました。ちなみにベリータイトと言われる2フィート(60cmくらい)以内にDFがいる時のショットはなんと0でした。また、DFとの距離が4フィート以上のオープンショットは52本と全体が88本ということを考えると非常に高く、DFとの距離2-4フィートのタイトショットもFG59.4%とセレクションの良さが光りました(ペイントエリアでのシュートなんかは大抵タイトショットに分類されるのでセレクションが悪いわけではない)。

また、パスの本数も340本と非常に多くなっており(昨季は286.8本)、無理なら戻すという基本に忠実な動きをしていることが分かります。めちゃくちゃシステマチックな効率バスケであり、強者のバスケであると言えますが、ことNBAにおいてはデータの通じないスーパースターに粉砕される噛ませの歴史があったりもします。ダイノートのこの教えがどう転ぶかは分かりませんが、少なくともドノバンよりは明確なビジョンを持っており、成功の確率は高いと思います。

まだまだ開幕戦であり、ラインナップ等含めて試行錯誤感もありますが、全てが刷新された新しいサンダーバスケットボールが展開されており、見所も十分です。ここからどんな成長があるのか、どんなケミストリーが生まれてくるのか、2ndユニット問題は改善するのかなど諸々楽しみですね。それではまた次回に。

 

f:id:okcthunder013:20201228002447j:image

 

 

Brand new OKC

f:id:okcthunder013:20201219212346j:image

(執き始めたのは12/19ですがなんか他の試合を見返したり数字並べたりしてたら12/20になってました…なんか日付とか曖昧になっていますがご容赦をば)

どうでも良いことですが既に今日の試合を3回見返しました。暇か。

あと毎年恒例のGM調査にて今年ブレイクする選手部門でシェイが1位を取りました。おめでとう。去年からブレイクしていた気はするけれどどこまでやったらMIPに選出されるのだろうという疑念に駆られます。25-5-4くらいを期待されているのかな?

ま、そんなこんなでプレシーズンのおさらいをやっていきます。ジェネラルスタッツは公開されたもののプレシーズンということで細かいデータは取られていなかったようで、数字の分析は大まかなものになりますがご容赦をば。

 

*ブランニュー、ニューカマー

ヒルが戻ってきたということでスターターの形がほぼ確定。登録上はシェイ、ヒル、ドート、ベイズリー、ホーフォードの並びとなります。しかし前にも書いた通りサンダーのポジションはあってないようなものなのでそこまで気にしなくて良いかと思います。額面通りドートSFは無理がありますしね。とりあえずヒルはスターターで出しておきたいというのがダイノートの考えなんでしょう。テオも積極的に起用したいっていうのもあるでしょうし。

ただヒルの安定感および重要性を鑑みれば当たり前の選択かもしれません。ヒルのOrtgは128.6、Drtgは106.0を記録しており、当然のようにチーム2位のNETrtg22.6を誇ります。スタッツこそ地味なものの影響力の大きさはプレシーズンからスタッツとして現れていたのでした。でもこの数字で2位ってトップは誰なんだ…?ということでトップの紹介です。この人。

f:id:okcthunder013:20201219214844j:image

正直あり得ないレベルでシュートが決まり続けていたプレシーズンだったので当然と言えば当然か。堂々のNETrtg29.9を記録しています。

ただムスカラの何が凄いって初戦の感想でもお話ししましたがDFの改善で、なんとDrtg92.2と昨年105.7から大幅に上げてきています。まぁプレシーズン2試合のみのサンプルなのでここまで誇張して比較するのもアレなのですが、ブロックも0.3→2.0と大きく伸ばしており、今シーズンはDrtg100.0前後を狙えるように感じます。

シューティングの方は昨季序盤こそ惨状だったものの、1月のアダムス、ノエルの相次ぐ離脱により代役を務めていた時ごろから圧倒的なシューティングを見せており信用できます。流石に3P70%は出来過ぎもいいところですが。プレシーズンでの17.5分のPTはホーフォードの控えとして適切で、シーズンが開幕してからもこの程度のPTを与えられる可能性は高く、5.0本程度の3PAを期待して良いのではないかと思います。仮に4割入ったとして1試合平均2.0本でわりと現実的な落とし所かな。3&DのCとして開花するとの期待が持てますがリバウンドに弱いのが唯一ネックかな。しかしストレッチ5が流行しているとはいえ3PARが60%を超えるピュアシューターのストレッチ5は例がなく、ストレッチ5の呼び声高いブルック・ロペスで48.9%、ケビン・ラブで53.6%、マイヤーズ・レナードで53.6%ということを考えると、昨季75.7%、プレシーズンで66.7%を記録したムスカラの3PAR(FG試投中の3PAの割合)がいかに高いかが分かります。つまりあんな優男のなりをしていながらめちゃくちゃ尖った選手でもあるのでした。ドノバンのグリット&グラインドからダイノートのペース&スペースにシフトチェンジしたサンダーでの役割は大きくなりそうですし面白い使い方が見られそうです。

ちなみにNETrtgの3位はシェイです。スターターで唯一の3試合出場で+9.6は立派な数字。ただ同時にシェイ依存も懸念されます。これだけの数字を残してもシェイが不在もといスターターがベンチに下がってしまえば圧倒的なドアマットチームになってしまうのが今のサンダー。ただSAS戦やCHI戦でのシェイ+ベンチという時間でごまかしている時間帯もあってのこの数字なのでシェイがいればある程度の強さは維持できるということも分かります。ということで懸念されるのがシェイ依存なのでした。昨季も2428分のプレイでリーグ8位の通算出場時間でしたが、今季はポールもシュルーダーもガロも不在で、フランチャイズプレイヤーとしてのプレイが求められるということを考えると由々しき問題ではあります。シェイはサンダーの柱でなければなりませんが過剰な負担で潰してしまってもいけませんし、セルフィッシュなドアマットエースになられてもいけないということでダイノート及びサポーティングキャストの手腕が試されることになりそうです。

ちなみにシェイのUSGは23.5→25.0に微増しており、プレシーズンから既に昨季レギュラーシーズン中を上回るボール占有率となりました。

あと具体的な数字は表示されていないので微妙なところですが、圧倒的にPnRの使用率が上がりました。いや実際はほとんどPnPか。というのもシェイは昨季サンダーの3ガードのうちでも37.6%と最もPnRの使用率が低かったのですが(ポール48.7%、シュルーダー38.4%)、プレシーズンを見る限りは概ね45%はゆうに超えています。目視した分を数えただけなので信憑性はアレで申し訳ありませんが、パッと見ただけでもシェイのピック使用率が高いことは分かるくらいには増えています。ただこれはポップする側のホーフォード、ムスカラには100%良いシナジーをもたらしますがシェイに関しては一長一短。というのもシェイの本来の得点パターンでの強みは1on1からのペイント内の駆け引きにあるからであり、もっと細かくいえば長いストロークと8-8というSFサイズのスタンディングリーチを活かして相手ガードを翻弄するといったところにあったからです。つまり、シェイはガードとのマッチアップである程度のゴリ押しが効くので、わざわざピックをかけてビッグマンとスイッチさせたりする必要がないのです。実際に3ガードのうち、最もピック使用率が低かったのにも関わらず、シェイの平均ドライブ数は16.4と12.8のポール、11.7のシュルーダーを大きく上回っています。それでいてドライブからのFG%は48.9%とウェストブルック、ルカ・ドンチッチなどの55%を超えてくる異次元めいた選手を除けばガードとしてはトップクラスに位置しており、実際にドノバン・ミッチェルが47.5%、ジャマール・マレーが46.7%とドライブの名手を上回ります。

という中でピック&ロール及びピック&ポップを増やしてきたことはシェイにとって新たな試みとなるでしょう。いわば師であるクリス・ポールの道への挑戦です。とはいえアダムスとはポップがなかったもののホーフォードとはポップを多用していくであろうことから選択の増加とドライブスペースの確保によってよりシェイ好みのPnRオフェンスが見られるでしょう。ありがとうホーフォード。

そのホーフォードはプレシーズン2試合、平均17.8分の出場で16.0pts,7.5reb,FG63.2%という恐ろしいまでのスタッツを残しており、昨季の低評価をなかったものにしようとしています。ジョエル・エンビードの影に隠れ、割りを食っていた昨シーズンでしたが昨季のポールのように再びのオールスタークラスへの返り咲きが期待できます。でもあくまでクラスね。

ただFGA9.5のうち4.5本が3PAと47.3%もの3PARとなっていることはホーフォードにとって良いのかどうか。とりあえず昨年のPHIとは違ってスペースはあるしパスの出しどころも多いのでやりたいことはできるんじゃないかなとは思います。ホーフォードがうまくマッチしてくれればヒルとホーフォードが今季のサンダーの土台として良いケミストリーを作ってくれそう。

ただ同時に懸念もあって、ホーフォード頼みになりすぎると来季以降が辛くなることと、ホーフォードの再トレードの可能性ですね。結局のところサンダーの若手にCがいない問題が解決しない限りは35歳を迎えるホーフォードに活躍してもらうしかなく、居なくなった時にこのレベルの万能性を備えたCを用意しなければならなくなるといった点で未来の構想を考えるとある意味枷となりそう。後者は単純に活躍すればするほどトレードバリューが上がりますので必然的にトレードの駒にされる可能性が上がります。再建のタイムラインとそぐわないし仕方ない。ただ個人的には圧倒的カリスマを持つリーダーが出現しない限りは実績のあるベテランスターのホーフォードにリーダーないしリーダー補佐を任せるのが良いと思います。ヒルやアリーザでは威光が少し弱いかな。

なんにせよ個人的に推しの選手だったので加入は心より歓迎しますし、プレシーズンで既に大好きになっている感はあります。欲を言えばFAとなったホーフォードにオファーを出していた2016年に観たかった。デュラントが移籍を決断しなかったらifのチームとしてウェストブルック、デュラント、ホーフォードのBIG3にオラディポ、サボニス、アダムス、ロバーソンのチームが出来ていたのかもと妄想すると…あとこれに更にジョージが加入していたら…意味のないifではありますが想像が掻き立てられますよね。

35歳を迎えるホーフォード。年齢的にもトレード的にもいつまでいられるのか、いてくれるのかは分かりませんがサンダーのホーフォードとして良い晩年を過ごしてくれることを祈ります。

 

f:id:okcthunder013:20201220201740j:image

 

*ソフォモアブレイクとルーキーシーズン

続いてソフォモアとルーキー達について少し。サンダーのヤングコアと言えばシェイ、ドート、ベイズリーですが、そこに加わりそうなのがテオとポク。特にテオは既にNBAレベルの PGであるとプレシーズンでは証明済み。あとはレギュラーシーズンでどこまでやれるか挑戦するのみとなっています。ポクとは違うのだ。

ただ彼らのうち3年目になるのがシェイのみで、ドート、ベイズリーはソフォモア、ポクとテオはルーキーとなり、非常に若いメンバーとなります。経験不足かつ伸び代もあるってやつだ。

若く、発展途上のヤングコアたちですが特に期待されているのはやはりベイズリーではないでしょうか。実質高卒でNBA入りを決めた彼は昨季から才能の片鱗を見せていましたが、バブルに入ってからブレイク。あまり成功率の高くなかったアウトサイドシュートを磨きに磨き、3Pは脅威の2.4/5.1で46.3%を記録、プレイオフでも1.6/3.1で50.0%を沈めました。尚、NBAでもスムーズさで上位に入るであろうステップバックも習得しており、オフェンスの武器を増やしています。DFは元から良くて、60試合以上出場したメンバーの中でトップのDrtgを記録しています。あと地味にリバウンドが強い。

プレシーズンではよりスケールアップしていることを節々で感じさせてくれたもののまだまだ底を見せていない様子で、シーズン開幕後はより積極的なプレイを見せてくれそうで期待が高まっています。あと特筆に値するのがプレシーズン最終戦で魅せたポスタライズ。リアルに声を上げた方も少なくはないんじゃないでしょうか。

あの状況でこの難易度のポスタライズを選択するというのが若さと器の大きさを示している気がします。

ただ懸念もあって、課題であったリム周りでの得点がやはりどうにも伸びている気がしません。PFというポジションで起用されている以上はいくらポジションレスといえども相手PFとのマッチアップは避けられず、基本的に6-8の自分より大きな選手と対峙することになるためにリム周りでの得点は難しい課題となるでしょう。ただ、プットバックが上手くなっていそうなのと、ダンクの技術、簡単にダンクに行けるサイズ、運動能力があるので、リーグ最強の呼び声高いヤニス・アデトクンボのプレイを参考にしてもいいかもしれません。あのレベルの身体フレーム、パワー、アジリティは流石に持ち合わせてはいませんが、脚の長さから繰り出されるステップワークはどこかヤニスと通じる部分があるので、多少無理筋でも強引にダンクに持ち込んでしまえればコンタクトレイアップが苦手でもリム周りである程度安定した得点が見込めるようになるんじゃないかなと夢みたり。とにかくコンタクトレイアップを磨くか、ペイント内でのステップワークと無理筋ダンクを習得するかのどちらかは今後必須になってくるかとは思います。前者でも十分すぎますが後者を習得したらオールスターですね。

ベイズリーのことを書いていて思いましたがWSは重要であるとしてコンバインでも計測するのに脚の長さを計測しないのは謎ですよね。ベイズリーはWSこそ7-0とそこそこな数値なものの、脚の長さは圧倒的だと思うのですが実際どうなんでしょう?いつか計測値を見て見たいものです。

f:id:okcthunder013:20201220183432j:image

続いてはドート。昨季は2-wayプレイヤーながらスターターを務め、プレイオフではハーデンストッパーとして一躍名前を轟かせた彼ですがプレシーズンは散々な結果に。キャンプ中のインタビューでは、「オフにはより大きな役割を担うべくオフェンスを磨いた」と語っていましたがどうにもならない感じに。一応コロナウィルスに感染していたために調整不足であったとの言い訳はできますがそれにしてもといった感じ。ただ昨季RSからPOへのUSG%の差が14.1%→24.0%と全選手中最大の上げ幅で、得点も6.8ppg→12.5ppgに上げていたことから、やはりドートにも期待したくはなります。特に今季は昨年に比べてスペーシングも十分なので、ドートが大学までやっていたスラッシャーとしての本領を発揮しやすい環境ということを考えるとむしろ数字を伸ばしてくれないと困るくらいの状況だったりします。得点効率とオフェンスの判断を向上させないと一転してベンチに最も近い男と割とギリギリの立場に追いやられる可能性もあります。ロバーソンのようなサイズもないしヘルプディフェンダーではなくあくまでエースストッパーなので今のままだとピーキーな選手だよね。兎にも角にもオフェンスの成長を見せてくれといった感じの苦いプレシーズンでした。

次いでマレドンですが実はあまり言うことがありません。6-5のサイズと6-8のWSを活かせてる感じが今のところないのが課題ってくらいであとは別に課題らしい課題もなく、ルーキーの控えPGとしては圧倒的なコントロールを見せてくれています。若くして長いプロキャリアを持つが故のことなのでしょうがそれに尽きてしまうといった点で語ることはあまりないのでした。クイックネスには欠けるもののPnRハンドラーとしての腕は既に一流ですし鋭いキックアウトパスでシュートを撃たせることもできるし、高水準のフローターとジャンパーで自分で得点することもできる。強いて言うならレイアップのバリエーションが少ないこととコントロールに拘らないところが改善点かな。後者はそもそもがコントロールできるのがテオしかおらず、フランクもディアロもドリブルしたところでプレイメイキングができないといった意味でテオがよりコントロールすべきというだけのこと。プレシーズンのアシストは僅か2.0でしたが、よりテオのコントロールが増えれば自然に伸びてくるはずです。ちなみにUSGは19.1%でした。あと盲点だったもう一つの懸念はテオの英語力か。喋れているとは思いますがネイティヴではないので苦労している印象。特にフランス人は英語を忌み嫌う風習がありますのでね。 PGというポジションはより声を上げてチームメイトをコントロールすることが求められるのでその辺は少し心配です。元から寡黙そうでもありますけど。

最後はポクシェフスキー。

NBA入りの際は7-0の身長と7-3のWSを持つユニコーンタイプのPF、特にドリブルとパスセンスに長けるガードのような7フッターとの触れ込みでしたが、まぁ大体そんな感じ。でもドリブルとパスに関しては光るセンスと同時に迂闊なミスも多く、その辺が洗練されるのには時間がかかるといった印象。マレドンには劣るものの元々のプロキャリアが長く、父がコーチをしていることからもう少しプロっぽい選手かなと思っていたのですがそういうわけでもなく。今のところは長所と短所が相互にくっついているような状態なので短所消しの方が優先される過程にあると思います。が、特にNBAのOKCというチームに馴染むと言うことがまだ出来てないのでまずはそこからかな。数年後にハッスルプレイでダイブするポクを想像したら少し笑えますが。

私が個人的に卓越しているなと感じるのはシュートセンスですね。あそこまでクイックなリリースは習得は困難ですし、何よりプルアップやステップバックで3Pを撃ってくる7フッターって止めようがないですしめちゃくちゃいやらしいです。あとやたらとシュートレンジが広くて多少ディープだろうとお構いなしに決めてきます。この辺はクリスタプス・ポルジンギスも7-3にしてディープスリーをポンポン放ってくるので一応先例はありますね。あとドラフト時に評価されていたのはパスとドリブルだったと思いますが先ほども触れたように手放しで褒められるものではないかなと。でも思ったよりもドリブルスピードは速いし、思っていたように創造性が豊かな印象も受けました。でもDFにコンタクトされると困ってしまうのが現状なので、ロストボールを防ぐ意味でも身体のビルドアップが必要ですね。まぁ誰が見たって必要と思いますし、コンタクト対策じゃなくとも何をするにしても必要なのでここはマスト。育成班の力が試されますね。あとはDFで散漫なところがかなり大きな欠点かな。U18などの国際大会ではブロックやスティールを連発して名前を売った彼なので才能はあると思うのですがとりあえずコンタクトすれば飛ばされますし、ポジショニングも悪いし、マッチアップ相手のピックアップも遅いし、スイッチにも慣れていない感じ。やることが山盛りですが、サイズと反応速度には優れているのでいつかはヘルプDFの達人になってくれたらなと思います。何年後だろうか…

あと本人がトランジションが好きと言うだけあってリバウンドを取ったら自らプッシュしてくれます。ペースを上げたいサンダーからすると垂涎の才能です。平均8.3本もDreb拾ってくれる選手がそのままプッシュすればペースは嫌でも上がりますし、面白い試みです。ちなみにポクに引っ張られてかホーフォードも自らプッシュしていくシーンもあったりでこれが今年のサンダーだと感じさせられたり。

いかんせん面白い才能のある選手ではあるのですが粗も多く、また先例がないのでどう育成するのが正解か全く分からないというのがネックになって大成させるのは難しそう。あとマルチタスクが苦手そうなので1つ1つ時間をかけて教えていく必要もありそうで、育てている間に次の1巡目指名の若手がという展開も見えますのである程度のスピードも求められそう。ポクにとってもサンダーにとっても勝負の1.2年になりそうだなと感じます。ポクの育成的な意味でね。

 

f:id:okcthunder013:20201220201722j:image

 

*ペース&スペース

ここまで割とペース&スペースを連呼していますが本当にペース&スペースのバスケになっているのかをようやっと出た数字を見て確認していきたいと思います。ちなみにペース&スペースはペースを上げるのと3Pによりフロアストレッチをし、ドライブないしポストアップのスペースを確保する戦術らしい。あとペースは単純ポゼッションの数を増やすことだけではなくてボールムーブのスピードのことを指すこともあるのだとか。

とりあえずデータを。

・2019-20

Pace:99.6(19位)

FGA:85.5(28位)

3PA:30.2(27位)

・2020-21

Pace:109.5(3位)

FGA:91.7(9位)

3PA:35.3(22位)

こうして見比べるとペースが異常に跳ね上がっていることは分かりますね。でも3PAはそこまで。3PARに直すと35.3%→38.5%と微増止まり。でも内容を見ていくと3P%は35.5%→41.5%と大幅増なのです。シューターを増やしたのもありますしたまたま当たったのもあります。プレシーズンにつき判断が微妙になるのは致し方ないけれど、ガリナリがいなくなったとはいえ、3Pが得意な選手が増えたのも事実なので41.5%は出来過ぎにしても効率は上がっているはず。ただ6.2本あったコーナースリーは数を減らしています。

以下昨季とCHI戦のチャート比較になります。

f:id:okcthunder013:20201220194553j:image

f:id:okcthunder013:20201220194606j:image

昨季はこんな感じ。

f:id:okcthunder013:20201220195511j:image

サイトがバラバラなので若干見にくいですがなんとなくフリースローサークル付近のミドルショットが減ったかなという印象。多分その近辺でミドルジャンパーを量産していたポールとシュルーダーが離脱したことによるものでしょう。ただそれ以外はあまりショットチャートに変化なしといったところで、スペーシングはするけど3Pを大幅に増やすわけでもなさそうなのでした。でもメンツ的には多投しても良さそうなメンツではあるので調整しながらといった感じかな。

 

・最後に

気合を入れて2日かけて書いたので1万文字くらいになってしまいました。本当はまだまだ語りたいこともあるんだけれど語りきれませんしいい加減に終われと言われてしまうのでこの辺で。でも見所は他にもいっぱいあって、3戦目の最後のセットで4.4秒をフルに使うオールコートインバウンズのセットを使っていたりだとか、ディアロの多様性と面白さだったりとか、フランクジャクソンのスコアリングについてだとかロビーの意外な使い方だったりとか本当に見所たくさんなプレシーズンでした。フレッシュな顔ぶれが多いだけに見ることも多いって感じですね。あとサラッとスコフィールドとリーフとお別れだったりとかもありました。それでもまだあと1人別れなきゃいけないという。いったいそれが誰になるのかや開幕戦の相手にハーデンがいるのかどうかなど気になることも山盛りです。とどのつまり今の心境を一言で表すならば、24日まで待てないわってことです。各所パワーランキングで最下位にランク付けされているサンダーですがぶっちゃけそこまで弱くないしプレイイントーナメントくらいはいくかもしれません。プレスティの狙いではないでしょうが。そんなこんなで今日はこれにて了とします。こんな長い文章を読んでいただき恐悦至極です。ありがとうございました。また次回お会いしましょう。

 

How did you come Oklahoma city⁇

f:id:okcthunder013:20201218143612j:image

新加入の若手が多い上にNBAではあまり名の売れた選手ではない選手が大半なのでサンダー加入以前にどのような活躍をしていたのかを調べていたのですが、そこで終わっては勿体無いと思ったので調べたことをざっくりと紹介していきます。

 

*フランク・ジャクソン

f:id:okcthunder013:20201218124857j:image

  • Class of 2016 
  • ☆☆☆☆☆(ESPN:10)
  • DUKE
  • 31st selected by NOP

いきなり本命のフランクから。高校時代はマクドナルドオールアメリカン、ジョーダンブランドクラシック、ナイキフープサミットの3大大会(高校生のオールスターゲームのようなもの)に全て選出され、うちMAAではMVPをジョシュ・ジャクソンと同時受賞しています。

その才能が周知となったのはソフォモア(2年生※日本だと高一相当)シーズンで、17.9得点を記録して4つ星の評価を受けました。続くジュニアシーズンには26.9得点、4.5リバウンド、2.0スティールと飛躍し、またキャリアハイの54得点を記録するなど高校有数のスコアラーとして名を馳せました。続くシニアシーズンには28.1得点、6.4リバウンド、3.0アシストを記録して、上述の3大ゲームへの選出及びユタ州のミスターバスケットボールを受賞しています。余談ですがユタ州出身だけあって家族全員が熱心なモルモン教徒らしいです。ジャズが欲しがりそうだ。

結果的に卒業後はBYUへのコミットを取り下げ、名門中の名門、デューク大学に進学しています。ちなみにその時代はジェイソン・テイタム、ルーク・ケナード、ハリー・ジャイルズを1巡目指名に送り出し、彼らのコネクションは今でも生きているようです。またフレッシュマンとして36試合に出場。うち16試合を先発し、平均24.9分の出場で10.9得点2.5リバウンド、1.7アシスト、47.3%-39.5%-75.5%を記録しました。これは特筆するようなスタッツではないけれどテイタム、ケナードがエースを務めるチームでのスタッツしてはそこそこの数字で、効率も3PARが45.9%であると考えると悪くはありません。ただアシストが絶望的に少ないのが気にはなりますね。

その後はNOPに入団し、スコアリングガードとしてそこそこの活躍をしていますが得点以外はからっきしの評価は覆せてはいません。昨年はロンゾ・ボールの加入などの煽りを受けてPTも役割も減少し、FAで新天地を求めることになりました。

経歴としては大エースのスコアリングガードとしての道を歩んだ高校時代、チームの歯車としてスコアリングをしてきた大学、NOP時代といった形になりますが、OKCでも求められる役割はスコアリング、特にオフボールからのスコアリングとなりそうです。今のところ控えSGのスポットを与えられていますがどうなるかは今後次第。でも今のところマレドンとの相性は良好に見えますね。目標はジョーダン・クラークソンかな。

 

*ジョシュ・ホール

f:id:okcthunder013:20201218133904j:image

  • Class of 2020
  • ☆☆☆☆☆(Rivals:21)
  • Moravian Prep
  • Undrafted

私の個人的推し選手。2-way契約での加入なのでどこまでサンダーと絡んでくるかは不明ですが誰かがCovid-19やなんやらで離脱すればチャンスはありそう。去年のドートみたいにね。ただドートのようなハッスル&DFみたいなプレイヤーではないのでどういう起用になったらチャンスをものにできるのかはまるで分かりません。ダイノートがなにを望むかによるよね。ちなみにTwitterの方でも軽く紹介しましたがRivalsから5つ星、全体21位と他社に比べても特に高い評価を受けており、現在サンダーのスカウトチームにはRivalsからヘッドハンティングした有名アナリストのコーリー・エバンスがおり、ホールの担当も行っていたことから、ホールの獲得は彼の進言によるものと予想されます。

基本的にはシューティングタイプのウィングのホール。アマ時代もSG/SFとしてプレイしました。高校やプレップチームで6-8も高さがあるとインサイドプレイヤーとして起用されることも少なくないのでむしろレアケースで、心底ウィングでのプレイが好きなんだなと分かります。ちなみに同じ6-8のベイズリーはアマ時代にはポイントセンターみたいなこともやらされていたり。

際立った実績はありませんが、華やかなプレイとオフェンスの多彩さが売りの選手で、地元、ノースカロライナの高校でフレッシュマンのシーズンを過ごしたのちに超名門校のオークヒル・アカデミーからの誘いを受けて転校。ソフォモアシーズンはBチームのローカルチームでプレイし、ジュニアシーズンにはAチーム、ナショナルチームでのプレイを目指しましたが出場資格が下りずに断念。そのまま卒業をし、地元ノースカロライナモラビアン・プレップにてプレイすることを選択しました。モラビアン・プレップではエースウィングとしてプレイし、24.0得点、4.4リバウンドを記録し、チームを34-3の好成績に導きました。シーズンハイは昨年12月の51得点という記録が残っています。

その後はルイビル大などの有名大からもお声がかかったものの、地元ノースカロライナステイト大への進学をコミット。しかしドラフト前になって一転、高卒でのエントリーを決めています。NBAのドラフトに少し詳しい方は「高卒ドラフト解禁はまだ先なのでは?」と疑問に思われたと思います。が、ホールに関してはそれができてしまうのです。というのもオークヒルアカデミーを卒業してのモラビアン・プレップ入りだったので既卒1年というドラフトのルールを満たしており、高卒でプロ経験のないアマチュアながらドラフトエントリー可能となっていた、ルールの盲点をついた形でのエントリーだったと言えるでしょう。しかし結果的にNBAチームの興味こそ惹いたものの、ドラフト外となってしまったことを考えると大学進学の方がベターだったかもしれませんね。最終的にサンダーが彼を2-wayという形で獲得しています。

でもプレップからドラフトエントリーという所謂No-and-doneというのはアンファニー・サイモンズなどの例もありますし、なによりベイズリーもニューバランスとの契約を結び、独自トレーニングからサンダーに来ていることを考えるとプロにも大学にも行かない実質高卒エントリーというのも1つ面白い選択であると言えるでしょう。本人的には指名順位に悪影響するので今のところマイナスが大きい気もしますがカレッジをすっ飛ばして早々にNBA挑戦ができたり、アマチュアながら大金を手にしてドラフトに備えられたりといった魅力もあり一長一短。今後はGリーグからのNo-and-doneルーキーが増えていくことも予想され、そういった特殊な道を進んだプレイヤーを低順位やドラフト外から引っ張って来れるのならば有効な選択肢になりそうです。

ホールのNBA入りの道はベイズリーとドートのハイブリッド式と中々険しい道を進んでいますが、特殊な道を選択したことにより実力に見合わない過小評価をされている可能性も高く、このレベルの才能をドラフト外から獲得できたことは本当に幸運とエバンスの慧眼があって成し得た業なのでした。

今後は傘下のブルーで過ごすことがメインにはなりそうですが、大きな才能をどこかしらで示すことが出来れば、数年後にはサンダーの主力の一になっているかもしれません。目標はウーブレやケビン・ポーターJr.かな。

あと余談ですが先述のGリーグを高校生が選ぶという話に関連して、Gリーグセレクトチームのイグナイトが結成されまして、ジェイレン・グリーンやジョナサン・クミンガらの上位指名候補とアミーア・ジョンソン、ジェレミー・リンらのNBAベテランを中心としたチームとなっており、Gリーグの中でも一際華やかなチームが1月から開始予定のGリーグに登場します。ブルーもホール、話題の巨人ブラウン、国際試合で91得点の記録を持つユートセブンなどが登場し、そこそこ面白そうですので今後、ブルーとイグナイトの試合などがあった際は必見の試合となりそうでオススメです。個人的にグリーンとクミンガがお気に入りというのもありますがそれはまた後日スカウト編ということで。

ざっくりとした紹介だったのに2人しか紹介出来なかったことに衝撃を受けていますがまぁまた今度あげればいいか。一生やらないかもしれませんがとりあえずフランクとホールの過去について知っていただければ良かったです。ではまた明日お会いしましょう。