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NBAの話題についてオクラホマシティサンダー中心に書いていきます

10/31 サンダーvsクリッパーズ シーズン第6戦

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え?連勝?嘘?!

前回対戦からわずか3試合ぶりとなったロサンゼルス・クリッパーズをホームで迎えた一戦は最終的に128-110でクリッパーズを降しています。

昨季に元BIG3を一気に放出し、スター不在ながらバランスの良いバスケットでここまで好成績を収めているクリッパーズとの対戦はサンダーにとって1つ大きな壁でした。まぁ0-4からやっと1勝をあげ、波に乗れるかといったところに4-2のクリッパーズ戦ですからそれはそれは大きい意味を持ちます。結論から言うと今日勝利したことによりファンの不安は払拭され、選手たちも流れを掴んだことでしょう。プレイオフチームとしてのプライドと自分たちは弱くないという自信を取り戻すことに成功しました。これはこの後待っているロードでのBtoB戦であるホーネッツ、ウィザーズ戦に大きく影響することでしょう。

筆者は前半の時点で負けると思っていました。内緒だよ。

 

*不振の前半

不振とは言いますが特段シュートが入らないわけじゃないです。FG43%3P50%でした。まぁジョージは前半2/8の25%でしたがそのくらいかな。ウェストブルックなんかは前半9/18で20点とむしろ絶好調でした。

悪かったのはチームオフェンスのリズムとディフェンスでした。ウェストブルックはポストアップやドライブから効率的に得点を重ねましたがそこに連動性はなく、彼が決めて終わりです。チームとしてそれはどうなのか…前半のアシストはわずか6に終わりました。

あとディフェンスはファウルのしすぎです。若干審判の判定がおかしい部分もありますが。サンダーだけで35個のファウル(前半18個)、両チーム合計で61のファウルコールは明らかに吹きすぎです。通例としてシーズン開幕から間もない間はジャッジが厳しくなるというようなこともありますが、今シーズンは明らかにやりすぎです。馬鹿じゃないのか

試合のテンポも悪くなりますし、選手たちもフラストレーションが溜まりますので良いことなどありませんしもう少し緩めてはどうか。何より肝心のプレイオフでは吹かなくなるのでこの厳しいジャッジに意味はないです。ドノバンHCも耐えきれなくなり、1Qの時点でテクニカルファウルをコールされます。その後にはダニーロガリナリが不満を口にしてテクニカルファウルをコールされました。審判は反省しろ。

さて、本筋に戻ります。

前半のサンダーのDF-RTGは121.8と全く守れていませんでした。前半だけでターンオーバーを11つも犯し、そのターンオーバーから15点、速攻では19点もの失点を許したサンダー。正直なところ、11ターンオーバーで6アシストという数字だけでいかに前半のサンダーが拙攻を繰り返していたかがわかります。良いオフェンスと良いディフェンスは表裏一体と言われたりしますがまさにその通りになった結果でした。後半にディフェンスが劇的に改善されたのは事実ですがオフェンスも同時に改善されていたことが大きかったことが数字を比較して見るとよくわかります。

 

・前半こそ苦しんだジョージだったが後半は7/10と復調した

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Show Time Thunder‼︎

先程も書きましたが、この前半を受けて筆者は負けを覚悟していました。それだけサンダーの流れは悪かった。しかし第3Qに39-10、そのうちの5分22秒間では20-0という強烈なランを作り逆転に成功します。なんだかアレを思い出しますね。昨季プレイオフの第5戦です。まぁ中身は似て非なるものも良いとこですが。

後半のサンダーのDF-RTGは先ほどとはうって変わりわずかに75.4、第3Qに限れば37.0と驚異的なディフェンスを披露します。37.0とか本当に計測されて良い数字なのか不安になるレベルですが現実でした。

このようにとんでもないディフェンスを披露したわけですが立役者はまさかのファーガソンでした。スターターに足らない能力と批判されてきた彼ですがこの日に限っては素晴らしい活躍で、NBAのスターターである事を証明しました。あ、余談ですが昨日には彼の3年目のチームオプションが行使されました。昨日はなぜこの全く活躍できていないタイミングで?と思ったものですが蓋を開けてみたらこんなんですし分からないものですね。

とにかく彼の鬼気迫るディフェンスにクリッパーズは攻めあぐねます。結果的に彼とジョージ、アダムスは第3Qをフル出場し、12分間クリッパーズを止め続けました。でもキーマンはファーガソン

普段はディフェンスがよろしくないために、勝っている試合でも1人だけ±値が-になっていることもざらでした。でも今日の彼は違った。実に+34もの±値を叩き出しました。もちろんチームトップです。あ、分かってるかとは思いますがこの±値というのはその選手が出場している間にどれだけの点差が生まれたか、といった指標です。結構重要なので知らなかったという方は是非覚えてくださいね。

あと地味に前半もかなり良いディフェンスをしており、彼の前半のDF-RTGは92.3とかなり優秀なのです。チームの121.8とは実に30近くもの差があり、いかに今日の彼がディフェンスで貢献していたかが伺えます。現実的に見てこのディフェンスを何試合も持続させるのは難しいでしょう。しかし彼がマグレだとしてもALL- DFチーム並みのディフェンスをしたということに変わりはありません。本当によくやってくれました。中身が実はロバーソンでしたと言われても驚きませんよこれは。

 

ショータイムオフェンスは彼を筆頭としたディフェンスから始まりました。クリッパーズから後半だけで16ものターンオーバーを奪うと、そのターンオーバーから25もの得点を積み上げました。

更にこの日好調だったウェストブルックが追い打ちをかけるようにドライブからコートを切り裂くと、前半に散々彼にやられたクリッパーズは彼に引きつけられてアダムスを疎かにします。その結果、前半4得点にとどまったアダムスに後半だけで14得点を許し、完璧に勝機を潰されます。これに伴い前半に1つしかなかったウェストブルックのアシストは試合終了時には8つまで積み上げられました。やはりウェストブルック-アダムスのホットラインは強力でした。ウェストブルックからのアシストでアダムスは3つのダンクを叩き込み、グラント、パターソンが1つずつダンクをねじ込むと、更にはアダムスがプットバックを1つ、ジョージからのアシストで1つ、ウェストブルック本人もファーガソンからのアシストでアリウープを叩き込み、なんと後半だけで合計8つものダンクを叩き込みます。まさにShow Time

 

・ロバーソンを彷彿とさせた今日のファーガソン

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【総評】

毎度の事ですが書ききれなかった点は本当にいっぱい残ってます。この試合だけであと5000字は書けそうですが流石にそれはアレですし…

簡単に試合全体を見渡すと、守って走って叩き込むという全世界のサンダーファンが今季のサンダーに望んでいたことを体現したような試合になりました。殆どのサンダーファンはこの試合に満足でしょう。願わくばこの調子を続けていけることを願うばかりです。

これで強豪のクリッパーズを降すことに成功しましたがまだまだプレイオフを見越すと厳しい状況ですのでこの勢いのままホーネッツ、ウィザーズを倒して4連勝といきたいところです。

 

 

・追記

あ、ベバリーは許せません。流石に故意ではないでしょうが危険すぎます。ウェストブルックを怪我させたことを忘れているのかはたまた馬鹿なのか。彼の闘志溢れるプレイは好きなんですがウェストブルックが相手になると我を忘れて熱くなりすぎです。ウェストブルックも喧嘩買わなきゃいいのに。もう金輪際サンダーとの対戦では見たくありませんね。あのフレグラントファウルは結構頭にきてます。こっちは真っ当にバスケしてんだよ。

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