11/2 サンダー@ホーネッツ シーズン第7戦

敵地スペクトラムセンターで行われたBtoB初日のホーネッツとの一戦は最終的に111-107でサンダーが勝利を収めています。

ボレーゴ新HCを招聘し、FAで将来の殿堂入りが確実視されているベテランのトニー・パーカーを加えてシステムを一変させた好調ホーネッツとの対戦でした。前回対戦を思い出すようなランを作り逆転勝利を収めましたがそのやり方は続かないよ…

＊ゴリ押しのサンダー

いつものことですがゴリ押しします。シュート入んないんだもん…

オフェンスのゴリ押しは仕方ない部分もありますがディフェンスが問題。パスをひっかけてディフレクションを取れているのはいいのですがどことなく身体能力と手の長さ頼みです。あ、いずれ別記事で書きますがサンダーの選手は皆ウィングスパンが異常に長いのです。

まぁひとまずそれは置いておいて、ディフェンスの話ですが個人の能力の高い選手をコートに置いてそれを適宜に近くの選手でぐりぐり回すディフェンスをしています。もちろんディフェンシブアンカーのロバーソンを欠いているからということもありますがいかんせん雑すぎます。

ロバーソンがいた昨季前半のディフェンスでは相手のピックに対してショーディフェンスをしたりシャドウで捕まえるトラップをよく使ったりしていました。ファーガソンもクリッパーズ戦から馴染んできたのか素晴らしいオンボールマークをしますが、ピックに対しては為すすべなく引き剥がされ、加えてヘルプとの意識の剥離がひどいです。ペネトレイトを許すとそのままスルスルとキックアウトやシュートに持っていかれてしまいます。幸いだったのはオンボールディフェンスは抜群に良いのでホーネッツに楽なシュートをゆるさなかったこと。そんなこんなで前半のFG%はサンダーが30.4%、ホーネッツが35.4%と双方とんでもない低調なスタッツになりました。尚、スリーは目も当てられません。

オンボールディフェンスは良いがオフボールディフェンスが悪いサンダー。でもそれで通用してしまう個人能力の高さ。色々ちぐはぐすぎます。もっと良くないのはドノバンHCがクリッパーズ戦とホーネッツ戦の3Qを見て味を占めていそうなこと。いやいや、爆発しなくても勝てる試合を作ろうよ。

次いでオフェンスの話をします。ウェストブルックがハイレベルなゲームクリエイトでウィングにオープンを生み出しますが全くシュートを決めてくれません。前半2/17のスリーってどうなってるのか。しかも決めたのは2本ともアブリネスという救いようのなさ。ウェストブルックが散々批判されてきたプルアップスリーを封印しても周りが外しまくるので自重の意味も薄くなります。しかもあまりに入らないからインサイドを固められてウェストブルックが得意なドライブをするスペースやオフェンスリバウンドを1人で支えているアダムスのスペースが潰される始末。そのせいでオフェンスリバウンドを拾えてもプットバックに繋げられませんでした。それもあってアダムスは1/5のFG20%と近年の彼の中でも最低レベルのオフェンシブスタッツになりました。まさに悪循環の塊です。

というかここまで平均29.7本の3P試投だったのが今日の試合は37本もの3P試投をしました。その上それらは殆どがオープンショットです。明らかに撃たされたスリーですがホーネッツの作戦通りに外していきました。いやいや、グラントが撃たされて外すなら諦めもつきますがシューターのジョージとパターソンが0%ってふざけてるんですか？特にジョージは0/10の0%でうち8本がオープンショットでした。彼って本当に去年40%も決めてたの…？明日のウィザーズ戦で代わりに爆発してくれれば水に流しますがこれは許容できませんね。彼がこれでよく勝てたなという感想しか出ません。   ロ   バ   ー   ソ   ン   で   も   ま   だ   入   る   ぞ

アーリーオフェンスが好きな今季のホーネッツ相手なら余程のシュートスランプがなければ勝てると思っていた筆者ですがその余程のシュートスランプが起きるといったとんでもない試合でした。なぜか勝てたけど。

・昨日ファーガソンに宿ったロバーソンの魂はどうやらジョージに移ったらしい。そっちにはいかなくていいんだよ？

＊¡Si Señor!とWHY NOT？

まーた3Qに大きなランを作って最大19点差をひっくり返したサンダー。いや3Qに強いのは良いけどいつまでこんな無茶を続ける気なのか。

といいますかその前に3-18のランを食らいました。ドノバンHCはいつもタイムアウトとるの遅すぎです。だからいつも浮き足立つとそのまま崩されるのよ…ここまでMVPクラスの活躍を続けているケンバ・ウォーカーに一挙10得点2アシストを献上すると3Q残り7分20秒には47-66の19点差に。ここで諦めたファンは数知れず。しかしここからアダムスのレイアップをウェストブルックが演出し、その直後にウェストブルックがスティールから速攻のダンクを叩き込み、ホーネッツがすかさずタイムアウト。これが呼び水となり、ようやっとサンダーのスイッチが入ります。ウェストブルックに引っ張られてディフェンスの意識が一段階上がり、ブロックやスティールを連発してホーネッツのターンオーバーを誘います。スリーポイントに対してもクローズアウトが早くなり、外のシュートも許しません。堅守からトランジションゲームを作り、猛追します。でもオフェンスでついてきてくれてるのはアブリネスとシュローダーだけ。アダムスとノエルは走れていませんでした。ディフェンスで手一杯感はあるけど走ろう。

結果的にディフェンスの要になっていたジョージがディフェンスリバウンドを拾いウェストブルックに供給します。ジョージが走れなかったのはこれがあったから。一昨日のクリッパーズ戦でも11つものディフェンスリバウンドを記録した彼は今日も9つのディフェンスリバウンドを拾いました。これはやはり彼がブレイクスターターの役割を遂行しており、テンポを上げることに繋がっていると言えます。なのでウェストブルックは拾わなくていいと思います。トリプルダブルしたくてしょうがないなら別ですが。ただジョージはタッチダウンパスは出せないよ。基本的にパス下手だしね。

そしてサンダーのアウトサイドを一身に背負い3Qに3/4でスリーポイントを沈めたアブリネスは表彰ものです。昨季終盤から多少無茶なスリーもガンガン沈めてくれるようになり、ドライブしてみたりと明らかにオフェンスパターンが増えたアブリネス。完全に今日のオフェンスのリードボーカルでした。その甲斐もあってやっとホーネッツのディフェンスが広がります。対アブリネスの布陣。

そうなるともうこいつらが黙ってません。そう、ドライブマシーン・ラッセル1号2号もといウェストブルックとシュローダーです。元から空いたスペースにドライブしてレイアップから加点するのが得意な2人はアブリネスによって広げられたフロアにペネトレイトを繰り返し、比較的イージーなレイアップで加点していきます。これはホーネッツがスモールラインナップを敷いてきたことやそれに対抗してこちらもセンターをグラントにやらせていたことも関係ありますが。

水を得た魚のようにウェストブルックとシュローダーのバックコートコンビが躍動し、逆転に成功するとそのまま一進一退の状況を繰り返し、最後の最後にシュローダーがウェストブルックのキックアウトから値千金のスリーポイントを沈め、決勝点となったウェストブルックのシャムゴットからのレイアップで勝負アリでした。

ちなみに後半に3分と少しの間、アブリネスが休んでいた時間をつないでいたのはディアロでした。お得意の速攻とプットバックを欲しいところで加点してアブリネス不在のチームを支えました。これがルーキーとか信じられません。しかも2巡目とは…

先程はしれっと書きましたがアブリネスは後半だけで約21分の出場をしており、これはジョージと並んでチームハイタイです。ディフェンスでもテイクチャージをしたりと攻守両面に渡って少ない休憩で最後まで頑張ってくれました。不調なのに同じだけ出されるジョージも大概ですが。

【総評】

何も考えずに観戦してる分には楽しい試合でしたが少し考えながら観ると頭が痛くなります。それだけ外のシュートが入らない…これは開幕から前戦のクリッパーズ戦を除いた全てのゲームに当てはまります。最近に至ってはオープンで撃っているのに入りません。シューター達は全員アブリネスの爪の垢を煎じて飲んでください。

解決法を模索するなら個人的にはネイダーを使ってみても良いかと思います。それでもダメなら絶賛売却中のキャバリアーズから豊富なベテランシューターを買い叩きましょう。

スリーがまともに入るだけで全てが上手く回りそうなサンダー。でも成長の望みは薄いという絶望感。せめてパターソンとジョージくらいは昨季くらいまで復調してくれなければ手詰まりになりそうです。グラントとシュローダーのスリーも成長の跡は見えるけどまだまだ打ち込みが足りない感じ…

とりあえず明日のウィザーズ戦でジョージが今日のミスを取り返す活躍をして勝率を5割に戻しましょう。しかしこの何故かタイミングでハワードが復帰するらしいので要注意ですが。今復帰しなくても良いものを…

あ、あとアブリネスは今日の25得点がキャリアハイとなりました、おめでとうアブリネス！

それではまた明日。

・3人合計で75点を叩き出した今日のヒーロー達。BtoBでの戦いとなるが明日も期待したい

・追伸

まだ先は長いのでシューター問題は2月のトレードデッドラインまでに解決してくれれば良いと思います。アブリネスが成長しているのでね…