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NBAの話題についてオクラホマシティサンダー中心に書いていきます

11/6 サンダーvsペリカンズ シーズン第9戦

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ウェストブルック週間MVPおめでとう!

って始めるつもりだったんだよ!!!!なんで!!!

 

まぁ文句を言っても仕方ありません。ウェストブルックもアンソニーデイビスも悪くないのです。強いて言うならウェストブルックの運が悪かったと。

本日、ホームのチェサピーク・エナジー・アリーナで行われたペリカンズとの一戦は最終的に122-116で勝利を収めています。

3Qにウェストブルックの負傷離脱があり、全世界のサンダーファンの方々は気が気ではないでしょうが…

尚、ウェストブルックの復帰や怪我の程度の詳細は未だ公開されていません。一応の速報だと足首の捻挫で骨には異常なしとのことです。CBSSのinjury listなんかだとGame time Decisionになっています。

怪我してからかなり痛がってはいたものの自分で立ち上がり、ロッカールームまで歩いて行ったので大事ではないと思いますが…

またそのおかげ?かフェルトンのホームデビューは叶いましたのでそこだけは良かったです。

 

 

・問題のシーン

 

 

*苦戦するサンダー

やはりペリカンズは強かった。序盤こそサンダーのFGが71%も決まり、リードを奪ったサンダーですが2Q〜3Q終盤にかけて大苦戦を強いられます。エースのアンソニーデイビスが数試合離脱していた間に大きな連敗をしたペリカンズ。しかしそれまでは開幕から4連勝を飾っており、デイビスが戻ってきたことにより、本来の力を取り戻していました。つまりはデイビス率いる強みのインサイドで相手を縛り付け、もう1人の柱であるスラッシャーのドリュー・ホリデーがペネトレイトでディフェンスを崩し、その周りにイートワン・ムーアやイアン・クラークなどのシューターを配置するというコンセプトのしっかりしたチームです。でもなんかいまいち元気のないデイビス。代わりに元気のありあまるジュリアス・ランドル。

苦戦した理由は様々ですが、サンダーのディフェンスがペリカンズを苦しめるに至らなかったのが大きな要因です。ペリカンズの面々はわずかなスペースでもシュートをガンガン撃ってきますし、なによりサイズがあります。(ムーア以外です)

この高さが意外に厄介で、デイビス、ミロティッチ、ランドルが代わる代わるインサイドを攻めてきます。しかもあまりポストアップせずに点を取ってくるので弱ります。ランドルとかいつのまにスリー覚えたんですか…

しかも今シーズンに再度PGにコンバートされ直したホリデーも193cmにウィングスパンが201cmとここも実は大きいのです。そのせいで上のパスを簡単に通され、立体的に攻められたのはかなり痛かったと言わざるを得ませんでした。

この2つの要因に加えて、ペリカンズはP&Rや難しいパスをしたがらない傾向にあります。これはおそらく昨シーズンのゲームメイクをラジョン・ロンドに任せていたということも関係していると思われますが、それ以上にその難しいパスもなく簡単な短いパスで崩されるサンダー。

オールスイッチディフェンスも良いけどやっぱりロバーソンもいないんだからオーソドックスにマンツーマンの方が上手くいくよ…

今日はインサイドを意識するあまりオールスイッチでゾーン気味に守っていたサンダーですがそのせいで必勝パターンに必要な相手のターンオーバーを誘うことができませんでした。ホリデーとかは楽だったろうな。

そのせいで思うように速攻に走り出せないサンダー。オフェンスの流れも悪くなり、途中逆転を許したりする展開も。

 

 

・この日ホリデーには22得点14アシストを献上してしまった

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*魔の3Q

今季のサンダーの3Qには魔物が住んでいます。

実際に9試合を終えた現在のサンダーの3Qの平均得点は32.3得点でリーグトップ、FG%も53.9%でリーグトップ、3P%は37.5%でリーグ11位(試合全体だと29.9%でリーグ最下位)、±値は+5.3と2位ホーネッツの+3.1と大きな差をつけてダントツのトップに立っています。これ3Q強すぎないか…?

今日もその魔の3Qは健在でした。3Qでは38-23とペリカンズを突き放し、今日の勝因となりました。要因はだいたいファーガソン。あとディアロ。

若くて元気な2人がとにかく走り回ります。そのせいで広大なスペースを失ったペリカンズはそれまでになかった無謀なドライブや難しいパスを出し始めます。そうやって出させられたペリカンズのドリブルやパスはジョージを初めとしたディフレクションが得意なサンダーのディフェンスに阻まれます。

かくしてターンオーバーによりオフェンスの機会を失ったペリカンズは大きなランを浴びることになりました。さながら蜘蛛の巣にかかって羽虫のような展開でした。これは推測でしかありませんがドノバンHCのゲームプラン通りに事が運んだ結果だと思います。ドノバンは笑いが止まらなかったでしょう。

 

 

・3Qには3PTとトマホークダンクの連続5得点を記録したファーガソン。彼は最早魔の3Qを起こすには必要不可欠な存在になりつつある

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*OKC式シュローダー

プレシーズン〜シーズン最序盤こそBA(被ブロック数)を多く記録していたシュローダーですがここ数試合は大きくBAを減らしており、今日に至っては0と、ドライブを中心にスコアリングする選手としてはとても立派な結果を残しました。

ホークスではケント・ベイズモアやトーリアン・プリンスらによってスペースが広げられ、大きく空いたペイントエリアに飛び込んで得点を重ねていたシュローダーですが、サンダーではウェストブルックやアダムスのせいでただでさえ警戒されているペイントエリアに加えて、ディフェンスを広げてくれるようなシューターは数える程度しかいませんので必然的に難しいドライブが増えました。それに加えて基本的に彼はウェストブルックのためのシステムの流用システムでプレイさせられていますのでドライブレイアップをしたいならばウェストブルックと同レベルのレイアップを決めなければなりません。

あえてはっきり言いますが彼のドライブやレイアップはウェストブルックのそれには遠く及びません。なにより彼はウェストブルックのような常人離れした敏捷性やジャンプ力もなく、その上ウェストブルックより一回り小さいのですから仕方のないことなのです。

しかし彼は彼でウェストブルックにはない美しいフローターショットを持っています。今回私が目をつけたのはまさにそれでした。

フローターショット、またの名をティアドロップとも言いますが、これこそガードの選手がビッグマンのヘルプから逃れる最も有効なシュートであり、最近のシュローダーはただのスピードで振り切るレイアップからこのフローターに切り替え始めました。それによって彼のBAが減り、結果的にFG%も上げることにつながったのです。

 

 

・ウェストブルックを失ったサンダーを支え、勝利に導いたシュローダー

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