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11/3 サンダー@ウィザーズ シーズン第8戦

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   祝   5   割   復   帰   

 

ロードのキャピタルワンアリーナで迎えたBtoB二日目であるウィザーズとの一戦は最終的に134-111でサンダーが勝利を収めています。またこの勝利によってサンダーは開幕4連敗からの4連勝となり勝率5割に復帰しました。更には本日、他の会場でジャズとウルブズがともに敗れたことでサンダーはウェスタンカンファレンス8位タイのプレイオフ進出ラインまで戻ってきました。やったね。

 

スリーポイント攻勢のサンダー

昨日の反省か定かではありませんがスリーポイント攻勢で1Q中盤からリードを奪います。いや実際は反省したからどうこうというものではないけど昨日とはまるで逆な展開に持っていった今日のサンダーでした。出だしから面白いようにシュートが決まっていきます。1Qのサンダーのスリーポイントは5/7と昨日のことを考えると異常な程の高確率で沈めました。そして外したのはシューターのジョージとアブリネスというよく分からない状態。グラントは2本のオープンスリーを見事に沈めてくれました。

昨日もちょこっと書きましたがグラントとシュローダーのスリーポイントシュートは結構練習の跡が見えます。シュローダーのプルアップスリーは案の定ダメダメですがC&Sに限定すれば2人ともシュートの流れが滑らかになりました。特にシュローダーは分かりやすいと思います。腕で撃ちがちだった昨季とは違い膝から全身で撃っています。グラントの方は少し分かりにくいですがコンパクトになり、肘が閉まってより力の方向に無駄がなくなりました。共通しているのは2人とも無駄に力まずに肩の力を抜いてリラックスして撃てているということです。(ワイドオープンの時に限りますよ)

逆に肩の力入りまくりのガチガチのスリーを撃つのがファーガソン。あれでは入る気がしません。今日は無駄に入ったけど。

まぁファーガソンの話は置いておいて2人ともオフのトレーニングの効果が出始めていると言えます。ここまであまりスリーを沈められていなかったグラントでしたがそれでも昨季のようなトンチンカンなスリーポイントはなくなり、大抵がリング上を転がるニアミスでした。その照準が少しあってきたのがここ4試合です。

ここ4試合のスリーポイントですがグラントは41.7%、シュローダーが38.5%、ついでにアブリネスが38.1%で決めています。今季のウェストブルックのクリエイトが良いのは勿論ですがようやっと見ていられる3P%になりました。

あと昨日に引き続きアブリネスが本当に良いです。昨日なまじ好調だっただけにスリーのセレクションは疑問符がつくようなタフショットを撃っていったため28.6%となりましたがワイドオープンの2本はしっかりと沈めておりオープンを作ってやればちゃんと沈められるシューターであることを示しました。その上、実は最近の彼はもの凄くディフェンスが良いのです。新ディフェンススタイルとして確立されたばかりのディフレクション※を重視するパスひっかけディフェンスに彼はしっかりと対応できています。むしろディフェンシブアンカーになっている始末。

実はここ4試合のチームのディフレクション総数は平均18.0でリーグトップなのです。まぁ試合を観ていれば分かると思いますがサンダーの選手たちがただディフェンスするだけではなく相手のボールにガンガン手を伸ばしていきます。スティール狙いといえばそうとも取れますがその真髄は相手に気持ちよくパスを回させないことにありました。これによって相手のオープンショットを阻害し、被FG%を43.9%まで落とすことに成功しました。

なぜこれが突然機能しだしたかといえばファーガソンがアジャストしだしたことが大きな要因と見ていますが実際のところはよくわかりません。ただ一つ言えるのはスモールラインナップで仕掛けてくる相手、もしくはハーフコートでオフェンスを展開してくる相手にこのディフェンスは絶大な効果を発揮するということです。(何一つ答えになってねーよ)

※相手のパスを手にひっかけること。

まぁひとまずこれも置いておいてアブリネスの話に戻ります。このディフェンスの恩恵で彼の直近4試合のスティール数は1.5と昨シーズンの0.4からは約4倍まで伸び、ディフェンスレーティングは93.8とチーム内でノエルに次いで良い数字を残しています。

つまりはただのシューターだった彼は昨シーズンを通して成長し、3&Dと呼べるレベルにまでレベルアップしました。これが思いのほかサンダーにとっては大きなことでした。サンダーにとって最も必要な人材は奇しくも自前で用意できてしまったのです。

今後の彼の目標はウェストブルックに頼るスポットアップシューターで満足するのではなく自らフリーになることができる能力を身につけることだと思いますが引き続き頑張っていただきたいですね。

 

 

・ここにきてオフェンスディフェンス両面で頭角を現しつつあるアブリネス

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*アシストとベンチポイント

先程もちょこっと紹介したサンダーの新ディフェンスですがこれが4連勝の鍵になっていることは火を見るよりも明らかです。が、こと今日の試合に至っては別要素も大きかった。それがアシストとベンチポイントです。

今日の試合は34アシストととても多くのアシストを記録しました。シーズン平均22.0アシストですから12も平均を上回っています。要員としてはやはりシュートが平時より決まったことも大きいですが、ウェストブルックとシュローダーのクリエイトするガード以外のプレイヤー達のアシストが増えたことも大きいです。目立つところではジョージが7アシスト、グラントが4アシスト、ファーガソンとアブリネスがそれぞれ2つのアシストを記録しており、ボールが普段より動いたことがわかります。まぁサンダーにこんなにボールを回されるウィザーズ側にも問題はありますが。

ボールの回転が良くなることで得点分布もバランスが良くなります。134得点と大量得点したサンダーですがチームハイの得点はウェストブルックの23点で、ローテーションプレイヤー全員が7得点以上を記録しており、全員バスケットを実現しました。そのせいもあってベンチポイントは48得点と32得点止まりのウィザーズに大きく差をつけました。

ですが実は今日だけではなく連勝中のベンチポイントは平均41.8得点となっており、今季全体で見ても39.0得点とリーグでも中位に位置しています。ちなみに申し上げますと昨季平均は26.4得点でリーグ29位となっており、リーグでも最低クラスのベンチ活用であることを露呈していました。フェルトンとグラント頼みだなぁとは思っていましたが本当に昨季のサンダーのベンチは弱かったのです。

それが今季は約13得点、ここ4試合に至っては約15得点も伸ばしており、新加入のシュローダー、ノエル、そしてディアロの存在の大きさとその恩恵を感じさせられます。サンダーのフロントは見事に課題だったベンチポイントをたった半年で改善させてみせたのです。

 

 

・ベンチを引っ張る新加入シュローダーとノエルは見事にアジャストしてみせた

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【総評】

試合を観ながら(2回目)&数字を見ながら書いたためやたらまとまりのない上にこの試合のことに触れるのが少ない駄文になってしまって申し訳ないです。でもここ最近のサンダーは本当に良い方向に向かっている感じがして観ていてとても楽しくて書きたいこともいろいろ出てきてしまうのです。だから許して。

あと半分冗談で昨日ジョージが外したぶん今日は決めてくれるだろうとか適当書きましたが本当にやってくれるとは。

次はホームで同じく勝率5割のペリカンズとですが相性は最悪でしょうね。おそらく最近機能しているこのディフェンスもウェストブルックのドライブも機能しないんじゃなかろうか…不安しかありませんが5連勝に向けて頑張って貰いたいものです。

 

 

・追伸

これでドノバンHCの更迭はほぼなくなったと思います。というかウェストブルックのスタイル変更させたり急にディフェンス仕上げたり働きすぎです。少し前に先を見過ぎえ今を見られていないんじゃないかと疑っていたのですがさほど先のことでもなかったようで。

でも延長契約してほしいとは思わないけどね。