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NBAの話題についてオクラホマシティサンダー中心に書いていきます

12/6 サンダー@ネッツ シーズン第23戦

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ロードのバークレイセンターで行われたネッツとの一戦は最終的に114-112で最大23点差をひっくり返しての逆転勝利を収めています。

ちなみに昨季を最後にコートを離れたMr.サンダーのコリソンも観戦に来ていました。今はニューヨーク住みなのかな?よくわかりませんが大先輩の前で情けない試合は見せられないよ。

 

*崩れ落ちた前半

全体で見れば特段ディフェンスが悪いというわけではないけど3Pのケアがなってないせいで前半に最大19点のビハインドを背負います。ネッツの3Pも8/21で高確率とも呼べないけど無駄なファウルを繰り返していたので実際にはもう少し3Pエリアから得点されています。というか3Pに対するファウルが前半に4つもあるのはどうなのか…おかげでネッツには前半だけで18本ものフリースローを献上します。サンダーは5本。

あと2ndラインナップが酷すぎました。原因はだいたいノエルとシュローダー。まぁパターソンとディアロも大概でしたが。ノエルは集中を欠いたプレイを繰り返し、前半の±値ではチーム最低の-18を記録しました。というかノエルは2ndラインナップのディフェンシブアンカーのはずなのに前半は一番ディフェンスが悪かった。オフェンスもどこかバタついた動きで、PnRなどもまるで効いていませんでした。その煽りを受けてシュローダーも何もすることができませんでした。

シュローダーは自分のフィニッシュとノエルを使うのは優秀ですがいかんせん周りを使えなさすぎました。あと地味にグッドルックのエルボー付近からのジャンパーを外していました。こっちはただの不調だけど。

そんなこんなでウェストブルックが戻ってくるまでの4分間に0-10のランを作られてしまいました。そしてそんな酷すぎる状況を見ても微動だにしないサンダーベンチ。コーチ陣は何を考えていたのやら…

1番の疑問は、これだけ外でやられていたのに何故意地でもファーガソンを使わなかったのか、といったことです。前半の敗因はそこ。

 

・何もできずやられるのみだった前半。グラントのファウルトラブルには気をつけなければならないと学んだ

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*奮戦虚しく…?

結果だけ言うとしっかりやるべきことと+αができていたネッツが勝つのは当然の試合でした。サンダーはそれができていなかった。まぁその大部分を占めているのは3Pなのですが。

後半に入るとサンダーは守り方を変えて3P中心の守り方に。外に圧力をかけて開いていきますがアレン・クラブがまさかの大当たりでタフスリーを悉く決め、3Q中に早々とキャリアハイの7本目の3Pを許してしまうと、それにつられ空いたインサイドをスペンサー・ディンウィディに攻め立てられ、しまいには今日復帰となったシューターのジョー・ハリスにもむざむざ得点を許し、23点差の完全敗北モードに。

このようにネッツの面々が凄かったこともありますが3Qに特にひどかったのはグラントです。ファウルトラブルに陥った彼はファウルを怖がり、普通なら優秀なはずのシュートコンタクトがザルになりました。うーんやっぱり彼はファウルが多いのが玉に瑕ですね。

しかし、試合時間はまだ残っており、諦めるには少し早い時間でした。でもサンダーメンバーの殆どは諦めモード。辛うじて勝つ気があったのはプレイを見る限りエース2人とシュローダー、そしてノエルくらいのものでしょう。特にジョージはベンチに戻った時に沈んでいたベンチに激励を送っていたりと徹底抗戦の構えを崩しませんでした。

そしてドノバンHCはウェストブルックに一縷の望みをかけてプレイを続けさせます。するとウェストブルックを中心としてシュローダー、ノエルらがハッスルプレイなどのハードワークで少しだけ点差を縮め、ギリギリのラインで繋ぐことに成功したのでした。そして勝負の第4Qへ…

 

・地味にとんでもないトリプルダブルを達成し、歴代単独3位に躍り出たウェストブルック。正直なところ、そんなことよりフリースローの改善の方が急務

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PG13という男

ここまでのプレイを観ていて私は正直、「勝てなくても良いからブローアウトだけは避けてほしい。」といった気持ちになっていました。それほど絶望的な3Qまでの内容でした。でも選手たちは諦めなかった。特にジョージは自分にできること全てをやってくれました。そしてそれを見てジョージに全て任せたウェストブルックも良かったです。これはデュラントと組んでいた時でさえ見られなかったことでした。少しだけ大人になったかな…スタッツで言うと彼は4Qに無得点なのですがアシストを5つ記録しており、そのうち4つがジョージに対するものでした。良いコンビになってくれました。

話は戻ります。ジョージは3Qまでは22得点でFGもあまりよろしくないといった典型的なロードで萎縮しているようなプレイでした。しかし彼は4Qだけで25得点を叩き出し、勝負を決めるラストショットも見事に成功させてみせました。ちなみにネッツの4Qの総得点は19得点でして、いかに彼が凄かったのかということを物語っています。

そんな彼の4Qのスタッツはこちらです。

25PTS、FG75.0%、3P66.7%、2OR含む6REB、ディフェンスレーティングは83.3を記録しました。余談ですがオフェンスレーティングは200.0でネットレーティングは116.7です。意味がわかりません

これは彼のクォーターあたりの得点でキャリアハイ、そして試合を通して見てもシーズンハイの記録となりました。おめでとう、そしてありがとうジョージ。

 

・波に乗ったジョージを止めるすべはない

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【総括】

一見するとジョージがすごいだけに見えた試合ですが細かいところまで見ると実は猛烈に細かい争いがありました。特に主張したいのは4Qのクラッチタイムに持っていった時にサンダーが敷いたスモールラインナップについてです。グラントをセンターに置き、シュローダー、ウェストブルックの2ガードにファーガソンとジョージを並べる機動力極振りのラインナップでした。半ば博打のようなラインナップでしたが、ディアンジェロラッセル、ディンウィディ、ハリス、クラブらを中心にし、フォローとしてジャレット・アレンを置いたネッツのオフェンスを抑えるには機動力が必須で、その点で言えばこのディフェンスと機動力を重視したラインナップは最適解でした。アダムスを下げるのは難しい決断でしたが結果的にこれが大成功を収め、勝利を掴むことができました。ただ、ネッツがジャレット・ダドリーを起用していた意味はよくわかりませんが…ディフェンスを重視しすぎてオフェンスを組み立てるのが難しいラインナップでしたがジョージを信じてのことなのでしょう。そしてそれに答えたジョージ、残り数秒から冷静な組み立てでジョージにワイドオープンを作ったウェストブルックも流石でした。

相変わらずこういった奇策だけは一流のHCドノバン。評価が難しすぎます。そもそも対応が早ければこんなやられてなかった感もありますしね…

3Qの終盤から4Qを切り取って見れば素晴らしい試合でしたがまだまだ課題も多かった今日の試合でした。が、同時に夢も見せてくれたサンダー。これで4連勝となりウェスタンカンファレンス単独2位に躍り出ることになりました。次はシカゴに移動してブルズ戦ですがここもしっかりと実力通りに戦ってほしいものです。

 

あっ、あと今日の大逆転勝利にはバークレイセンターにいたサンダーファンの方々のお力添えも大きかったということもお伝えしておきます。終盤にサンダーが大きなランを作ったときは本当にネッツのホームなのかサンダーのホームなのか分からないくらいの応援が飛んでいました。ありがたいことです。

 

・今日の個人的ハイライトです。よくわかりませんが何故か泣きました。