:ReBuild→OKC

NBAの話題についてオクラホマシティサンダー中心に書いていきます

12/23 サンダー@ジャズ シーズン第31戦

f:id:okcthunder013:20181223150929j:image

えぇ…勝ったの…?

BtoB初日、ロードのビビント・スマート・ホーム・アリーナで行われたジャズとの一戦は最終的に107-106で辛くも勝利を収めています。

ウォーリアーズを降し、昨日にはブレイザーズをロードで30点もの差をつけて降して勢いに乗っているジャズとの対戦でしたが、予想通り厳しい戦いを強いられることになりました。

試合前のレポートではドノバンHCはジャズの3Pに焦点を当てているとのことでしたがそんな気配はなかったよね。

また、サンダーはサンダーでラスト7ゲームの1Qの成績が素晴らしいとの紹介がされていましたが今日は±が-6に5つものTOVと素晴らしいとは縁遠い滑り出しでした。うーん。

 

 

*守れない前半

なんでしょうね、キングスと派手な撃ち合いをしたせいで感覚を失ったのかもしれませんが、全然守れていませんでした。

FG53.2%、3P42.9%もの高確率で61失点を許し、前半のディフェンスレーティングは117.3とかなり深刻なディフェンス崩壊を起こしていました。あとついでに前半だけで10ターンオーバーとオフェンスのミスも多かったせいでそのターンオーバーから17もの失点を許しました。そのくせ速攻からの失点は僅かに5失点と、完全に対キングス仕様のディフェンスのままでした。ここは笑いどころ

特にやられていたのがルディ・ゴベール、デリック・フェイバースのインサイド組です。

リッキー・ルビオやドノバン・ミッチェルのペネトレイトに対してアダムスが中途半端なヘルプにのこのこと出て行ってしまう為にペイント内がスカスカになり、そこにワンパスで簡単に合わせられてしまいました。今日だけで何本アリウープされたか分かりません。悪いのはアダムス、次点でウェストブルックとシュローダーとファーガソンたち。

そんな状況でもペイント内の失点を28.0とすんでのところで食い止めていたのはアダムスのどうしようもないディフェンスをグラントが何とか誤魔化して繋いでいたからです。ちなみに彼は1QだけでFT含めた全てのシュートを決めて13得点を計上し、オフェンスでも大きく貢献しました。彼がいなかったら前半で勝負がついてしまっていましたね。あのプレイオフシリーズのように…

まぁそんな感じで前半のディフェンスはてんでなっておらず、ジャズは楽に展開していました。

まぁこの時点で分析するとジャズは全く負ける要素がありませんでした。勝率は90%くらい。多分。

 

・前半はいいようにやられてしまった

f:id:okcthunder013:20181223150610j:image

 

*引っ張り合いの後半

もうほんと色んな意味で引っ張り合いでした。ファウルも含めてね。

3Qに入るとサンダーのディフェンスが機能し始め、ジャズのオフェンスをFG32.0%、3P33.3%の20失点まで封じ込めます。与えたFTも2本のみで、ディフェンスレーティングは76.9を誇りました。

何が変わったのかと言うと先述のアダムスの対応の変化です。アダムスがルビオ、ミッチェルらのペネトレイトに対してヘルプないしスイッチする事を極力減らし、ガード陣のマンマークで止める戦術をとりました。結果的にはアダムスがヘルプに寄らなくなった為にミッチェルに多少得点されましたが、ゴベールとフェイバースを合計で2失点、FG14.2%にまで抑えることに成功しました。結果、ペイントエリアから楽に点が取れなくなったジャズのオフェンスは外から3Pをただ撃っていくだけの単調なものとなり、なりを沈めました。でもルビオの3Pが2/2はちょっと想定外だったかな。

そんな感じで崩壊しかけていたDFをチームで引っ張りあげます。功労者はアダムスとガード陣。名誉挽回でした。

ちなみにアダムスは3Qにフル出場し、FG100%で8得点とオフェンスでも貢献しました。

そしてもうここのところ風物詩になりつつあるジョージの爆発で逆転に成功します。ウェストブルック?ファウルトラブルだよ

2試合連続で43得点を稼ぎ出した彼は今日も3QにFG77.8%、3P4/6の66.7%から22得点を叩き出しました。凄すぎて言葉になりません。ここのところ毎試合でオフェンスを引っ張ってくれているジョージに頭が上がりませんね。ベンチ陣も凄すぎて若干引いているというか盛り上がっているというよりかは苦笑いといった感じでした。

ちなみにジョージの3Qのオフェンスレーティングは134.6と桁違いの爆発力でした。

そして(ジョージのお陰で)12点差で迎えた最終Qでしたが波に乗っていたはずなのにオフェンスレーティング53.8というとんでもない数字を叩き出すオフェンスを披露します。僅かに14点しか取れず、FGも6/24の25.0%、3Pは0/5、FTさえ2/6の33.3%という悲惨極まる状況でした1番悪いのは勿論ウェストブルックですがそれ以外のメンバーも褒められないよ。

前に挙げたウェストブルックは本当にどうしようもないほどで、3P3本を含む8本も試投したシュートは1本もリングをくぐることはありませんでした。もう撃たないでよ…

尚、後半で見るとウェストブルックは11本ものシュート試投で1本しか決めることが出来ておらず、そのくせ4つもファウルを犯すという足の引っ張りよう。彼にとっては今季ワーストの試合となりました。でも後半3スティールだけは褒めてもいいかも。ほんとそのくらいしか褒められることがないよ。

ちなみにシュローダーも4Qは0/3で、あれだけ当たっていたジョージも2/7の28.6%と悲惨でした。

それでもディフェンスで踏ん張り、4Qだけで4つのスティールを記録し、ジャズには5つのターンオーバーを与えました。

ジャズのFG%も42.9%、3P%も12.5%に抑え、ディフェンスレーティングを96.2に抑えたお陰でギリギリのラインを保つことができました。特にジョージをルビオにマッチアップさせて起点を潰したり、3Pへのコンタクト、クローズアウトは結構必死にやってくれました。平時から積み上げてきたことの賜物です。

そんな感じでギリギリのところで必死に守ってきたサンダーでしたが残り47.2秒の場面でミッチェルにレイアップを沈められ2点差まで詰め寄られます。そこから必死に守り合い、残り11.7秒の場面でウェストブルックが決勝弾となる3Pをねじ込もうとしますが外します。ええ、ご存知の通り彼は接戦になると途端にIQが低下する残念な性分なのです。いやヒーロー病か。まぁこの日これだけ外していた彼のシュートが都合よく決勝弾になるわけもなく無様にリングに弾き飛ばされると残り7.0秒でジャズにポゼッションが移り、タイムアウトとなります。事実上のラストポゼッションです。

このタイムアウト明けにジョージとミッチェルの1on1が始まりますがミッチェルの速さにジョージが振られます。当然2点差の場面ですので外に開いていたサンダーのディフェンスはペイントエリアがかなり空いてしまっていました。そこにまっすぐに突進し、ダンクをかまそうとするミッチェルにヘルプからチェイスダウンブロックをかましたウェストブルックでしたがこれは惜しくもファウルをコールされ、ウェストブルックはファウルアウトとなりました。結構際どい判定で、クリーンブロックにもファウルにも見えるブロックでした。チェサピークだったらノーコールだったかもね。

しかし舞台はジャズのホームのビビントスマート(以下略)ですので当然ファウルがコールされるわけで、2点差を追うジャズが千載一遇のチャンスを手にします。が、まさかのミッチェルが1投目を落とします。やったぜ。

慌ててタイムアウトを取ったジャズでしたがやることはもう2投目を外してリバウンド勝負しかありえません。が、まさかのミッチェルが2投目をスウィッシュで沈めます。やったぜ。

やってはいけないフリースローミスを連続で犯してくれたミッチェルにより勝負アリでした。本当に本当にどうもありがとうミッチェル。

そんなこんなで最後の引っ張りはミッチェルがジャズの足を引っ張るというオチに。サンダー、ジャズ両軍含め色んな引っ張り合いが起きた後半だったのでした。コメディかな?

 

・勝敗を分けたエースの差

f:id:okcthunder013:20181223150450j:image

 

【総評】

正直なところ全くもって勝った気がしません。前半の内容からするとブローアウトもありえる展開ではありましたが、アジャストさせたドノバンHC、そしてミッチェルとジョージに救われました。そして足を引っ張り続けたウェストブルック。

今日の彼の出来だったら本当にずっと下げておくべきでした。そんな彼がファウルトラブルに陥ったのはむしろ渡りに船でした。だって理由なく下げられないもんね。

ドライブとかダンクを決めたりして調子を上げつつあるかもしれないと期待させてのコレは割とファンには効きました。まさに急転直下です。明日の彼の巻き返し、いや汚名返上に期待ですね。

そして凄すぎるジョージ。いやディフェンスが凄いのはシーズン開幕から知ってましたが12月の彼はオフェンスが異常です。シュート精度の問題もあるのですがかなりリムアタックも増えていて良い兆候にありますね。

まぁ何にせよライバルチームにしっかり勝てて良かったなぁと思います。これで4連勝となり、明日のウルブズ戦にしっかりと勝つことができれば5連勝でクリスマスゲームを迎えられます。ここが正真正銘、シーズン前半の踏ん張りどころとなりそうです。明日も頑張って。それでは。

 

・汚名返上なるか

f:id:okcthunder013:20181223150731j:image