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NBAの話題についてオクラホマシティサンダー中心に書いていきます

12/20 サンダー@キングス シーズン第30戦

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大勝利

ロードのゴールデン・ワン・センターで行われたキングスとの一戦は最終的に132-113で勝利を収めています。これでサンダーは30戦終えて20勝10敗のウェスタンカンファレンス2位と好調を維持しています。あとキングスとの通算成績も1勝2敗とようやく白星を掴むことができました。

与太話ではありますが昨シーズンにプレイオフ進出を果たしたチームにはご褒美としてアーンドエディションというジャージーが作られるようで、サンダーも当然貰うことになるわけですがデザインがまさかのコレ。

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そう、復刻です。えぇ…

 

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こちらはアディダス制作の15-16シーズンのものですが比べてみると微妙、本当に細部ですが文字のフォントとか枠とか色味とかの違いはあります。間違い探しかな…?

私の勝手な予想ですがコレを復刻として与えられたのは理由があって、ウェストブルックが42回ものトリプルダブルを達成し、MVPに輝いたかの16-17シーズンの最も劇的かつヒストリックな試合である2017年4月9日のナゲッツ戦で着用していたのがこのジャージーだったんですよね。そのせいかと思います。

・例の試合

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まぁジャージーが増える分には困らないので別に良いのですが(お財布には優しくないですが)折角なので新しいのも観たかったかなーなんて。

さて、今日の試合の話ですがキングス側は怪我人が結構出ていて、件の対サンダー兵器のイマン・シャンパートやボグダン・ボグダノビッチ、マービン・バグリーがお休みでした。3人ともローテーションプレイヤーなので悲しくもあるけどラッキーかなとは思っていたのですがまさかの突然のリーグからの通達によってシュローダーとフェルトンの2人のバックアップガード達がサスペンドを受けて1試合の出場停止となりました。リーグの話によるとなんでも客席に上がりこんでしまっていたようで。でも放送カメラにはその様子は写っていませんでしたね。

結局あの一連の騒動ではガード2人のサスペンドに加え、サンダーからはグラントが2万ドルの罰金、ブルズからはロビン・ロペスが2万5千ドルの罰金にクリス・ダンが1万5千ドルの罰金の懲罰と相なりました。尚、ウェストブルックにはお咎めなしです。じゃあテクニカルも無しでよかったじゃん…

ドノバンはこの件についてのインタビューで

「失望している。彼らは仲裁に入っていただけだ。」

と語っています。まぁ納得はいかないよね。

そんな一悶着があってサンダーは今日の試合に臨みました。

 

*2人のプレイメイカ

普段は3人なんですけどね。シュローダーとフェルトンが欠場ということで控えPGがいなくなってしまったサンダーでしたがその補い方は特殊も良いところでした。

まず、いつもは1Qにジョージをフル出場させていたのに対して今日は残り5分程度で一旦下げます。そして残り2分を切ったあたりでジョージを再投入しウェストブルックを下げます。この時点でPGことジョージがPGを務めることに。ややこしいわ

アブリネスが運ぶの手伝ったりする場面なんかも見られましたがまぁ穴埋めに四苦八苦しているなぁといったところ。でもガード不在に漬け込んで前からプレスをかけたり出来ないのがキングスの弱みです。つまりはディフェンス難。それに救われた部分も大きいです。もし相手がキングスではなくプレスをかけてくるようなチーム、例えばセルティックスだったりすれば今日のゲームはかなり難しいものだったでしょう。その辺はラッキーでした。

また、一際大きな存在感を出していたのは第1のプレイメイカーであるウェストブルックでした。

ここのところシューティングスランプに陥っており、得意のレイアップ、特にリバースレイアップの精度を欠いていた彼は今日しっかりとペイント内やポストからのシュートを沈めてくれました。しかし相変わらずの3PとFTではありましたが…FTに関しては昨年より施行されている新ルールにより、彼の古くからのルーティーンが実質的に禁止されたことによるものという見方が強いです。私もそうだと思っています。何より彼は実はとても神経質な人間であり、試合の前後に至るまであらゆるところに彼独自のルールがあります。少し挙げるなら試合前の腕ブンブン体操(?)や試合前に必ず両親に電話をかけること、試合後のアイシングの時間設定など事細かなルールが沢山あり、それをキチンと遂行することで日々のルーティーンとしているようです。コートに立つと猛獣のような彼ですがコート外だと割と機械的な生活をしているようです。そんな人間からいきなりルーティーンを奪ったらどうなるでしょうって話です。まぁ当然のごとくこうなりました。キャリア平均では8割の確率でFTを決め続けてきた彼がここ2年ではキャリア最低を大きく更新し続けています。彼のプレイスタイル的にFTは切っても切れないものなのでなんとか調子を取り戻して貰いたいと願うばかりです。

まぁそんなことはさておき、若干調子を取り戻しつつあるウェストブルックですが注目すべきはアシストとスティールです。

ティールに関してはまぁ今シーズンやたらと狙うようになりました。ここ3試合は特に顕著ですが。現在彼は平均2.7スティールと2位のクリス・ポールと0.5も突き放してのトップに立っています。それにつられてか割とオフボールのディフェンスもしっかりするようにはなってきています。まだまだヘルプディフェンスは苦手ですが。あとこれには自身初のクアドラプルダブルを狙っているといった裏があるとみていますがどうでしょうね…数字遊び好きですからね彼。

2人目のプレイメイカーとなったジョージですがやはり今季の、いや今月の彼は違いますね。

今季に入ってからよりボールを持つようになり、プレイメイクもするようになったジョージですが、ここ最近、12月に入ってからはなんと平均35.3分の出場で30.1得点、8.4リバウンド、4.7アシスト、1.9スティール、FG51.4%、3P44.7%に加え、オフェンスレーティング114.3、ディフェンスレーティング98.4、ネットレーティングは15.9と大車輪の活躍で、更には3P%、FT%を含めた補正シュート率と呼ばれるTS%では65.9%を誇っています。これはかのステフィン・カリーと同程度の%で(カリーは66.6%)あり、いかにジョージが好調であるかを示しています。ついでに言うとカリーのディフェンスレーティングは103.5です。

まぁそんなMVPクラスの活躍をしている彼ですが、今日も43得点12リバウンド7アシストでFG55.6%と数字を一目見るだけで分かる大活躍でした。というか彼の出場時間あたりの得失点差である±値は+29でダントツです。

そしてなにより注目したいのは7アシストという部分。これはペリカンズ戦に次ぐシーズン2位の記録でした。シュローダーがおらず、2ndユニットのハンドラーを任されたジョージは自身の得点に加えてパスも捌き、味方のお膳立てもしていました。そしてそれが上手くハマっていたために今後どうジョージにプレイさせるのか、という部分に影響を与えそうです。本当に予想の斜め上を行ってくれました。

 

・宣言通り「2人」で試合を引っ張っている今季のサンダー

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【総評】

余計なこと(?)を話していたためにゲームレポートは短めですが総評です。

前に少し触れたペースの話ですが実は今日の試合は111.50というとんでもないハイペースな試合でした。1Qにも壮絶な撃ち合いがあったりととにかく走り回っていた試合で、互いにシュートが入らない時間はシュートが決まるまでグングン加速していきました。それでも勝てたのはやはりディフェンスの違いとリバウンドの差でした。相手の土俵で勝負を仕掛け、そのせいで生じたとても苦しい時間も3Qから4Qにかけて見られましたが、そんな中でも自身のストロングポイントを忘れなかったのが勝敗を分けたポイントでした。

113失点を喫し、111.50ものペースで撃ち合ったにも関わらずにサンダーのディフェンスレーティングは100.9と一応ランゲームでも守れることを示しました。また、リバウンドに関しても総リバウンド数が66-43と23もの大差をつけています。それに対してやはりターンオーバーが17つ、ターンオーバーからの失点が24失点、速攻からの失点が22失点と速いゲームに本当の意味でついていけていたのかという部分には疑問が残りました。

個人的な意見ですがキングスとの対戦は毎回なんらかの課題などを分かりやすく提示してくれるため、すごく好きです。相性は悪いのですが。ちなみに私はディアロン・フォックスがネクストウェストブルックだと思っています。確かキングスのデイビッド・イェーガーHCも次のウェストブルック&KDのデュオになるとフォックスとバグリーに太鼓判を押していましたし。バグリーに関してはKDではないと思うのですが…

というかフォックス本人も多分ウェストブルックを気にしてると思います。今日もスリーを沈めたあとのシグネチャームーブがウェストブルックを模したものだったり先日の速い選手云々のくだりだったりですね。

 

あとは書ききれなかったことを雑に箇条書きみたいな感じで書いていきますね。

・今日サンダーが記録したウェストブルックのトリプルダブル、ジョージの40得点、アダムスの20-20は何かの記録になりそうです。かなりレアだと思います。

・グラントの髪型がまたドレッドになっていたのですが邪魔になったのか途中からヘッドバンドを着用していました。何つけてもカッコいいですよね彼。

・サンダーに対する誤審が多かったような気がします。特にディアロに対するオフェンスチャージは完全にブロッキングでした。どこからどう見ても何回リプレイを見てもブロッキングです。抗議してテクニカルを取られたディアロは不憫。あとノエルのブロックに対するファウルも微妙でした。解説者のマイケル・ケイジも不服気味で、「Terrible」としきりに言っていました。でもこんな日もあるよね。

・最後のガベージタイムではスターターみんなでベンチで談笑していました。微笑ましいというかなんというか。チームの雰囲気はやはり良さそうです。でもスターターの中でファーガソンだけガベージに残されました。残業、ですかね…若手なので仕方ないですけどかれももう曲がりなりにもウェスタンカンファレンス2位のチームのスターターですから休ませてやっても良いのではとか思ってしまったり。

・あとは敵地にも関わらず試合後のヒーローインタビューを受けたジョージにサインをせがむ子供がいたのですが、来ていたジャージーもサインを頼んだジャージーもウェストブルックのものでした。空気読もうか

彼にはぜひジョージのファンとなってもらった上でジョージのジャージーを購入してもらいたいですね。

 

次は2日あけて宿敵のジャズのホーム、ビビント・スマート・アリーナに向かいます!

 

 

・例のヘッドバンド着用のグラントと自身初の20-20を達成したアダムス

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