12/15 サンダー@ナゲッツ シーズン第27戦
良くもないし悪くもないという微妙な試合。
ウェスタンカンファレンス上位とのBtoB初日であるロードのペプシセンターで行われたナゲッツとの一戦は最終的に98-109で敗れています。
これで今季2度目の連敗となりました。意外といえば意外かな。あとナゲッツはホームで11勝4敗とかなりホームで実力を発揮してくるチームであるとはいえ、中核のポール・ミルサップ、ゲイリー・ハリス、ウィル・バートンらを欠いており、万全とは程遠い状態でした。こういう時に勝てないのは後々響いて来そうです。
あとサンダーには全く関係ないのですがこの試合中にサンズ、ウィザーズ、グリズリーズの三者間トレードが決まり、トレバー・アリーザの次の所属先が晴れて決まったかと思いきや直前に破談になるといったハプニングがありました。しかもその破談に至ったまでの理由がグリズリーズが放出する予定だったのはマーション・ブルックスでしたがサンズが獲得すると思っていたのはディロン・ブルックスというブルックス違いによって破断するといった失笑ものの珍事件でした。場外のシャクティン・ア・フールといったところですね。
*よく分からないけど悪くはなかった
形容の仕方がないんですけど今日のサンダーの闘いぶりはここ最近の情けない試合内容と比べるとわりと満足いく内容ではありました。勝てなかったのは残念極まりますがそう悲観するような内容でもなかったのはギリギリのラインの及第点です。
まずサンダーの勝てなかった、いや敗れた理由は至極単純でフリースローの差と1Qの入りです。それ以外はかなり良かったと思います。いや、ウェストブルックは悪かったけどそれは個人の問題。
まずフリースローの方ですがサンダーは29本ものフリースローを奪ったのにも関わらず17本しか沈めることができませんでした。今季のアダムスのFT%が低調なのはいつものことではあるので省略します。とりあえずまたラジャコビッチに殴られて来なさい。
特に気になったのはシュローダーの2投とも外した場面とファーガソンがクリアパスファウルをもらったにも関わらず2投ともに失敗したことです。ファーガソンの方はそれに加えて追い上げている最中で4点差の場面でしたので両方決めていれば逆転ないし同点の可能性がありました。そういうとこだぞ。
そんなこんなでサンダーのFT%は58.6%と低調で、何より12点分ものイージーミスを犯しているということで頭が痛くなります。
逆にナゲッツの方は絶好調でしてシーズン平均で74.8%程度のFT%がなんと93.3%でした。キッチリ決めてきたナゲッツも素晴らしいですけどサンダーもツキがありません。
そんでもって件の1Qの入りのお話に移りますが、サンダー側のディフェンスはとにかく酷かったです。開始僅か4分9秒で15もの失点を喫し、そのまま1Qだけでナゲッツに39点も奪われました。というか3Pのケアがとにかく甘く、特にウェストブルックがローテーションを間違えたりサボり気味だったりで散々な感じでトーリー・クレイグに3/3の3Pを献上しました。なんなんだあの舐めプレイは。かといって他のメンツもディフェンスが良かったわけでもなく、バランスよく失点し、被FG%は60.9%、被3P%は70%を記録しました。いつからサンダーは舐めてかかれるくらい強くなったんでしょうね。当然のように1Qの時点でディフェンスレーティングは162.5を記録していました。ザルもいいとこだよ。
ただ、アダムスは
「自分のせいだ、ヨキッチに余りにも多くのスペースを与えすぎた。そこから始まってしまったんだ。」
と説明しています。いやアダムスのせいか…?
まぁそんなこんなもあって1Qが32-39で終わった時はどうしようもないなとか思ってしまったのですがそこからは良かったです。後半のディフェンスレーティングは102.1、第2Qのディフェンスレーティングは84.0とかなり守れていましたし。それを補って余りある1Qの酷さという試合。結果から見ると本当に試合の入りで全てが決まってしまったことになります。しかも1Qにはアダムスが大車輪の活躍で17得点に5オフェンスリバウンドを記録しており、本当に彼が踏ん張ってくれていなかったらその時点で2Q以降はありませんでした。彼には頭が上がりません。
そして2Q以降はなんとか食らいついていったり追い上げたりをしたりするのですがその時は誰が繋いでいたかというとやはりジョージがオフェンスで引っ張り、ファーガソンがディフェンスで頑張っていてくれたからに他なりません。というかファーガソンがジャマール・マレーにマッチアップしていた時間帯は本当にマレーにFGを許さず、完全にシャットアウトしていました。特に注目したいのはスクリーンを多用するナゲッツのピックをことごとくファーガソンが回避していたことです。あの回避能力は本当に脅威でした。なんせ全部ファイトオーバーでしたので…素晴らしいの一言に尽きます。
攻め手がヨキッチしかなくなったナゲッツはヨキッチのポストアップからの展開を試みましたがアダムスに対面で止められてしまいなす術なしといった様子でした。3Qの展開のお話です。
しかしファーガソンを下げてシュローダーに交代させると途端にマレーが躍動します。原因はシュローダーがマレーを止められないから。ではなく主なマッチアップはウェストブルックでした。ウェストブルックをマレーにつけると圧倒されるのがハッキリした試合展開で、マレーを止められないとニコラ・ヨキッチまで止まらなくなるといった感じでジョージがいくら得点を稼いでも追いつくことは叶いませんでした。ファーガソンをマレーにつけていた時間帯は本当に良かったので追いつきたい場面でファーガソンを起用しないことは少し疑問が残りましたがいつもに比べたらドノバンはずっと働いていたのであまり言えません。というか彼なりの考えあってのことだと諦める方がずっと賢明ですね。でも無駄に抗議してテクニカルを貰うあたりは微妙なところ。ちなみにその時シュローダーは必至にドノバンを止めていました。テクニカルがコールされた時の呆れた様子はちょっと気の毒だったかな。
・得点こそなかったもののマレーをシャットアウトしたファーガソン
【総評】
2ndユニット問題は未だ解決していませんがパターソンは結構頑張ってディフェンスしてくれていましたしついでにスリーも決めてくれました。代わりにアブリネスがダメダメになってるけど…
しかし崩壊していたディフェンスはかなり力を取り戻したと思います。ハードワークは出来てたよ。(1Q以外ね)
ここのところ接戦を落としがちでファンもフラストレーションが溜まっているかとは思いますが改善の兆しが見えただけマシな試合だと思います。あとジョージがまたやってくれたのはプラス。ウェストブルックとシュローダーは反省会かな。特にウェストブルックは前半にはドライブから高効率で得点していましたが後半は得意なレイアップも入らず散々でした。あといい加減真面目にディフェンスしてください。スティール狙いすぎの上に審判に抗議していて戻りが遅れることもしばしばあり流石に目に余ります。しかしこれだけ不調でもやっぱり不必要とは言えない選手ですので本当に可及的速やかな改善、復活が望まれます。
あとオマケのような話ですが3QのヨキッチのFTの時にアダムスと観客が口論していました。というか観客が過剰にアダムスを煽っていたようで注意を受けていた?と思います。前にも観客がコートまで出てきてウェストブルックの進行を塞いで煽り倒すということもあったのでちょっとペプシセンターの民度を疑いますね。アダムスはメイソン・プラムリーからハードファウルを受けても優しく起こしてあげていた紳士だったというのに…
あと最期のウェストブルックとマレーの絡みでダブルテクニカルが吹かれた下りですがあれはあり得ませんね。いくら負けがほぼ確定してフラストレーションが溜まっていたとはいえああも突っかかっていくのはリーダーとしてもリーグのスターとしても立ち振る舞い的には失格です。そんなにマレーにやられて腹がたつならプレイでやり返せばいいのに。ちなみに番記者のロイス・ヤング氏によるとマレーは「小さ過ぎるぜ」みたいなジェスチャーをしたそうです。
そんなこんながありましたが明日はチェサピーク・エナジー・アリーナに戻ってのクリッパーズとの一戦です。立て直しを図っているサンダーですが少し前進しつつあるので明日の試合は結構楽しみですね。頑張れサンダー。欲を言うと勝ってくれ。ではまた。
・全くリズムに乗れないウェストブルック