2/4 サンダー@セルティックス シーズン第52戦
ロードトリップ3連戦の最終日となったTDガーデンにて行われたセルティックスとの一戦は129-134で敗れています。
*モチベーション行方不明
試合を観ていてひしひしと感じたのは元気の無さです。昼間だからテンション上がらないのか?といった感じでサンダーの選手達もセルティックスの選手達もTDガーデンの観客でさえもどこか熱量に欠ける試合でした。結果的にはなんだかんだで接戦にはなりましたが両者微妙な空気の中で、ホームの地の利があり、サンダーよりほんの少しだけ活力のあったセルティックスが制するといった特に面白味もない淡白な試合でした。まぁどう観ても強豪同士の試合には違いないくらいのレベルにはあるんだけど7連勝しているチームと1/17からウォーリアーズ以外に負けていないチームの激突にしては余りに味気なかった。
大体はサンダーが悪いんだと思います。セルティックスに深くないのでそこら辺はよく分からないのですがとりあえずサンダーはらしくなかったです。特にディフェンスの部分が顕著で全然足が動いておらず、そのせいでクローズアウトも遅いわ3Pのケアも雑だわ終いにはローテーションが崩れるわで散々でした。しかもハリバックも出来なくなってるし。
オフェンスはオフェンスでこれまたらしくないプレイでした。最近かなり決まってきている3Pが今日もまた決まっていましたね。スプラッシュサンダーです。これはらしくないけど最近結構ジョージ、ファーガソン、シュローダーあたりがバシバシ決めてきてくれているのでそれほどらしさと乖離していたわけではないんですけどスマートなプレイでそこそこ高確率でシュートを沈めていきました。いつも必死にもがいてもがいて点をつないでるのにどうしたよ。
いつになく効率よく攻められていたのですがいかんせんディフェンスが崩壊していたのでそれ以上に沈められます。結果、セルティックスには59%もの高いFG%を許すことになり、それが敗因に直結しました。
でも数字的には12スティールなどから14のターンオーバーを与えたりしているから不思議。シュートにコンタクトしない割にパスには反応する謎ディフェンスを展開していました。
・今日も3Pは冴えていた
*泣きどころ
まぁ敗因として挙げられるのは前述のディフェンス崩壊なんですけどその他も色々と酷かった。
序盤はオフェンスも微妙極まる感じで、ウェストブルックを筆頭に、アダムス、ジョージらのBIG3がグダグダでした。ジョージは途中から早めに火がついたけどウェストブルックとアダムスは少し遅かったかな。特にウェストブルックは最終盤こそ優れたオフェンスをしていたものの、アシストを除けば得点に絡むことが全く出来ておらず、足を引っ張っていましたしその時点から暗雲立ち込めてはいました。
あとはやたらとパターソンとディアロを引っ張った事もそうですね。敗因とまでは言えませんが意図が読めない采配ではありました。パターソンは結果だけ見ればFG100%にスティールとブロックも記録してマルチに活躍したと言えますがやっぱりディフェンスは主にマークして対面していたマーカス・モリスにいいようにされていましたしここのところはどうしようもありません。基本的に3Pのチェックが甘いと舐められているので普通の対面でもポンポン撃たれてしまいます。幸いにもモリスの3Pは2/8とそこまで効果的にはなりませんでしたがほとんどが余裕を持ったシュートを撃たれており、パターソンの弱さが露呈していました。本当に後1歩前に出てペリメーターをそこそこでいいので抑えられるようになると使い道がぐっと広がると思うのですが上手くいきませんね。でも得意なインサイドディフェンスをやらせると高さでゴリ押しされてしまうので昨季の2ndユニットの悲劇が再来するのは目に見えています。ドノバンHCは頭が痛そう。
同様にディアロも使いにくそうです。最近ディアロが干されているのはレーティングの数値が良くないから。ディフェンスは一生懸命やるのですがフィジカルがなさ過ぎて効果を発揮しません。ネイダーとはまた別の悲しさ。センスはあるのにね。
オフェンスはシュート力が欠如しているので基本ロバーソンレベルでほったらかされます。真価を発揮するのはトランジションオフェンスだけど走り合いの展開になるかウェストブルックに使ってもらえないと基本出番なしです。今日はプットバックからも得点しましたが割と得意そうなアレをほいほいやれるようになると一段と使いやすくはなりますね。ただ、ファーガソンにも同じことが求められたように、外からのシュートを武器にすることはやはりサンダーにいる以上マストだと思われます。ただでさえ外のシュートに困ってるのにウィングが撃てないといよいよ詰まってしまいますのでね。そんな訳もあって基本的にシュローダーとの相性は悪いです。なのでやっぱりネイダーを使いたいのだけれどネイダーはまさかの病欠です。一応凱旋なのに。
なんならまだ万全ではないアブリネスでも良いくらいには役割が無かったディアロ。でも伸び代はたっぷりあるので全部今後次第だよ。今季はもうダンクコンテスト出て終わりな気もしなくはないですが。
あと采配といえば後述しますが最後にグラントが3Pを決めてファウルゲームで3点差の場面でウェストブルックが痛恨のターンオーバーを犯しましたがその前に僅か15秒の場面で何故タイムアウトを取らなかったのかというのが今日最大の疑問です。結果論と思われるかもしれませんが観ていて何故取らないんだと思っていたらウェストブルックがターンオーバーしたのは鮮明に覚えています。15秒だったらラストプレイとしてセットを組むのが一般的ではないのかという気持ちでいっぱいでした。いや確かに最後にしては長いかもしれないけどそこで使わなくていつ使うんだと。これが前からずっと言っているタイムアウトの取り方が下手という部分です。
まぁそもそも敗着はそこでもターンオーバーでも最後のフリースローのバイオレーションでもなくてディフェンス崩壊とカイリー・アーヴィングのラストセットの際のディフェンスなのでとやかく言ってもしかないのですがね。まぁそっちはそっちでヘルプも誰もいかないしシャドウには当然いないしそもそもファーガソンに丸投げという状況がおかしいのでそこの采配も何やってるんだと言えばその通りなのですが。
・両PGのクラッチ力の高さ、生産性の差が出た
【総評】
まぁセルティックス苦手ですよね。あと毎回接戦になっては4Qでカイリーないしモリスあたりに刺されてる印象です。今日のヒーローはカイリーでした。反対にウェストブルックは俗に言う戦犯だったというのは揺らぎません。でもちょっと触れたけど痛恨のターンオーバーとかラストの下手すぎるフリースローとかはそこまででもないよ。正直言ってもう9割9分9厘は試合が決まっていた後のことだしターンオーバーに関してはカイリーが上手く守っただけだしね。それよりも序盤のどうしようもないシュートと全然カイリーを守れなかったどうしようもないディフェンスの方が問題です。その点で言うとインサイドでもやられてたシュローダーも大問題だけど。
前半でカイリー1人に20失点を許し、最終的に30得点、11アシストまで積まれたのは直接な敗因です。3Pは1/5と低調だったものの2Pの範囲で見れば13/14のFGを許しました。あとはもうスマート、ホーフォード、モリス、ブラウンとやられ放題でした。
結果的にカイリーを止められなかったサンダー、ウェストブルック(とジョージ)を止めたセルティックスという至極シンプルな結果に終わりました。あとはフリースローもだけど。
ディフェンスとフリースローに泣いて負けるのはそこそこいつも通りなのでらしくないらしくないと言っておいて負け方としては1番ありうる負け方をしたかなと言った感じです。
次はひさびさにチェサピークに戻っての試合となりますので気合いを入れ直してまた素晴らしいディフェンスを見せてくれることを期待します。それでは。