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NBAの話題についてオクラホマシティサンダー中心に書いていきます

クリスマスゲームを観て思ったこととか

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どうも。大事なクリスマスゲームの記事を書けなかったもとい書かなかったことを反省しております。なので今からでも書こうかと思いついた次第です。

あと早速の余談ですが2way契約下にいたタイラー・デイビスと早くもお別れとなりました。ありがとうデイビス。そしてジョージが大腿四頭筋を痛め、サンズ戦は欠場見込みとなりました。サンズはウェスタンカンファレンスでダントツの最下位ですがここ7試合で5勝2敗と著しく調子を上げており、油断なりません。もし彼が欠場する場合は順位通りの戦いとはいかずに厳しい戦いとなることでしょう。

アブリネスがIllnessでお休みのクリスマスゲームでしたが私もIllnessでして。とつまらない言い訳はここまでにして本題にいきます。

サンダーはジャズ、ウルブズ、ロケッツの日程を70時間のうちに全ての試合を行なっており、全ての試合でラスト1ポゼッションを争う接戦となりました。そのため主力にとってはかなり厳しい日程であったと思います。特に出場時間トップのジョージに至っては合計116分23秒の出場となっており、ウェストブルック、アダムス、グラントも各100分を超える出場で、今季にここまで消耗する日程を経験して来なかったこともあり完全にお疲れモードでした。特にジョージは決して悪くない数字ではありましたがFG%、得点、更にはインパクト共々、今月の彼の活躍からすると少し物足りないものとなりました。まぁロケッツのディフェンスも良かったのですが、それでも上をいっていたのが今月の彼ですので。

まぁ言い訳でしかないのですがそういった消耗という一面もあったりして、とても厳しいゲームでした。

 

*戦術の差

戦術の差、つまりはコーチの差。

いや全責任や功績がドノバンHCやマイク・ダントーニHCにあるとは思っていませんが矢面に立つのはHCですのでこの2人が行なったものとして扱います。あくまでもAC含むコーチ陣の問題ですが代表はHCだよねってこと。

結論から言うとロケッツはほぼ完璧な戦術でサンダーを切り崩しました。サンダーも悪くはないけど先述の通りで時間もないし対策が甘かったのは否めません。

ロケッツは前半にいつもの対サンダー戦術できます。これは16年プレイオフからずっと取っている対サンダー戦術で、カペラのピックを使いアダムスを外におびき出してハーデンないしガードと1on1のミスマッチを作り出すといったシンプルなものです。

これまで馬鹿の一つ覚えのように使って来ているので流石にアダムスも学習していて、ハーデンがアダムス相手だとほぼ確実に狙ってくるステップバックの警戒を欠かしませんでしたが、逆に警戒しすぎで抜かれることもしばしばでしてやはりアダムスvsハーデンの構図はサンダーにとって不利なものとなりました。

そこでドノバンHCは守り方をいじりましたがこれが大失敗でして、ハーデンとアダムスのマッチアップが作られそうになった場合にシャドウポジションにいる選手(大抵グラントかジョージですね)に早めのダブルチームを実行させましたが、類稀なるパスセンスを持っている元アシスト王には意味をなさず、ボーナスのようなものだと言わんばかりに綺麗なアシストを通されると、ドノバンHCはこれを取りやめます。この時点で後手後手に回りました。

また、3Pを多投するロケッツの戦術と、先のアダムスを釣る戦術の相乗効果で、サンダーのリバウンドはとても厳しいものとなりました。結果的に17ものオフェンスリバウンドを許し、そこから23ものセカンドチャンスからの失点に繋がりました。特にアダムスから解放されたクリント・カペラは10ものオフェンスリバウンドを奪い、合計23ものリバウンドを抑え、勝利の立役者となりました。1番の敗着はこのリバウンドかもしれません。でもアダムスは責めるに責められませんし他のメンバーもボックスアウトをサボっていたわけでもありません。

やはりジャズ戦のようにアダムスにスイッチさせずにガードがファイトオーバーでピックを抜けるのが被害を最小に抑えるものになるかもしれません。サンダーのオールスイッチディフェンスは強みですがここまでアダムスを狙われるとそろそろ割り切った方がいいと思います。あ、別にアダムスを責めてるわけじゃないよ。最初から7フィートで鈍重な彼がハーデンやドノバン・ミッチェルなどとマッチアップすること自体が間違っているよって話。そりゃインサイドもアウトサイドも崩し放題になりますよ。

ただ一つ付け加えておくと、アダムスの部分でハーデンにやられていても前半はハーデン以外の部分は殺せていたということと、アダムスのオフェンスでのポストアップはカペラに対して効果的でした。

そして後半は遂にハーデン以外にもやられてしまった。理由は簡単でオフェンスが回らないのでロケッツのアーリーオフェンスが機能しだしてしまったから。こちらの原因はだいたいウェストブルックだけどウェストブルックを下げるともっと回らなくなるジレンマです。

特に後半の謎のジャンパーにこだわっていた時間は完全に無駄でした。ジョージにアイソレーションさせた方がマシだったけど多分ジョージはバテていた。ウェストブルックにマッチアップしていた新戦力オースティン・リバースのディフェンスが思いの外効果的だったこともありますがピックを使うわけでもなく何がしたいのか分からなかったウェストブルック。シュローダーもボールを回さないのでとてつもない停滞を引き起こします。最終的に9アシストを記録したウェストブルックですが後半は僅かに3アシストのみで、シュローダーも3つ、ジョージは1つのみというボールの停滞具合でした。短絡的なオフェンスが増え、足が止まってしまっていました。特に3Qにはジョージがゴリ押しで14得点を奪ったものの、チーム全体でアシストが3つのみと悲惨なものでした。

 

・リーグで最もアダムスを警戒し、対処してくるチームはロケッツかもしれない

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*ウェストブルックについて

この試合の後半にFG20.0%、3P0/3で0%、FT3/5で60%、4TOVと主要スタッツだけ見てもとんでもないスタッツを叩き出した彼ですが、やはりというかなんというか、世間から凄く批判を浴びています。前半は悪くはなかったのですが勝負所でこれはまぁ当然の批判かもしれません。

ウェストブルック自身も

「俺はリムに向かってもっとアタックするべきだったんだ。」

と残しており、自覚はあるようです。

クリスマスゲームということで大きな注目を集めた試合での大失態だけあって普段よりも激しく批判されており、あることないこと言われて必要以上に非難されている彼ですが、全ての批判に対して私が言いたいのは、ウェストブルックがいなければいけないサンダーはウェスタンカンファレンス3位にはいないということです。これについては断言できます。でも反対にもう一つ言えるのは、ウェストブルックが持っている力を存分に発揮できていたらウェスタンカンファレンス首位も夢物語ではなかったとも言えます。サンダーファンの方でウェストブルックに怒ってらっしゃっている方はこちらの意見だと思います。あくまで私の想像ですがね。

ウェストブルックの存在はサンダーにとってとてつもなく大きいものです。よって良い影響も悪い影響も与えてしまいます。もうこれは彼と決別することくらいしか解決法がないので諦めた方が賢明ですが、現状の解決法は彼自身が調子を取り戻すより他に無いのです。他チームで同じ立場に置かれているスター達にも同じことが言えます。例えるならクレイ・トンプソンやクリス・ポールなどが今季に調子を落としていますがいずれもまだまだ一線級のスター選手です。彼らもウェストブルックも困難を乗り越えることが出来るように祈っています。あっでもサンダー戦では復調しなくていいんだよ。

 

・乱調しているウェストブルック。自身の価値を改めて証明できるか

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