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10/29 サンダーvsサンズ シーズン第5戦

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祝シーズン初勝利

ホームのチェサピークエナジーアリーナで行われたサンズとの一戦は最終的に117-110で勝利を収めています。

今日の試合ではアダムスが開始直前にふくらはぎの故障で離脱し、急遽先発がノエルになりました。よって先発はウェストブルック、ファーガソン、ジョージ、グラント、ノエルとなりました。先日の試合から変更されたのはアダムスのところだけでした。一応ですが一貫性は保っています。また、相手のサンズですがやはりエースのデビン・ブッカーは欠場となりました。

 

*走るサンダー

やはりとてもぎこちないサンダーです。が、まぁウェストブルックとジョージ以外はスターターが総とっかえ状態なのでまだ仕方ない部分もありますが。

とにかくウェストブルックはまだまだの仕上がりでして無駄にボールをこぼし、迂闊なパスを出しターンオーバーを量産しました。スタッツを見ても30分の出場で6つはやりすぎです。チームのターンオーバーが15つなので実に40%を1人で犯していることになります。36分で4〜5つには最低でも抑えてもらわないと困りますね。あと、盛大にダンクミスをしてました。なんなんだろう…

ただ今日の試合が明確に今までと異なるのは研究量と規律でした。特に規律の部分は分かりやすく、ずっとサンダーが取り組んできた走るチームとしての姿を取り戻しました。

1Qにウェストブルックからのタッチダウンパスでグラントが2回速攻からダンクを沈めたのは記憶にあると思います。グラントの走る意識も勿論ですが、特にウェストブルックの意識が一段階上がった、もとい取り戻したというように感じます。そう思わざるを得ないほどにウェストブルックのボールプッシュの意識は高かったです。スタッツにもそれは現れています。今日のウェストブルック本人の速攻からの得点は8.0得点でしたしチームでは25.0得点を挙げています。ちなみに3Qの残り3分26秒までの時点で24.0得点を速攻から稼いでおり、いかにボールプッシュを意識したかが分かります。

前回のセルティックス戦では、本人の得点はわずか1.0得点、チームでは10.0得点、その前のキングス戦では個人4.0得点、チーム19.0得点だった事を考えると格段にアップテンポな試合になったと言えます。

とにかく守り、走り、ねじ込むといったサンダーの根幹の部分を見失いがちだった最近のよろしくない状況から半歩脱却したと見てもいいかもしれません。相手がサンズでさえなければ手放しで喜んでいいことです

筆者はウェストブルックの凄さ、強みはオールコートバスケットボールにあると考えています。言ってしまえば彼は1人でトランジションゲームを作れるのです。トリプルダブル?ハハッどうでもいい

その彼の能力を活かすこのゲーム展開こそサンダーが望んでいた最良のシナリオだと思います。事実、この展開に持ち込むことができるならウォーリアーズ以外の全てのチームに勝てます。ウォーリアーズはしらない。

オールコートでプレイさせるなら超一流のプレイヤーであるウェストブルックですがハーフコートのプレイは苦手に見えます。彼のハーフコートオフェンスの展開力は並か平均より少し上程度のPGのレベルまで落ちると思います。

本当の理想はシュローダーがハーフコートで展開できるPGになるかハーフコートのオフェンスをジョージに担当させることですが両方とも今のところ上手く行っていません。この点こそサンダーの弱点であり、今後勝っていくには必要な改善点だと思います。そして、おそらくは今この点を改善しようとしている最中だと考えられます。スタッツもそれを証明しています。アダムスでお茶を濁すのも限界がありますし正しいことだと思いますがもし改善されない場合は昨年より悪い結末が待っているでしょう。単純にハーフコートでポストプレイをさせ、オフェンスを任せていたカーメロがいなくなったわけですからね。ジョージの得点効率がもう少し上がれば…

あ、そう考えると悔しいですがウェストブルックと最も相性のいいプレイヤーはデュラントということになります。皮肉だね。

 

・ハーフコートオフェンスの改善はこの2人にかかっている

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*守るサンダー

あとは先程指摘した研究量の話ですがスカウティングの成果がかなり出ていました。それはディフェンスで大きな結果を残しました。今季のサンズは正統な司令塔PGがいないため、実質的にブッカー、ジョシュ・ジャクソン、ディアンドレ・エイトンがプレイメイクをすることが多いです。特にエイトンをハイポストにポストアップさせ、そこからカットしてくるウィングや外に開いたシューターにパスを捌かせるパターンを多く使ってきます。余談ですが今日のマーベリックスはデアンドレ・ジョーダンにこのようなプレイをさせていました。

そのため彼はオフェンスを組み立てる上でキーパーソンと言えます。ファウルトラブルでまともにプレイできていなかったナゲッツ戦をのぞくと今日の試合までで平均で4.8アシストを記録しており、プレイメイクを担うセンターということになります。彼よりもアシストを残すセンターはポイントセンターと名高いニコラ・ヨキッチと現代最高のセンターであるアンソニーデイビスしかいないのです。

前置きが長くなりましたがそれを受けて動いたドノバンHC。まず先に書きました早い試合展開でエイトンを摩耗させると、ポストアップしたエイトンとエイトンにボールを供給しようとしているガードにプレッシャーをかけ、エイトンにボールを入れさせません。これは特にジョージ、パターソン、ノエルが頑張ってくれました。エイトンにボールが入ってしまった後は本人にプレッシャーをかけた上でカットしてくるウィングにバンクをし、簡単にカットさせないようにした結果、もう1人のプレイメイカーのブッカーを欠いたサンズのプレイメイクが崩壊し、ターンオーバーを量産します。結果、エイトン本人のアシストを3つに抑えた上で3つのターンオーバーを奪い、サンズからターンオーバーを22つも引き出しました。

 

・キャリア最高のパフォーマンスを見せたノエル。彼はディフェンスでも大きく貢献していた。

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【総括】

やっと勝てました…これにつきます。しかし相手はBtoBの上エースを欠いたサンズ。本当の戦いは次戦のクリッパーズ戦でしょう。それでも初白星は嬉しいもんです。

 

あ、余談ですが毎度のごとく余計なことを書きすぎてしまったので書ききれなかったノエルのことその他は後日、別記事で書きます。いやー書くこと多くて嬉しいですね。それでは。