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10/9 サンダーvsマーベリックス プレシーズン初戦

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プレシーズン初戦のマーベリックスとの試合は例年通りタルサ、BOK Centerで行われました。

ついに、ついにサンダーのプレシーズン開幕ということでウキウキだったのですがルカ・ドンチッチとクリスタプス・ポルジンギスが欠場とのことで少し拍子抜けなところもあったりなかったり。こちらはロバーソンが欠場でした。大事をとりすぎな気もしますがこちらもまぁ仕方ないか。

あと前にも言いましたがファーガソンはタルサ出身ということでBOK Centerのファンの愛を一身に受けていましたね。派手なポスタライズも3Pも決めていて本人の調子も良かった模様でなによりです。

 

*スリーガードとインサイド

新生サンダー。オープニングイントロからもう違和感があったのですが呼び順がFFCGGに変更ですね。そしてFで呼ばれたシェイ。一瞬思考が止まりましたがまさかまさかのスリーガードでした。スリーガードってサンズが昔やっていたイメージが強く、どうしても上手く行くイメージが無いのですがどうなるのか。まぁプレシーズンだから実験しているだけとも取れますが。それにしてもポール、シュローダー、シェイの並びは小さすぎる気もします。シュローダー6thで良いのでは感が拭えません。実際シュローダーはノエルと出した方が良いと思います。スターターは代わりにベイズリーでも入れとこう。

また、インサイド陣は予想通りにガリナリとアダムスでした。でも予想外だったのはアダムスが3Pを沈めてきたこと。しかも初弾から。なんなんだこれ。また、アダムスはスクリメージで見せたようにトップでスクリーナーとパサーの役割を担っていましたね。より高度な役割を担うことになったアダムス。あとリバウンドは全然取っていませんでした。プレシーズンだからなのかは断定できませんがボックスアウトもあまり積極的ではなかったので多分怪我を恐れてのことですかね。そのかわりガリナリがよく拾ってくれました。あとアダムスはPnRに対してドロップ気味に守るようになっていましたね。相手によって対応が変わるのかもしれませんが以前のような何が何でもスイッチするよりは断然良いと思います。まぁオールスイッチスイッチDF自体がゾーンと混ざっていたので減ってはいたのですが。

ガリナリはすごく効率よく働きました。特にオフェンスですがインサイドアウトサイド問わない高いスキルとシューティング能力で短いボール保持時間で得点を重ねていきました。なので彼が出ている間はかなりテンポが良かったです。あと彼はアダムスとのハイピックをかけたり自らがピックに行ったりと縦横無尽に動いていたのでオフェンスに連動をもたらしました。やはりオフェンスの要はガリナリになるのかな。次いでポールとアダムスになる、そんな気がする1試合でした。

スリーガードの話に戻りますがスリーガードだとシェイが空気でした。めちゃくちゃ能力が高く、コンスタントに働く彼がスリーガードの時はかなりやりづらそうにしていたあたり、やはり噛み合わせは悪いかと思われます。DFも線が細いのでFを守れるかというと微妙です。ペリメーターを守るのは上手いんですがね。そんな彼はやはりPGないしSGをやっている時に目立っていました。SFの時はスポットシューター感があって良くないかな。彼もSFの時はあまりボールコントロールをせず、ポールが予想外にボールを持たないので(ウェストブルック比)シュローダーがコントロールしていましたがそれはそれでダメでした。シュローダーは状況を見ずにドライブする気があるので今のグラインドするオフェンスに馴染んでない感が凄いです。もう少し馴染んできたら上手く行くかも分かりませんが彼はスターターに向いていないのではというのが所感です。

あと気になったのはポールのTOVです。TOVが少なくアシストを量産することで知られる「ポイントゴッド」はまだまだ馴染むのに時間がかかる様子で、サンダーの速いオフェンスに慣れるのに努力が必要かと感じました。そこをカバーしていたのがスクリメージでのシュローダーでしたがシェイがやれるのでやっぱりスターターには無用なシュローダー。まぁポール自身がやれればそれに越したことはないので速いオフェンスに慣れるのを待つ形かと。そうすれば極論シェイもシュローダーも控えにできてローテーションの幅が広がりますし。

 

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*オールハンドラー

なんでもやってしまうウェストブルックがいなくなった事によりチーム全体でオフェンスを構築していくことが期待されていたサンダーですが予想の斜め上を行くオールハンドラーのオフェンスを展開しました。スターターは全員がアウトサイドシュートを持ち、なおかつ一定以上のハンドリングもパスもできるという正に全員が起点になるオフェンスでした。最新の戦術ではありますが目新しさはあまりないかな。というのも昨季のセルティックスの戦術に近いんですよね。それにスリーガードという要素を詰め込んでみた形でしたが存外に気持ち良いオフェンスでした。これまでのサンダーに多かった1on1やエースがボールを独占するオフェンスが無くなり、パスの本数が一気に増えたのでテンポと回転率がかなり上がりました。それを可能にしているのがやはり全員が起点になるオールハンドラーなのでした。特にシューティングの向上が影響大で、ストレッチされた広いスペースを得たことによりDFのズレ、いわゆるギャップを簡単に生み出せるようになっていました。あとはPnRからハンドラーがキッチリ3Pを沈めてくれるのも大きいよね。

 

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*ローテーションとベンチメンバー

プレシーズンなのでかなりの選手を試していくかと思いきやまさかの9人ローテ。これがドノバンクオリティ。まぁそれはそれとして、シュローダーとディアロが1Qに交代しましたが最初に交代するあたり、シュローダーをベンチと混ぜて使いたいという印象を受けました。あとディアロの評価高いなぁってことも。その後はシェイを残してファーガソンベイズリー、ノエルを投入しての9人ローテでした。これにおそらくロバーソンが入って10人ローテが基本になるのではという予想です。しかし個人的にはベイズリーとムスカラが早いうちに評価を上げてプレイタイムを奪ってくると思っています。特にベイズリーは少し磨くだけで輝きだしそうなほどの才能を見せていますしムスカラは使い方次第で脅威になれるシューティングを持っているので。ベイズリーに関してはシュートフェイクの下手さとセレクション、あとはシュートの精度をどこまで上げられるかが鍵になるとは思いますが本人もわかっていそうな節があるので期待しています。あと得意なポストでのターンアラウンドジャンパーをまだ見せていませんし様子見をしているのかなと思ったりもします。

ムスカラはかなり勿体無い使われ方と使い方をされており、二重に勿体無い形でしたね。途中から外に出て積極的に3Pを狙っていきましたがあくまでビッグとしての扱いで、三番手のセンターとしてインサイドプレイを強要されている雰囲気を感じました。が、もうシューターに割り切っていいのではと思います。あとなぜ頑なにPFで起用しないのかという気持ちもあります。

他のベンチメンバーではファーガソンが好調だったのとディアロがいい味を出していたと思います。逆にネイダー、パットン、ドートはちょっと見るに耐えないプレイだったかなと。あとノエルはスクリメージに比べてあんまりモチベーションが高くないようでした。マブスに良いイメージが無いのかな。

 

まとめ

プレシーズン初戦の所感としては生まれ変わったサンダーは面白い、という気持ちとまだまだ噛み合っていないなといった気持ちの半々という感想です。特にアダムスの3Pを含めて、分かりやすく新しい武器が加わり、昨季までと180°近く変わったチームになったことは興味深いですね。あとは新しいサンダーのコアと目されている逸材のシェイがやはり優秀も優秀なのは嬉しいことです。幸いにも指名権は豊富ですので彼(とベイズリー)がモノになる間にドラフトやトレードでピースを追加していければ再び絶対的な強豪として返り咲けるのではという夢も見られますね。2026年までプレスティにはしゃかりき働いてもらわないといけませんが。

あと地味ですがMr.Thunderのニックが来場してくれていましたね。フロントやコーチとして入閣してくれないなぁ…とスパーズの報を聞いてからずっと思っています。

あと更に馬場選手の出場もありましたね。勿論応援はしていますし2way目指して頑張ってもらいたいと思います。

次戦はニュージーランドブレイカーズとの対戦となります。サンダーがドラフトで注目していると言われているRJハンプトンが所属していたりとそちらの試合も楽しみですね。ではまたその試合後までさようなら。