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おかえりジョージ

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実質ゲームレポート。副題は12/23 サンダーvsクリッパーズ シーズン第29戦です。

ジョージ(とパターソン)がチェサピークに帰ってきた試合。正直ブーイング混じりの試合になるかと思っていたらそうでもなくむしろスタンディングオベーションを交えた歓迎ムードで穏やかなものでした。ってことは地元民の怒りはジョージよりむしろ唆したカワイ・レナードに怒りの矛先は向いているのかな。当の本人は例のロードマネジメントでお休みでした。3/4にもう一度対戦があるみたいですけどそこで出場したらレナードにブーイングが起こりそうですね。なんにせよ私はジョージへのブーイング反対派でしたので良かったです。レナードに対しては好きにしてくれればいいけど

他にはパトリック・ベバリーもおやすみでガリナリもお休みでした。ガロが休むとトレードとか余計な妄想が捗りますね。次は27日と少し日も空きますしなんか怪しい…ベバリーはサンダーファンからの好感度は最悪だと思いますし私も好きではありません。だって単純に危ないんだもの。だから正直なところ見なくて済んでありがたかったですね。

戦力のマイナス的にはそこまで差はないかと思います。ディアロもいないし。あくまでチーム内比較ですが。そりゃガロよりレナード、ディアロよりベバリーの方が圧倒的に戦力としては上ですけどあくまでもサンダー内での戦力の割合としてはサンダーも辛かったんだよというお話です。尚、クリッパーズB2Bだったという点はありますが。ホームということとその若干有利な選手状況を鑑みても大金星というのにふさわしい勝利であるということを回りくどく言いたかったのです。

 

*熱鬧、熱闘、vsLAC

当然ですがこの対戦に思うところがあるのはサンダーの面々も同じです。ガリナリはいないけど。

シェイとポールとムスカラはクリッパーズに所属経験があり、ポールは球団の顔で、シェイは球団のプロスペクトでしたよね。それはもう思うところもあるってもの。気合の入り方が違います。しかも相手が優勝候補っていうんだからひとしおです。会場のボルテージも最高レベル。ジョージはジョージでやる気満々のスタートを切りましたがファーガソンのDFに苦戦します。そりゃファーガソンはジョージのパターンを知り尽くしてるよね。ファーガソンは全てのショットがリングに嫌われ、無得点に終わったもののチームトップの+17。NETrtg26.1という凄まじいスタッツを残しました。でも上には上がいるものでノエルはNETrtg30.3、DFrtg87.9というさらに化け物スタッツを残しました。実はノエルはルー・ウィリアムスレベルのずるい契約なんですよね。このレベルの選手が最低年俸の2Mなんですから。ちなみにシーズンを通してのDFBPM(ディフェンシブボックスプラスマイナス)はヤニス・アデトクンボ、アンドレ・ドラモンドに次ぐリーグ3位を記録しています。すごい。PERなんかも21.7とオールスタークラスと比較しても遜色ない数値です(ジョージが今季21.8)。

ファーガソンを褒めていたらノエルを褒めていたという謎が発生しましたがそれはそれとして、他に良かったのはベイズリー、アダムス、ドノバンかな。ベイズリーはガロがお休みということでジャズ戦に次いで2度目のスターター。色々と落ち着きがなくて慌ただしいけど全てに全力を注ぐ姿勢はすごくサンダーの系譜を感じさせます。あとDFでフィジカルが弱いこと以外はかなり光る才能を見せてくれており、なんとなくグラントの可能性が見られます。似てるようで似てはいないんですけどなんとなくね。あと最近はゴール下での合わせのパスがうまく通りがちです。そういうところはゴール下に合わせてカットインしてくれるディアロとすごく合いそう。サイズの割にハンドリングスキルが高いので2年もすれば結構な曲者になってくれそうです。

アダムスはちょっと調子良すぎた感もありますが20ptsと6つのORを含む17rebと割と規格外のスタッツ。あと3stlもやってくれました。あと最近はドノバン指導の下、ポイントセンターというか起点の一つとして活躍してくれています。詳しいことはまた別の記事でまとめます。が、アダムスが起点となることで意外にもたらされた恩恵が一つ。それがスペーシングです。アダムスなんて本来離して守ってもなんの問題もない選手です。ペイント外からのOFオプションをほぼ持たないのですから。それが意外とハイポストでボールを受けてハンドオフorスピンムーブ、スクリーンセットなどの選択肢が増えたことで外に開いたアダムスにDFが引きつけられ、その結果としてバックドアへの合わせが増えたり、スペースが空いたりという恩恵がもたらされました。一人で突破できてしまうウェストブルックがいたら絶対に有り得なかったであろう成長がドノバンによってもたらされたのでした。この辺はかなりフロリダ式の仕込みです。

今季のドノバンの良さは他にも色々ありますがこのゲームでも輝いていてのはチャレンジシステム活用法です。直接の勝因はあのチャレンジ成功にあると言っても過言ではないくらいの会心のチャレンジ成功でしたが、今季全体で見てもドノバンのコーチングチャレンジのタイミングはかなり絶妙。勝率も結構高く、NBAのヘッドコーチの中でもチャレンジシステムの活用の巧さでは上位に位置します。今年から実施されたコーチングチャレンジ。これがもっと早くからあればドノバンへの評価も少しは違ってきたのかなといったところ。余談ですが今でも昔でも私はドノバンは15番目くらいのHCだと考えています。でも今季次第では少し上げてもいいかもと思い始めてもいますが。

 

*スラッシュブラザーズ

現地でも呼ばれ始めないかなくらいに思っていますが私はシュルーダーとシェイのことをそう呼んでいます。そう、勝手に。シェイに関してはシュートタッチが良いのが続いているというだけだと思いますがタッチが良いだけでこれだけの仕事ができる2年目の選手というのは充分に化け物クラス。実力はルーキーシーズンから証明していたけどドローファウルのスキルとフローターは今シーズンからガツンと伸びました。いかんせんウィングスパン含めたサイズがガード離れしているのでスキルフルでスムースなスラッシャーとなっています。歩幅とフィニッシュ時の腕の伸びが規格外ですよね。その辺は体格とスキルを上手く生かしており、間違いなく一流です。その他はまだまだ改善必須ですが賢いプレイヤーですし教えられればちゃんと修正して成長していってくれるでしょう。指導者の腕の見せ所です。

スラッシュブラザーズの片割れ。シュルーダー。シェイと似たようなプレイ選択ですがシュルーダーはジャンパー、特にミッドレンジジャンパーを多用します。あと体格で劣るかわりにスピードでちぎるスピードスターです。ジャンパーはグッドルックならかなりの精度で決めてくれるのですがそれを支えているのはアダムスとノエルのスクリーンセットだったり。今季は特に3-24フィートのミッドレンジで約48%もの確率でシュートを沈めており、軒並みキャリアハイの活躍を見せています。ちなみにシュルーダーは12試合連続の15得点以上を記録しておりサンダーのベンチプレイヤーとしての記録更新中だそう。

今週はめでたくキャリア初の週間MVPを受賞、更には時期尚早ではありますが6thマン賞へのノミネート確実と噂されたりと大きな波に乗っており、キャリア全盛期を迎えている可能性も低くはありません。トレードの噂も絶えませんが今はただ彼を祝福したい所存です。

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via NBA

 

シュルーダーは今週25.3/5.3/6.0/FG50.7%/3P40.0%/FT92.6%を記録。また、シェイは22.8/4.8/2.8/FG53.8%/3P44.4%/FT84.0%を記録しており、まさに大車輪の活躍を見せているスラッシュブラザーズの今後の活躍も必見です。