クリス・ポールのトレード案を本気出して考えてみた
誰だno one wants Chris Paulとか言ったやつは…
条件は2つ。以下を順守して考えていきます。あとは適当。
・相手チームのメリットをしっかり考えること
・こちらから1巡目指名権は出さないこと
※ポールの最終年のPOオプトアウトのコミットがあればトレードはかなり容易くなるでしょうが今回はポールに合わせ、考えていません。
※某シュミレーターでサラリーなどはしっかり合わせました。
※基本的に2月までについての考えですが7月に起きてもおかしくはないように考えたものもいくつかあります。
San Antonio Spurs
- スパーズが再建に舵を切らない場合に限る、つまりはポポヴィッチHCの最期を飾るのが目的。
- スパーズはオールドスクールなバスケットを展開しておりポールは完璧にフィットできる。
- そもそも老いているチームの延命が目的なのでポールの歳があまり気にならない。
- サンダーと同じ西カンファレンスのチームであり、現状ではサンダー以下の成績なのでライバルを弱体化し、自らを補強できる。
【ルディ・ゲイ+パトリック・ミルズ+デマレ・キャロル】⇔【ポール+バートン+20年2巡(CHI)】
ゲイもしくはミルズの放出が気になるならば代わりにマルコ・ベリネリとトレイ・ライルズで代わりはきく。キャロルは既にほぼ戦力外だし、ゲイとベリネリは今季成績をかなり落としている。更に言えばミルズやベリネリを使うよりは積極的にデリック・ホワイトやデジョンテ・マレー、ブライアン・フォーブス、ロニー・ウォーカーなどを使っていきたいだろう。対してサンダーはポールの平均32分程度のプレイタイムを若手に割くことができ、契約を軽くすることができる。また得た選手たちを夏にトレードし、さらなる対価を得ることもできなくはないだろう。
Orlando Magic
・オフェンスが弱く、ディフェンスが強みなチームでニーズはかなりマッチする。
・ハーフコートバスケットで優秀なインサイドプレイヤーがいるのでその点でも大いに合うだろう
・プレイオフ進出がかなり微妙なラインで、かつ若手の育成をそこまで重視していないチーム。
・PGが補強ポイントでリーダーがいないのもポイント。
【テレンス・ロス+アルファーク・アミヌ+DJオーガスティン+ケム・バーチ+20年2巡】⇔【ポール+バートン】
もしもマジックが実質的に契約が今季までとなるエバン・フォーニエの残留に積極的ではないならばそちらを差し出す可能性もあるだろう。いずれにせよサンダーの見返りは薄いがポールの契約、PTから解放され、バーチと2巡目指名権という若い才能を加えられる。ロスとアミヌは今シーズン期待通りの活躍をしているかと言われたら否であり、契約も軽くはないのでマジックはポールを加えるチャンスを作ろうとするかもしれない。
Minnesota Timberwolves
- 真打。プレイオフ進出のためにPGの補強を急務としており、更に現在絶不調。前述のようにこちらもサンダーとプレイオフの枠を争っており、下位に位置するのでメリットは大きい。
- 経験を積んだリーダーがいればチームとしてまとまれることを知っているチーム。
- プレイオフを逃し続ければエースのカール・アンソニー・タウンズに契約満了を待たず愛想をつかされてしまうかもしれない。
【ジェフ・ティーグ+ゴーギー・ジェン+20年1巡(1-14プロテクト)】⇔【ポール+ノエル】
ティーグとジェンというウルブスが持て余した資産とロッタリー外指名権で補強できるというのが最大の強み。これによりウルブスはPGとインサイドに厚みを加えられるしもしかすればタウンズをPFへコンバートし、ノエルを先発させた上でロバート・コビントンを本来のSFに戻すことができるかもしれない。サンダーはポールに加えてノエルという資産を失うことにはなるがプロテクト付きとはいえ望みの一巡目指名権を得た上でポールの放出が叶うならばNoとは言わないだろう。更にティーグは今季限り、ジェンは来季限りの契約となるのでサラリーにかなりの余裕ができる。FA人気は高くはないだろうが自由度が高くなることはその分再建を加速させるだろう。
Dallas Mavericks
- 正直あまり興味を持たれないだろうが今季から来季にかけての優勝を目指す場合に実現可能性はある。
- 21年FA市場参入を狙いにしているらしいが21年は既に9選手で$84Mが埋められておりスーパースターを呼べるかはかなり怪しい。あとその年がルカ・ドンチッチのルーキースケールが最終年となるのでFAなどと言っている場合なのかどうかは甚だ疑問。しかしポールの最終年のプレイヤーオプションの契約が重なってきてFAに対してデメリットになることは確実なので嫌がられるだろう。ただしドンチッチの契約更改とは被さないのは救い
- 安定したハンドラーが1人足りないと目されており、かつプレイオフの経験に乏しいチームである。
- ポールが加入すればすぐにでもタイトルコンテンダーになれるチーム。
- ジェイソン・キッドの例をよく知っているチーム。
【ティム・ハーダウェイJr+コートニー・リー】⇔【ポール+ムスカラ】
ハーダウェイとリーという余剰資産(ハーダウェイはスターターではあるが主力として見据えられているかと言われると…)で3人目のスターを獲得できる。サンダーは例によってポールの契約とPTから以下略。ポールはUSG%が高くはない方で、ハーデンと共存していた実績からドンチッチには簡単にアジャストするだろう。またビッグマンとのPnRも良好なのでドワイト・パウエル、クリスタプス・ポルジンギスとの相性も申し分ないはず。マーベリックスは多少の自由と引き換えにスマートで強力なBIG3のラインナップを築くことができる上、ドンチッチの時間を大切に使えることも大きなメリットである。
Utah Jazz
- まぁ考えるのが楽なチーム。マイク・コンリーと取り替えるだけ。
- エースのドノバン・ミッチェルがルーキースケールのうちにと考えてオールインしたがイマイチな現状。
- 兎にも角にもコンリーがイマイチ。WSも僅かに0.8、OBPMではマイナスで更にポールよりハムストリングの怪我が絶えない。
- ミッドペースでオールドスクールバスケットのチームなので相性はいい。
- ポールならばスナイダーHCの戦術にすんなりと適応できそう
【マイク・コンリー+ダンテ・エクサム+指名権】⇔【ポール+ネイダー】
単にコンリーと替えるだけでも良いのだがそれだと双方のメリットが少し希薄なのでベンチへのインパクトの追加としてネイダー、サンダーとしてはエクサムの悪い契約を引き受ける代償として指名権を狙う形に。指名権は22年のプロテクト付き1巡目指名権が妥当だと思ったがジャズはそれを嫌うかもしれない。そうなった場合にもう一人ディアロかノエルをベンチの厚みとして加えるかサンダーが2巡目指名権を差し出して釣り合いを取るかもしくはジャズが2巡目指名権1つか2つに切り替えたりして調整が計られるだろう。いずれにせよ既にジャズはリングの為に血を流しているし、リングとは言わなくともそれなりの結果を出さねばならない状況にある。現行のルディ・ゴベールやミッチェルの契約が残る2年以内に成し遂げなければならない以上、ポール獲得のリスクを負うという可能性は低くはない。ましてやコンリーがアジャスト出来なければ、2月とは言わずとも7月にはこのような交渉が進んでいる可能性は低くはない。