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NBAの話題についてオクラホマシティサンダー中心に書いていきます

4/3 サンダーvsレイカーズ シーズン第78戦

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ダブル・トリプルダブル…?

ホーム、チェサピーク・エナジー・アリーナで行われたレイカーズとの一戦は最終的に119-103で勝利を収めています。

既に今シーズンをほとんど終了しているレイカーズレブロン・ジェームズもシーズン終了、またヤングコアと呼ばれる若手選手たち(ロンゾ・ボール、ブランドン・イングラム、ジョシュ・ハート、カイル・クズマら)も怪我ないし病気により欠場とまぁモチベーションはないレイカーズですがそれとは裏腹に今夏FAになるラジョン・ロンド、ジャベール・マギー、ランス・スティーブンソン、ケンタビオス・コールドウェル・ポープらは市場価値を高めるためにソコソコのやる気を見せているという色々な思惑の交錯がありました。そのため無気力試合に見えて以外と頑張られてしまいましたが主力の大半を欠き、プレイオフにも進めないチームに負ける訳にはいかないサンダー。そんな構図でした。なんか少し前にルカ・ドンチッチを欠いたマーベリックスに敗れたような気がするけどきっと気のせいでしょう。(私はスタッツしか見られておりませんので触れません)

また、ウェストブルックが18ターンオーバー無し連続アシストを記録した上でまさかのダブル・トリプルダブルという、ウィルト・チェンバレン以外に達成した者がいない不可侵の記録を打ち立てたり、3Qに突き放したと思ったらゲームクロージングが下手すぎて猛反撃を受けたりと内容が無かったわけではないですが特に取り上げるほどでもないような薄味な試合だったので、今回は今日の試合についてはそこそこに違うことについて書いていきます。タイトル詐欺だね。

あと余談ですがウェストブルックがダブル・トリプルダブルを達成したわけですがウェストブルックの両親が観戦に来ていたというのも一役買ったのかもしれません。

 

*オールスター前後のサンダー

オールスターを境目にチーム状況が一変し、8勝13敗を喫してしまったサンダー。サンダーの何が変わったのかを数字から解剖していきます。

まず、サンダーの日程がリーグ最難関であったことは大前提として置かせていただきます。全員知っていることでしょうしね。それではスタッツを見ていきます。

まず一番変わったのは当然ジョージでした。未だに完治しない肩の怪我の影響か平均28.7得点、FG45.3%、3P40.6%でオフェンスレーティング112.3を記録していた彼ですが、オールスター後は平均26.5得点、FG39.8%、3P33.1%でオフェンスレーティング106.9まで低下しており、特に十八番の3Pが壊滅的で、これはウェストブルックの34.7%以下の数字になっています。まぁそれでもチームで3番目というあたりが闇。

彼に関しては怪我があり、未だにInjuly Listに記載されるくらいなので、実力以上ものが本来のパフォーマンスに戻ったと考えるよりも怪我の影響と考える方が自然だと思います。むしろその状態で出しているフロント側がおかしい。

次に変わっていたのはシュローダー。ゴールデンパッチを当てた途端にシュートが入らなくなったと半ばふざけて言っていたのですがふざけてもいられないくらいにパフォーマンスの低下が激しく、平均15.7得点、FG42.6%、3P36.0%、オフェンスレーティング109.1を記録していましたがオールスター後には平均14.1得点、FG37.2%、3P28.2%、オフェンスレーティング104.1とちょっと6thマンを名乗るのすら烏滸がましいくらいの酷いスタッツになっていました。これでオールスター前より2.8分もプレイタイムが増加しているのが不思議です。シュローダーの3Pはホークスのスターターだった昨年も29.0%でしたのでそこまで違和感はないのですが、いかんせんFG%、そしてFT%まで昨年比で5%も低下しており、何か不協和音を奏でていることは間違いありません。というか残念ながらサンダーにマッチしていないのでは…

一年通して使い続けてきた彼ですが、フィットできたとは言いがたく、またサンダー側としても彼の運用法を見つけたと言い難いのは確かです。どう見てもサンダーが15.5Mものサラリーを彼に払い続けるようには思えませんのでトレード先さえ見つかれば彼は来季にはいないのではないかと思います。無念。

あとパフォーマンスの著しい低下が見られたのはファーガソンです。彼ら3人が低下三人衆ですね。平均得点は0.5しか変わらなかったものの、3Pが38.3%から30.6%まで8%近くも低下しており、こと左コーナーに至っては31.0%でリーグ最下層となっており、シューティングスランプの気があります。前も少し触れましたがオープン、ワイドオープンで撃つ場面が多いだけに、彼の単純なシュートミスということになり、この点についての修正は彼に任されています。

尚、ディフェンスレーティングについては104.1から108.4まで下げていますが、チーム内の序列としては2つ以上あげており、チームとしては下がったが個人としては上がっていると取れます。なのでやはり肝は3Pに集約されているかと思いますね。

次にパフォーマンスを上げた選手ですが当然ながらウェストブルックです。

ウェストブルックに関しては平均21.7得点から26.4得点まで大きく伸ばしており、FG%も41.7%から44.9%へ、3P%も24.9%から34.7%に大幅にジャンプアップさせました。しかしその裏ではアシストが大幅に減っており、11.2を記録していたのが8.3まで2.9本も減らしており、TOVは0.3しか変わらないといった具合で深刻です。ただ、パスが通らないというよりはオープンを生み出しても決めてくれないという今季序盤のような形に陥っており、ウェストブルックの問題というよりは上の低下三人衆のシューティングがどうにかならない限りは解決しなさそうでもあります。

そしてウェストブルックがここまでやってしまっているため、ウェストブルックとジョージのパワーバランスが元に戻っているように感じますが、実はUSG%はウェストブルック30.1、ジョージ28.7からウェストブルック30.9、ジョージ28.1への変化と確かに差は開いていますがそこまで大きく変わったのかと言われると思ったほどでもないといったところでした。でもジョージはもっと要求すべきだと思いますがね。それができないのならば休養して肩を治して欲しいのですが…

また、グラントもパフォーマンスを一部向上させており、平均得点こそ13.1から13.9程度だったものの、3P%が37.3%から41.6%もの超確率まで向上させており、立派なストレッチ4であると言えます。反面、FG%自体は52.0%から44.0%まで下げており、2P%を大きく下げていることが分かりました。補正シュート率であるTS%で見ても60.4%から55.0%まで下げており、3Pの成長と裏腹に実は貢献度は下がっていたという状態なのでした。

他にも細かいことでいくとアダムスのFT%がリーグ最低の35.6%まで低下していたり、ノエルがパフォーマンスを上げていたりモリスが加入したりと色々ありますがとりあえずはこんなところです。

 

・3P%を大きく下げてしまった2人。今日はよく決まっていた

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総評

やっぱりというかなんというか、オールスター明けのサンダーはどう見てもチーム全体がシューティングスランプに陥っており、この時期にあるまじき失態なのですがバスケット選手である以上避けられないのもまた事実ですしとやかくいっても仕方ないかなぁと。

特にやはりジョージ、シュローダーというスコアラー達がこぞってパフォーマンスを低下させているので、乗り始めたウェストブルックにおんぶに抱っこになってしまっているのですが勝敗にこだわる場合には逆効果になっていると言わざるを得ません。せっかくウェストブルックのスコアリングに頼らずとも勝てるバスケットを見つけたのにシューティングスランプに陥るとすぐにそのスタイルを捨ててしまうというのがサンダーにとってはその程度のものだったのだなと思わされる何よりの証拠なのでした。

自分たちを信じられなかったサンダー。結局俺がどうにかしようと考えてしまったウェストブルック。どちらも非はあるしどちらも悪くないのがまたやるせないですね。まぁプレイオフで勝ちたいのであれば今更元には戻れないと思いますし、少しでもシューティングスランプをどうにかすることと、やはりディフェンスで、低下してしまったオフェンス以上に守備力を上げるといったことがベターでしょう。あと一つだけ言えるのはウェストブルックに頼り過ぎたバスケットじゃ勝てないよということです。特にジョージとシュローダーが引っ張ってくれないとね。

今日は試合そっちのけでこんな記事にしましたがそれでも尺が足りないのでまたこの話の続きを時間があったらより細かく書いていこうと思います。というか今日の分だけだと漠然としすぎかなぁと思うので。あとこのお話をさせていただいたのはTwitterにてご要望(?)があったからなのですが他にも「これについて考えてください」みたいなお話を頂けると助かりますのでお気軽にコメント、リプライ等々よろしくお願いします。それではまた。

 

・実に51年ぶりの快挙らしい

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