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NBAの話題についてオクラホマシティサンダー中心に書いていきます

8/13 サンダーvsヒート シーディングゲーム第7戦

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いやぁ今日の試合ではやってしまいましたね、いろんな意味で。

というのも今日の試合というかムスカラのクラッチ3Pによって今日の試合の勝敗だけでなくプレイオフの対戦カードやドラフト指名権の喪失まで決まるという壮絶なワンショットでした。しかも第4クォーター残り10:21の場面では22点差の大差をつけられている状態からの奇跡のカムバックでの勝利というこれまたドラマチックな展開に。

更には連日活躍を見せオクラホマ界隈を騒がせている時の人、ベイズリーがまさかまさかの3試合連続20得点達成となんだか濃い試合だったのでした。ロードマネジメントで休んでいたアダムスたちは全員帰ってきましたが、逆にドートはジェイ・クラウダーと激突して膝を負傷と少し心配ではあります。不幸中の幸いといいますか歩いて会場を去って行った際には足を引きずる動作もなかったのでそこまで大きな怪我ではないかなと思われます。また、プレイオフ開始が現地17日で、4.5位のサンダーはおそらく2日目以降に回されると考えられるので1週間弱の療養が可能です。ドート無しでプレイオフを戦うのは厳しいものがあるので無事に帰ってきてくれることを祈ります。

 

 

*揃い踏みサンダー

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久々に(シュルーダー以外)全員がロスターに名を連ねたサンダー。相手はハードワークとバランスアタックでイースタン上位にのし上がってきた難敵ヒート。軽く触れただけの紹介ですがサンダーと丸かぶりのスタイルなので予想違わぬ総力戦になりました。1Qはボールムーブが阻害されて思うように攻められずにアシストが0にとどまり、それでも個人技やFTでちまちまと繋ぎ29得点。ただしヒートはこの日好調だったリーグ屈指のシューター、ダンカン・ロビンソンにボールを集め、先述の事故によりドートが不在になりマッチアップがディアロやネイダーになった途端に外から好き放題にプレイして42得点を叩き出しました。当たり日のシューターって怖いぜ。ガロもそうだけどさ。

そんなこんなで2Qでしたが今度はこちらのボールが回りだし、プレイオフ前にどこか抑え気味のガロよりもハードワークするベイズリーがリバウンドからボールをプッシュして良いリズムをつくります。あとシェイが久しぶりの好調で相手がアンドレ・イグダラだろうと個人で突破していくのでヒートのディフェンスが収縮して、ネイダーやロバーソンが3Pを沈めて猛追します。1Qでは0だったアシストも7つ記録し、オフェンスが良い形で終えられるので必然的にハーフコートディフェンスで迎え撃てるようになりヒートもジリ貧に陥りました。ちなみに今度またデータを引っ張り出してこようとは思っていますがノエルやポールはハーフコートDFに強いのでそういったところでもストロングポイントを押せたかなといった印象。しかしそれでも1Qの大差をひっくり返すには及ばず62-66のビハインドで折り返しました。

後半に入ると明らかに両チームは調整の雰囲気で、ダラダラやっていたシェイがケンタッキー大の後輩、タイラー・ヒーローに刺されて失点を積み上げ、またロビーの代替でチャンスを手にしたホールがアピールをしますがすべて空回りといった悲惨な状態でリズムを崩します。多分ドノバンやフロントの期待はPGとしてのゲームメイクだったと思うのですが一時期のダニエル・ハミルトン(覚えてなかったら済みません)のようなプレイぶりでしたね。あ、バートンって言ったほうがよかったかな。ついでに言うとディアロも気づいたら11得点をあげて勝利に貢献していたのですが3Q〜4Q序盤は明らかに判断ミスが多く、集中を欠いていました。結果的に試合を通して16、うち後半10ものTOVを積み上げて22点ビハインド。今日もこんな感じで終わりかなと誰もが思ったその時、ヤツが覚醒します。そう、バブルでブレイク中のヤツがね。

ベイズリーは前半5得点、FG、3Pともに33%とお世辞にも好調とは言えないスタッツだったものの±はチームトップの+7を記録しており、やはり何かを持っていたベイズリー。ちなみに唯一の3Pは最近板についてきている例のステップバック3Pだったよ。

後半は例によってガロがお休みするので重用されるので何かしてくれるかなぁとは思っていましたが残り6分から出場して全てのシュートをミスし、第3Qを終えます。第4Qに入るとファーガソンが良くボールを回してくれるので積極的にアタックしたベイズリー。3P4本を含むFG6/6のパーフェクトでこのQだけで16得点を叩き出して勝利を手繰り寄せる獅子奮迅の活躍。ちなみにヒートはヒートでヒーローがキャリアハイ30得点とルーキー同士の熱い戦いとなりました。あ、ちなみに4本の3Pのうち1本はステップバックでした。来季あたりシグネチャームーブになってるんじゃなかろうか。

ヒートアップするルーキーたちを傍目に自分の仕事をしっかりこなしていたロバーソンとムスカラが3Pで追随して1ポゼッションゲームに持ち込み最後にとどめを刺したムスカラの3Pで勝負アリ。というかもうなんの違和感もなく3Pを決めているロバーソンが怖いよ…ちなみにバブルでは37.5%で3Pを沈めているロバーソン。一端の3&D並みに良い仕事をしています。シュートフォームも大きく改善し、まさかのセットシュートなのにクイックリリースというロンゾ・ボールめいたことをしていました。FTはアテンプトがないのでどうなっているのかは分からないけどDFが衰えた分をOFで埋めてくれています。怪我明けなのでそこまでしっかりDFをしていないこともありますが。ただDFで生きている選手ですのでもう少し取り戻してくれないと困るというのが本音ではあります。

 

 

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・総評

とにかくベイズリーのブレイクを見守る試合でした。ここのところずっとそうですけど。

ルーキーの3試合連続での20得点記録はサンダーだと2008年のウェストブルックまで遡ります。意外とハーデンもやってなかったんですね。そんな記録を残してしまったベイズリーでした。ちなみに今シーズンのルーキーですとザイオン・ウィリアムソン、ジャ・モラント、ケンドリック・ナン、コビー・ホワイト、マイケル・ポーターJrしか達成していない記録となります。錚々たる面々に名前を連ねたベイズリー。まだまだ荒い部分は沢山ありますが、彼らと同じだけのポテンシャルを持っていたことを証明し、23位という順位が誤りであったと知らしめて欲しいところです。あと彼が活躍すれば有望な高校生のNBA入りの選択の幅が大きく広がりますしね。

次戦、クリッパーズ戦のレポートも書くとは思いますが、遂に決まったプレイオフ対戦カードであるロケッツとの対戦について色々書いていますのでそちらの都合がつけば…ではまた次の記事でお会いしましょう!