Winning Opening Night
(なんかいつにも増して雑ですね…)
諸事情により開幕戦がお流れとなったため他チームより遅いオープニングナイトを迎えたサンダー。わざわざヒューストンまで飛んだけどむだ足だったことと本来のオープニングナイトを潰されてしまったことを考えるとロケッツに対して少し嫌な感情を持ってしまうのは事実ですがその辺はまぁどうにかこうにか。正直に申し上げると出鼻を挫かれたせいで意欲を削がれたのは大きくて、あまりモチベーションが上がりませんがアクシデントも飲み込んで今年もガッツリ応援していこうと思います。
唯一よかったことはフランス当局とのもつれで業務許可が降りずにチームから離れていたマレドンが間に合ったことは朗報でしたね。
あと余談ですがポクシェフスキーが誕生日を迎え、無事19歳になったということでした。それでもNBAで1番若いプレイヤーなのですが。彼にとってバースデーゲームでありデビュー戦となりましたがほろ苦い思い出になったのかなぁといった印象でしたね。
また、ノースカロライナ出身のジャクソンとホールにとってはホームゲームとなりました。が、出場はなし。世知がれぇ。
まぁそんなこんなで今年も開幕しましたので早速ゲームレポートの方、やっていきましょう。
*ヤングコア3人衆
ベテランというかヒルが目立った試合ではあったのですがMVPを1人挙げるならやっぱりベイズリー。2年目にしてめちゃくちゃソリッドな2wayプレイヤーとしてチームを支えていました。正直、リム周りのフィニッシュは不安定なのでたまたま調子が良かった部分もあるとは思いますがミドルレンジもしっかり決めていたし、決まりはしなかったもののめちゃくちゃ良い形で3Pも撃てていたので言うことなしです。軌道も良かったしフォロースルーも良かったしね。なによりUSGが16.4%で(昨季15.1%)15得点は立派ですし10reb、2blkも優秀です。欲を言えばUSG20%↑を目指して欲しいのですがシェイ、ドート、ホーフォード、ヒルとの兼ね合い次第かな。とりあえず1番才能は感じさせてくれたベイズリーでした。それこそシェイ以上に。
次いでドートですがこちらもUSGは14.1→16.3と微増でしたが得点は15とPTとUSGの変化以上に伸ばしてきました。ドートに関しては華麗なプレイは求められていないと思うので泥臭いリムアタックやコーナースリーなんかを決めれくれれば万々歳ですし実際にそれが効果を発揮していた試合でした。TOVも0、±もチームトップの+16ときっちりロールプレイヤーとしてのロールの質を上げてきたように見受けられます。あとは3Pをもう少し上げたいかな。あとアンダーサイズながらSFとして攻守にプレイしていたことも高評価。意外にもヘイワードとマッチアップして問題なく止めていたのでした。ちなみにドートは全10のDFGAで僅かに3を許したのみでTOV3を引き出していることからDFでの貢献具合が分かります。
最後にシェイですがこの試合に関してのみ言えば少し失望です。確かに最後のクラッチショットは見事ですがその前に3連続TOVを犯し、ファウルゲームでのFTも沈められずに追いつかれたことを考えるとあのショットの価値も疑問符がつきます。あと今日はボールホグの傾向が目立ち、USGは脅威の34.5%を記録しました。これは34.6%のトレイ・ヤング並の数字です。サンダー的に分かりやすく言うとあのウェストブルックより高い数字であるとも言えます。USG%だけで語っても仕方ないのでポゼッション毎の保持時間を見てみると7.7秒とルカ・ドンチッチ、ハーデン、ジャ・モラント、ディアーロン・フォックスに次ぐ5番目に高い数字となっています。ちなみに去年は4.0秒でした。このことを考えるとかなり独りよがりなプレイをしていたことがわかります。それでも2Pは7-14と効率が良いのでなんとも言えない部分もありますが…
PGでありながらコントロールをしないスポットアップシューターのヒルと組んだことも影響し、シェイが本来のPGとしての仕事をし始めたということとチームのエースとしての立場に立たされたことが重なったことにより起きたことだとは思いますがちょっとシェイの柄じゃないよね。といった今日の試合だったのでした。ダイノートがシェイをどうしたいのかによりますがこのままの方針ではスタッツの見栄えだけの選手に成長する可能性は非常に高いです。より強度が上がるジャズ戦でどうなるかは見ものですね。
*憂き目、祟り目
1つ言いたい。「今年のサンダーは弱い」と。
別に貶したいわけでもありませんし、なんならダイノート含むコーチ陣は昨季より優秀だし、ラインナップを見ても良い選手はいるし、ヤングコアもいい感じ。でも弱いんだ。
タンキングのため、ケイド・カニンガムのために負けたいのだと現地でも日本でもしきりに言われるサンダーですので弱いのは当たり前だと突っ込まれそうなのですが、実際そこまで弱くはないはずなんです。が、どう見ても弱いんです。
理由はそう、2ndユニット。スターターは普通にプレイオフ進出ラインにいてもおかしくないプレイをしますが2ndユニットがあまりにも酷いのでどうあがいても勝てません。±を見れば一目瞭然で、スターターが合計+52であるのに対してベンチは-42と酷い有様で、その中でもマレドンとムスカラは良いプレイをしたりするのですがその他の3人はからっきし。フランクをカットした弊害が出ている気もしますね。ポクシェフスキーはまぁ育成枠なので目を瞑るにしてもケンリッチとディアロは役割が被りすぎですしそれぞれ何がしたいのかの意図が不明で行き当たりばったり感が拭えません。というかそもそもマレドンの強みがPnRからの組み立てのはずなのにディアロにPGまがいなことをさせているのがよく分かりません。無理だって。ケンリッチに至っては攻守にポジショニングが悪く、邪魔な場所にいますし別に特別ハッスルするわけでもDFが上手いわけでもないので16分のPTの無駄使い感は強いです。既視感があるなと思ったらヒュースティスが似たような感じでしたね。彼の方がブロックという一芸があったので優れていたとも言えますが。
とりあえず全員わちゃわちゃしすぎで、1つ1つのポゼッションの質が低かったベンチ陣だったのでした。でもムスカラは良かったよ。
*ハイペース&ソリッド
ペースは105.5と依然ハイペースだったサンダーですが内容を見るとむしろスローペースでは?となるので意外でした。何せ速攻からの得点が僅かに11、アイソレーションが14.0(昨季は9.6)とスローペース要素が強かったのはスタッツにも現れています。しかしスローペースの要因とされるポストアップが僅かに2であったという点に関しては頷けます。ホーフォードというサンダー史上有数のCを獲得したのにも関わらずポストアップの大幅減というのは実にペース&スペースを重視するダイノート"らしさ"が出ているなという感想。でもホーフォードに頼らざるを得ないシチュエーションもこの先増えてくるでしょうしこれから増えてはいきそうではありますが。いかんせんベイズリーもムスカラもポストアップをしないのでオプションとしてはホーフォードのポストアップに限定されそうなのでした。
ただペースを上げるならトランジションゲームというのはよく言われることなのでポストどうこうと言うよりはもっとボールプッシュをすべきなのかもしれませんね。ホーフォード、ベイズリー、ポクシェフスキーあたりはリバウンドからそのままプッシュできるのも強みですし。あとベイズリーはめちゃくちゃ頑張って先頭を走ってくれますしね。
もう一つ気になるのはプレイセレクションです。シェイはエースムーブをしているので別ですが、異常なほどにタフショットを避けるきらいが見られました。ちなみにベリータイトと言われる2フィート(60cmくらい)以内にDFがいる時のショットはなんと0でした。また、DFとの距離が4フィート以上のオープンショットは52本と全体が88本ということを考えると非常に高く、DFとの距離2-4フィートのタイトショットもFG59.4%とセレクションの良さが光りました(ペイントエリアでのシュートなんかは大抵タイトショットに分類されるのでセレクションが悪いわけではない)。
また、パスの本数も340本と非常に多くなっており(昨季は286.8本)、無理なら戻すという基本に忠実な動きをしていることが分かります。めちゃくちゃシステマチックな効率バスケであり、強者のバスケであると言えますが、ことNBAにおいてはデータの通じないスーパースターに粉砕される噛ませの歴史があったりもします。ダイノートのこの教えがどう転ぶかは分かりませんが、少なくともドノバンよりは明確なビジョンを持っており、成功の確率は高いと思います。
まだまだ開幕戦であり、ラインナップ等含めて試行錯誤感もありますが、全てが刷新された新しいサンダーバスケットボールが展開されており、見所も十分です。ここからどんな成長があるのか、どんなケミストリーが生まれてくるのか、2ndユニット問題は改善するのかなど諸々楽しみですね。それではまた次回に。
Brand new OKC
(執き始めたのは12/19ですがなんか他の試合を見返したり数字並べたりしてたら12/20になってました…なんか日付とか曖昧になっていますがご容赦をば)
どうでも良いことですが既に今日の試合を3回見返しました。暇か。
あと毎年恒例のGM調査にて今年ブレイクする選手部門でシェイが1位を取りました。おめでとう。去年からブレイクしていた気はするけれどどこまでやったらMIPに選出されるのだろうという疑念に駆られます。25-5-4くらいを期待されているのかな?
ま、そんなこんなでプレシーズンのおさらいをやっていきます。ジェネラルスタッツは公開されたもののプレシーズンということで細かいデータは取られていなかったようで、数字の分析は大まかなものになりますがご容赦をば。
*ブランニュー、ニューカマー
ヒルが戻ってきたということでスターターの形がほぼ確定。登録上はシェイ、ヒル、ドート、ベイズリー、ホーフォードの並びとなります。しかし前にも書いた通りサンダーのポジションはあってないようなものなのでそこまで気にしなくて良いかと思います。額面通りドートSFは無理がありますしね。とりあえずヒルはスターターで出しておきたいというのがダイノートの考えなんでしょう。テオも積極的に起用したいっていうのもあるでしょうし。
ただヒルの安定感および重要性を鑑みれば当たり前の選択かもしれません。ヒルのOrtgは128.6、Drtgは106.0を記録しており、当然のようにチーム2位のNETrtg22.6を誇ります。スタッツこそ地味なものの影響力の大きさはプレシーズンからスタッツとして現れていたのでした。でもこの数字で2位ってトップは誰なんだ…?ということでトップの紹介です。この人。
正直あり得ないレベルでシュートが決まり続けていたプレシーズンだったので当然と言えば当然か。堂々のNETrtg29.9を記録しています。
ただムスカラの何が凄いって初戦の感想でもお話ししましたがDFの改善で、なんとDrtg92.2と昨年105.7から大幅に上げてきています。まぁプレシーズン2試合のみのサンプルなのでここまで誇張して比較するのもアレなのですが、ブロックも0.3→2.0と大きく伸ばしており、今シーズンはDrtg100.0前後を狙えるように感じます。
シューティングの方は昨季序盤こそ惨状だったものの、1月のアダムス、ノエルの相次ぐ離脱により代役を務めていた時ごろから圧倒的なシューティングを見せており信用できます。流石に3P70%は出来過ぎもいいところですが。プレシーズンでの17.5分のPTはホーフォードの控えとして適切で、シーズンが開幕してからもこの程度のPTを与えられる可能性は高く、5.0本程度の3PAを期待して良いのではないかと思います。仮に4割入ったとして1試合平均2.0本でわりと現実的な落とし所かな。3&DのCとして開花するとの期待が持てますがリバウンドに弱いのが唯一ネックかな。しかしストレッチ5が流行しているとはいえ3PARが60%を超えるピュアシューターのストレッチ5は例がなく、ストレッチ5の呼び声高いブルック・ロペスで48.9%、ケビン・ラブで53.6%、マイヤーズ・レナードで53.6%ということを考えると、昨季75.7%、プレシーズンで66.7%を記録したムスカラの3PAR(FG試投中の3PAの割合)がいかに高いかが分かります。つまりあんな優男のなりをしていながらめちゃくちゃ尖った選手でもあるのでした。ドノバンのグリット&グラインドからダイノートのペース&スペースにシフトチェンジしたサンダーでの役割は大きくなりそうですし面白い使い方が見られそうです。
ちなみにNETrtgの3位はシェイです。スターターで唯一の3試合出場で+9.6は立派な数字。ただ同時にシェイ依存も懸念されます。これだけの数字を残してもシェイが不在もといスターターがベンチに下がってしまえば圧倒的なドアマットチームになってしまうのが今のサンダー。ただSAS戦やCHI戦でのシェイ+ベンチという時間でごまかしている時間帯もあってのこの数字なのでシェイがいればある程度の強さは維持できるということも分かります。ということで懸念されるのがシェイ依存なのでした。昨季も2428分のプレイでリーグ8位の通算出場時間でしたが、今季はポールもシュルーダーもガロも不在で、フランチャイズプレイヤーとしてのプレイが求められるということを考えると由々しき問題ではあります。シェイはサンダーの柱でなければなりませんが過剰な負担で潰してしまってもいけませんし、セルフィッシュなドアマットエースになられてもいけないということでダイノート及びサポーティングキャストの手腕が試されることになりそうです。
ちなみにシェイのUSGは23.5→25.0に微増しており、プレシーズンから既に昨季レギュラーシーズン中を上回るボール占有率となりました。
あと具体的な数字は表示されていないので微妙なところですが、圧倒的にPnRの使用率が上がりました。いや実際はほとんどPnPか。というのもシェイは昨季サンダーの3ガードのうちでも37.6%と最もPnRの使用率が低かったのですが(ポール48.7%、シュルーダー38.4%)、プレシーズンを見る限りは概ね45%はゆうに超えています。目視した分を数えただけなので信憑性はアレで申し訳ありませんが、パッと見ただけでもシェイのピック使用率が高いことは分かるくらいには増えています。ただこれはポップする側のホーフォード、ムスカラには100%良いシナジーをもたらしますがシェイに関しては一長一短。というのもシェイの本来の得点パターンでの強みは1on1からのペイント内の駆け引きにあるからであり、もっと細かくいえば長いストロークと8-8というSFサイズのスタンディングリーチを活かして相手ガードを翻弄するといったところにあったからです。つまり、シェイはガードとのマッチアップである程度のゴリ押しが効くので、わざわざピックをかけてビッグマンとスイッチさせたりする必要がないのです。実際に3ガードのうち、最もピック使用率が低かったのにも関わらず、シェイの平均ドライブ数は16.4と12.8のポール、11.7のシュルーダーを大きく上回っています。それでいてドライブからのFG%は48.9%とウェストブルック、ルカ・ドンチッチなどの55%を超えてくる異次元めいた選手を除けばガードとしてはトップクラスに位置しており、実際にドノバン・ミッチェルが47.5%、ジャマール・マレーが46.7%とドライブの名手を上回ります。
という中でピック&ロール及びピック&ポップを増やしてきたことはシェイにとって新たな試みとなるでしょう。いわば師であるクリス・ポールの道への挑戦です。とはいえアダムスとはポップがなかったもののホーフォードとはポップを多用していくであろうことから選択の増加とドライブスペースの確保によってよりシェイ好みのPnRオフェンスが見られるでしょう。ありがとうホーフォード。
そのホーフォードはプレシーズン2試合、平均17.8分の出場で16.0pts,7.5reb,FG63.2%という恐ろしいまでのスタッツを残しており、昨季の低評価をなかったものにしようとしています。ジョエル・エンビードの影に隠れ、割りを食っていた昨シーズンでしたが昨季のポールのように再びのオールスタークラスへの返り咲きが期待できます。でもあくまでクラスね。
ただFGA9.5のうち4.5本が3PAと47.3%もの3PARとなっていることはホーフォードにとって良いのかどうか。とりあえず昨年のPHIとは違ってスペースはあるしパスの出しどころも多いのでやりたいことはできるんじゃないかなとは思います。ホーフォードがうまくマッチしてくれればヒルとホーフォードが今季のサンダーの土台として良いケミストリーを作ってくれそう。
ただ同時に懸念もあって、ホーフォード頼みになりすぎると来季以降が辛くなることと、ホーフォードの再トレードの可能性ですね。結局のところサンダーの若手にCがいない問題が解決しない限りは35歳を迎えるホーフォードに活躍してもらうしかなく、居なくなった時にこのレベルの万能性を備えたCを用意しなければならなくなるといった点で未来の構想を考えるとある意味枷となりそう。後者は単純に活躍すればするほどトレードバリューが上がりますので必然的にトレードの駒にされる可能性が上がります。再建のタイムラインとそぐわないし仕方ない。ただ個人的には圧倒的カリスマを持つリーダーが出現しない限りは実績のあるベテランスターのホーフォードにリーダーないしリーダー補佐を任せるのが良いと思います。ヒルやアリーザでは威光が少し弱いかな。
なんにせよ個人的に推しの選手だったので加入は心より歓迎しますし、プレシーズンで既に大好きになっている感はあります。欲を言えばFAとなったホーフォードにオファーを出していた2016年に観たかった。デュラントが移籍を決断しなかったらifのチームとしてウェストブルック、デュラント、ホーフォードのBIG3にオラディポ、サボニス、アダムス、ロバーソンのチームが出来ていたのかもと妄想すると…あとこれに更にジョージが加入していたら…意味のないifではありますが想像が掻き立てられますよね。
35歳を迎えるホーフォード。年齢的にもトレード的にもいつまでいられるのか、いてくれるのかは分かりませんがサンダーのホーフォードとして良い晩年を過ごしてくれることを祈ります。
*ソフォモアブレイクとルーキーシーズン
続いてソフォモアとルーキー達について少し。サンダーのヤングコアと言えばシェイ、ドート、ベイズリーですが、そこに加わりそうなのがテオとポク。特にテオは既にNBAレベルの PGであるとプレシーズンでは証明済み。あとはレギュラーシーズンでどこまでやれるか挑戦するのみとなっています。ポクとは違うのだ。
ただ彼らのうち3年目になるのがシェイのみで、ドート、ベイズリーはソフォモア、ポクとテオはルーキーとなり、非常に若いメンバーとなります。経験不足かつ伸び代もあるってやつだ。
若く、発展途上のヤングコアたちですが特に期待されているのはやはりベイズリーではないでしょうか。実質高卒でNBA入りを決めた彼は昨季から才能の片鱗を見せていましたが、バブルに入ってからブレイク。あまり成功率の高くなかったアウトサイドシュートを磨きに磨き、3Pは脅威の2.4/5.1で46.3%を記録、プレイオフでも1.6/3.1で50.0%を沈めました。尚、NBAでもスムーズさで上位に入るであろうステップバックも習得しており、オフェンスの武器を増やしています。DFは元から良くて、60試合以上出場したメンバーの中でトップのDrtgを記録しています。あと地味にリバウンドが強い。
プレシーズンではよりスケールアップしていることを節々で感じさせてくれたもののまだまだ底を見せていない様子で、シーズン開幕後はより積極的なプレイを見せてくれそうで期待が高まっています。あと特筆に値するのがプレシーズン最終戦で魅せたポスタライズ。リアルに声を上げた方も少なくはないんじゃないでしょうか。
The HAMMER 😳 and the reaction 😂 pic.twitter.com/BdRD0QtBve
— NBA (@NBA) 2020年12月19日
あの状況でこの難易度のポスタライズを選択するというのが若さと器の大きさを示している気がします。
ただ懸念もあって、課題であったリム周りでの得点がやはりどうにも伸びている気がしません。PFというポジションで起用されている以上はいくらポジションレスといえども相手PFとのマッチアップは避けられず、基本的に6-8の自分より大きな選手と対峙することになるためにリム周りでの得点は難しい課題となるでしょう。ただ、プットバックが上手くなっていそうなのと、ダンクの技術、簡単にダンクに行けるサイズ、運動能力があるので、リーグ最強の呼び声高いヤニス・アデトクンボのプレイを参考にしてもいいかもしれません。あのレベルの身体フレーム、パワー、アジリティは流石に持ち合わせてはいませんが、脚の長さから繰り出されるステップワークはどこかヤニスと通じる部分があるので、多少無理筋でも強引にダンクに持ち込んでしまえればコンタクトレイアップが苦手でもリム周りである程度安定した得点が見込めるようになるんじゃないかなと夢みたり。とにかくコンタクトレイアップを磨くか、ペイント内でのステップワークと無理筋ダンクを習得するかのどちらかは今後必須になってくるかとは思います。前者でも十分すぎますが後者を習得したらオールスターですね。
ベイズリーのことを書いていて思いましたがWSは重要であるとしてコンバインでも計測するのに脚の長さを計測しないのは謎ですよね。ベイズリーはWSこそ7-0とそこそこな数値なものの、脚の長さは圧倒的だと思うのですが実際どうなんでしょう?いつか計測値を見て見たいものです。
続いてはドート。昨季は2-wayプレイヤーながらスターターを務め、プレイオフではハーデンストッパーとして一躍名前を轟かせた彼ですがプレシーズンは散々な結果に。キャンプ中のインタビューでは、「オフにはより大きな役割を担うべくオフェンスを磨いた」と語っていましたがどうにもならない感じに。一応コロナウィルスに感染していたために調整不足であったとの言い訳はできますがそれにしてもといった感じ。ただ昨季RSからPOへのUSG%の差が14.1%→24.0%と全選手中最大の上げ幅で、得点も6.8ppg→12.5ppgに上げていたことから、やはりドートにも期待したくはなります。特に今季は昨年に比べてスペーシングも十分なので、ドートが大学までやっていたスラッシャーとしての本領を発揮しやすい環境ということを考えるとむしろ数字を伸ばしてくれないと困るくらいの状況だったりします。得点効率とオフェンスの判断を向上させないと一転してベンチに最も近い男と割とギリギリの立場に追いやられる可能性もあります。ロバーソンのようなサイズもないしヘルプディフェンダーではなくあくまでエースストッパーなので今のままだとピーキーな選手だよね。兎にも角にもオフェンスの成長を見せてくれといった感じの苦いプレシーズンでした。
次いでマレドンですが実はあまり言うことがありません。6-5のサイズと6-8のWSを活かせてる感じが今のところないのが課題ってくらいであとは別に課題らしい課題もなく、ルーキーの控えPGとしては圧倒的なコントロールを見せてくれています。若くして長いプロキャリアを持つが故のことなのでしょうがそれに尽きてしまうといった点で語ることはあまりないのでした。クイックネスには欠けるもののPnRハンドラーとしての腕は既に一流ですし鋭いキックアウトパスでシュートを撃たせることもできるし、高水準のフローターとジャンパーで自分で得点することもできる。強いて言うならレイアップのバリエーションが少ないこととコントロールに拘らないところが改善点かな。後者はそもそもがコントロールできるのがテオしかおらず、フランクもディアロもドリブルしたところでプレイメイキングができないといった意味でテオがよりコントロールすべきというだけのこと。プレシーズンのアシストは僅か2.0でしたが、よりテオのコントロールが増えれば自然に伸びてくるはずです。ちなみにUSGは19.1%でした。あと盲点だったもう一つの懸念はテオの英語力か。喋れているとは思いますがネイティヴではないので苦労している印象。特にフランス人は英語を忌み嫌う風習がありますのでね。 PGというポジションはより声を上げてチームメイトをコントロールすることが求められるのでその辺は少し心配です。元から寡黙そうでもありますけど。
最後はポクシェフスキー。
NBA入りの際は7-0の身長と7-3のWSを持つユニコーンタイプのPF、特にドリブルとパスセンスに長けるガードのような7フッターとの触れ込みでしたが、まぁ大体そんな感じ。でもドリブルとパスに関しては光るセンスと同時に迂闊なミスも多く、その辺が洗練されるのには時間がかかるといった印象。マレドンには劣るものの元々のプロキャリアが長く、父がコーチをしていることからもう少しプロっぽい選手かなと思っていたのですがそういうわけでもなく。今のところは長所と短所が相互にくっついているような状態なので短所消しの方が優先される過程にあると思います。が、特にNBAのOKCというチームに馴染むと言うことがまだ出来てないのでまずはそこからかな。数年後にハッスルプレイでダイブするポクを想像したら少し笑えますが。
私が個人的に卓越しているなと感じるのはシュートセンスですね。あそこまでクイックなリリースは習得は困難ですし、何よりプルアップやステップバックで3Pを撃ってくる7フッターって止めようがないですしめちゃくちゃいやらしいです。あとやたらとシュートレンジが広くて多少ディープだろうとお構いなしに決めてきます。この辺はクリスタプス・ポルジンギスも7-3にしてディープスリーをポンポン放ってくるので一応先例はありますね。あとドラフト時に評価されていたのはパスとドリブルだったと思いますが先ほども触れたように手放しで褒められるものではないかなと。でも思ったよりもドリブルスピードは速いし、思っていたように創造性が豊かな印象も受けました。でもDFにコンタクトされると困ってしまうのが現状なので、ロストボールを防ぐ意味でも身体のビルドアップが必要ですね。まぁ誰が見たって必要と思いますし、コンタクト対策じゃなくとも何をするにしても必要なのでここはマスト。育成班の力が試されますね。あとはDFで散漫なところがかなり大きな欠点かな。U18などの国際大会ではブロックやスティールを連発して名前を売った彼なので才能はあると思うのですがとりあえずコンタクトすれば飛ばされますし、ポジショニングも悪いし、マッチアップ相手のピックアップも遅いし、スイッチにも慣れていない感じ。やることが山盛りですが、サイズと反応速度には優れているのでいつかはヘルプDFの達人になってくれたらなと思います。何年後だろうか…
あと本人がトランジションが好きと言うだけあってリバウンドを取ったら自らプッシュしてくれます。ペースを上げたいサンダーからすると垂涎の才能です。平均8.3本もDreb拾ってくれる選手がそのままプッシュすればペースは嫌でも上がりますし、面白い試みです。ちなみにポクに引っ張られてかホーフォードも自らプッシュしていくシーンもあったりでこれが今年のサンダーだと感じさせられたり。
いかんせん面白い才能のある選手ではあるのですが粗も多く、また先例がないのでどう育成するのが正解か全く分からないというのがネックになって大成させるのは難しそう。あとマルチタスクが苦手そうなので1つ1つ時間をかけて教えていく必要もありそうで、育てている間に次の1巡目指名の若手がという展開も見えますのである程度のスピードも求められそう。ポクにとってもサンダーにとっても勝負の1.2年になりそうだなと感じます。ポクの育成的な意味でね。
*ペース&スペース
ここまで割とペース&スペースを連呼していますが本当にペース&スペースのバスケになっているのかをようやっと出た数字を見て確認していきたいと思います。ちなみにペース&スペースはペースを上げるのと3Pによりフロアストレッチをし、ドライブないしポストアップのスペースを確保する戦術らしい。あとペースは単純ポゼッションの数を増やすことだけではなくてボールムーブのスピードのことを指すこともあるのだとか。
とりあえずデータを。
・2019-20
Pace:99.6(19位)
FGA:85.5(28位)
3PA:30.2(27位)
・2020-21
Pace:109.5(3位)
FGA:91.7(9位)
3PA:35.3(22位)
こうして見比べるとペースが異常に跳ね上がっていることは分かりますね。でも3PAはそこまで。3PARに直すと35.3%→38.5%と微増止まり。でも内容を見ていくと3P%は35.5%→41.5%と大幅増なのです。シューターを増やしたのもありますしたまたま当たったのもあります。プレシーズンにつき判断が微妙になるのは致し方ないけれど、ガリナリがいなくなったとはいえ、3Pが得意な選手が増えたのも事実なので41.5%は出来過ぎにしても効率は上がっているはず。ただ6.2本あったコーナースリーは数を減らしています。
以下昨季とCHI戦のチャート比較になります。
昨季はこんな感じ。
サイトがバラバラなので若干見にくいですがなんとなくフリースローサークル付近のミドルショットが減ったかなという印象。多分その近辺でミドルジャンパーを量産していたポールとシュルーダーが離脱したことによるものでしょう。ただそれ以外はあまりショットチャートに変化なしといったところで、スペーシングはするけど3Pを大幅に増やすわけでもなさそうなのでした。でもメンツ的には多投しても良さそうなメンツではあるので調整しながらといった感じかな。
・最後に
気合を入れて2日かけて書いたので1万文字くらいになってしまいました。本当はまだまだ語りたいこともあるんだけれど語りきれませんしいい加減に終われと言われてしまうのでこの辺で。でも見所は他にもいっぱいあって、3戦目の最後のセットで4.4秒をフルに使うオールコートインバウンズのセットを使っていたりだとか、ディアロの多様性と面白さだったりとか、フランクジャクソンのスコアリングについてだとかロビーの意外な使い方だったりとか本当に見所たくさんなプレシーズンでした。フレッシュな顔ぶれが多いだけに見ることも多いって感じですね。あとサラッとスコフィールドとリーフとお別れだったりとかもありました。それでもまだあと1人別れなきゃいけないという。いったいそれが誰になるのかや開幕戦の相手にハーデンがいるのかどうかなど気になることも山盛りです。とどのつまり今の心境を一言で表すならば、24日まで待てないわってことです。各所パワーランキングで最下位にランク付けされているサンダーですがぶっちゃけそこまで弱くないしプレイイントーナメントくらいはいくかもしれません。プレスティの狙いではないでしょうが。そんなこんなで今日はこれにて了とします。こんな長い文章を読んでいただき恐悦至極です。ありがとうございました。また次回お会いしましょう。
How did you come Oklahoma city⁇
新加入の若手が多い上にNBAではあまり名の売れた選手ではない選手が大半なのでサンダー加入以前にどのような活躍をしていたのかを調べていたのですが、そこで終わっては勿体無いと思ったので調べたことをざっくりと紹介していきます。
*フランク・ジャクソン
いきなり本命のフランクから。高校時代はマクドナルドオールアメリカン、ジョーダンブランドクラシック、ナイキフープサミットの3大大会(高校生のオールスターゲームのようなもの)に全て選出され、うちMAAではMVPをジョシュ・ジャクソンと同時受賞しています。
その才能が周知となったのはソフォモア(2年生※日本だと高一相当)シーズンで、17.9得点を記録して4つ星の評価を受けました。続くジュニアシーズンには26.9得点、4.5リバウンド、2.0スティールと飛躍し、またキャリアハイの54得点を記録するなど高校有数のスコアラーとして名を馳せました。続くシニアシーズンには28.1得点、6.4リバウンド、3.0アシストを記録して、上述の3大ゲームへの選出及びユタ州のミスターバスケットボールを受賞しています。余談ですがユタ州出身だけあって家族全員が熱心なモルモン教徒らしいです。ジャズが欲しがりそうだ。
結果的に卒業後はBYUへのコミットを取り下げ、名門中の名門、デューク大学に進学しています。ちなみにその時代はジェイソン・テイタム、ルーク・ケナード、ハリー・ジャイルズを1巡目指名に送り出し、彼らのコネクションは今でも生きているようです。またフレッシュマンとして36試合に出場。うち16試合を先発し、平均24.9分の出場で10.9得点2.5リバウンド、1.7アシスト、47.3%-39.5%-75.5%を記録しました。これは特筆するようなスタッツではないけれどテイタム、ケナードがエースを務めるチームでのスタッツしてはそこそこの数字で、効率も3PARが45.9%であると考えると悪くはありません。ただアシストが絶望的に少ないのが気にはなりますね。
その後はNOPに入団し、スコアリングガードとしてそこそこの活躍をしていますが得点以外はからっきしの評価は覆せてはいません。昨年はロンゾ・ボールの加入などの煽りを受けてPTも役割も減少し、FAで新天地を求めることになりました。
経歴としては大エースのスコアリングガードとしての道を歩んだ高校時代、チームの歯車としてスコアリングをしてきた大学、NOP時代といった形になりますが、OKCでも求められる役割はスコアリング、特にオフボールからのスコアリングとなりそうです。今のところ控えSGのスポットを与えられていますがどうなるかは今後次第。でも今のところマレドンとの相性は良好に見えますね。目標はジョーダン・クラークソンかな。
*ジョシュ・ホール
- Class of 2020
- ☆☆☆☆☆(Rivals:21)
- Moravian Prep
- Undrafted
私の個人的推し選手。2-way契約での加入なのでどこまでサンダーと絡んでくるかは不明ですが誰かがCovid-19やなんやらで離脱すればチャンスはありそう。去年のドートみたいにね。ただドートのようなハッスル&DFみたいなプレイヤーではないのでどういう起用になったらチャンスをものにできるのかはまるで分かりません。ダイノートがなにを望むかによるよね。ちなみにTwitterの方でも軽く紹介しましたがRivalsから5つ星、全体21位と他社に比べても特に高い評価を受けており、現在サンダーのスカウトチームにはRivalsからヘッドハンティングした有名アナリストのコーリー・エバンスがおり、ホールの担当も行っていたことから、ホールの獲得は彼の進言によるものと予想されます。
基本的にはシューティングタイプのウィングのホール。アマ時代もSG/SFとしてプレイしました。高校やプレップチームで6-8も高さがあるとインサイドプレイヤーとして起用されることも少なくないのでむしろレアケースで、心底ウィングでのプレイが好きなんだなと分かります。ちなみに同じ6-8のベイズリーはアマ時代にはポイントセンターみたいなこともやらされていたり。
際立った実績はありませんが、華やかなプレイとオフェンスの多彩さが売りの選手で、地元、ノースカロライナの高校でフレッシュマンのシーズンを過ごしたのちに超名門校のオークヒル・アカデミーからの誘いを受けて転校。ソフォモアシーズンはBチームのローカルチームでプレイし、ジュニアシーズンにはAチーム、ナショナルチームでのプレイを目指しましたが出場資格が下りずに断念。そのまま卒業をし、地元ノースカロライナのモラビアン・プレップにてプレイすることを選択しました。モラビアン・プレップではエースウィングとしてプレイし、24.0得点、4.4リバウンドを記録し、チームを34-3の好成績に導きました。シーズンハイは昨年12月の51得点という記録が残っています。
その後はルイビル大などの有名大からもお声がかかったものの、地元ノースカロライナステイト大への進学をコミット。しかしドラフト前になって一転、高卒でのエントリーを決めています。NBAのドラフトに少し詳しい方は「高卒ドラフト解禁はまだ先なのでは?」と疑問に思われたと思います。が、ホールに関してはそれができてしまうのです。というのもオークヒルアカデミーを卒業してのモラビアン・プレップ入りだったので既卒1年というドラフトのルールを満たしており、高卒でプロ経験のないアマチュアながらドラフトエントリー可能となっていた、ルールの盲点をついた形でのエントリーだったと言えるでしょう。しかし結果的にNBAチームの興味こそ惹いたものの、ドラフト外となってしまったことを考えると大学進学の方がベターだったかもしれませんね。最終的にサンダーが彼を2-wayという形で獲得しています。
でもプレップからドラフトエントリーという所謂No-and-doneというのはアンファニー・サイモンズなどの例もありますし、なによりベイズリーもニューバランスとの契約を結び、独自トレーニングからサンダーに来ていることを考えるとプロにも大学にも行かない実質高卒エントリーというのも1つ面白い選択であると言えるでしょう。本人的には指名順位に悪影響するので今のところマイナスが大きい気もしますがカレッジをすっ飛ばして早々にNBA挑戦ができたり、アマチュアながら大金を手にしてドラフトに備えられたりといった魅力もあり一長一短。今後はGリーグからのNo-and-doneルーキーが増えていくことも予想され、そういった特殊な道を進んだプレイヤーを低順位やドラフト外から引っ張って来れるのならば有効な選択肢になりそうです。
ホールのNBA入りの道はベイズリーとドートのハイブリッド式と中々険しい道を進んでいますが、特殊な道を選択したことにより実力に見合わない過小評価をされている可能性も高く、このレベルの才能をドラフト外から獲得できたことは本当に幸運とエバンスの慧眼があって成し得た業なのでした。
今後は傘下のブルーで過ごすことがメインにはなりそうですが、大きな才能をどこかしらで示すことが出来れば、数年後にはサンダーの主力の一になっているかもしれません。目標はウーブレやケビン・ポーターJr.かな。
あと余談ですが先述のGリーグを高校生が選ぶという話に関連して、Gリーグセレクトチームのイグナイトが結成されまして、ジェイレン・グリーンやジョナサン・クミンガらの上位指名候補とアミーア・ジョンソン、ジェレミー・リンらのNBAベテランを中心としたチームとなっており、Gリーグの中でも一際華やかなチームが1月から開始予定のGリーグに登場します。ブルーもホール、話題の巨人ブラウン、国際試合で91得点の記録を持つユートセブンなどが登場し、そこそこ面白そうですので今後、ブルーとイグナイトの試合などがあった際は必見の試合となりそうでオススメです。個人的にグリーンとクミンガがお気に入りというのもありますがそれはまた後日スカウト編ということで。
ざっくりとした紹介だったのに2人しか紹介出来なかったことに衝撃を受けていますがまぁまた今度あげればいいか。一生やらないかもしれませんがとりあえずフランクとホールの過去について知っていただければ良かったです。ではまた明日お会いしましょう。
プレシーズン#2 どうするのサンダー
ホーフォードを初めに、初戦欠場メンバーの多くが合流したサンダー。でもヒルとムスカラ、ホールとジェロームはお休みです。特にホールは昨日Twitterでひっそりと呟いた通り、素晴らしい拾い物をしたと感じているのでプレイを観たかったのですが仕方ない。
ちなみにヒルの休みを受けてスターターはシェイ、ドート、ジャスティン、ベイズリー、ホーフォードとなりました。開幕以後はジャスティンoutでヒルinの形になりそうと予感させるラインナップです。
あと3月以来のチェサピーク・エナジー・アリーナに戻っての試合ということでなんだかぎこちない感じのホーム戦となりました。そもそもコートも新調されているので去年と違うコートだから当たり前と言えば当たり前か。ちなみに変化はこんな感じ。
そんなこんなありましたがそろそろ試合について語っていきたいと思います。今回は明後日も同じカードがあるので手短にいきます。
*見える方針見えない役割
ぶっちゃけチームはバラバラでした。スターターはやはりそれなりに実力でまとまってる風に装っていたけれどベンチとなると最早サマーリーグの様相ですね。まぁプレシーズンだし去年からローテーションメンバーとして残っているのはシェイ、ドート、ベイズリーのみでほぼ全員総替えなので仕方ないと言えば仕方ない部分です。ただこの時点である程度役割を伝えておかないと好き勝手するバスケになってしまうのでなるべく早い段階、遅くともシーズン1月上旬くらいには個々の役割を決めておいた方がいいと思います。若手って何でも吸収しようとしますが実は1つ1つタスクフォーカスして育てていくのが成功しますしね。昨年のベイズリーの3P特化育成とかはまさにそれです。ちょっと前で言えばDFを集中して伸ばしていった選手も何人かいましたね。いかんせん改善べき部分が多いので選手側も運営側もそこら辺の判断が大変です。ただダイノートのやりたいことに合わせた方が出場および活躍の機会は増えます。そういう理由でドノバン時代はDF特化の育成が多かったんでしょうね。
ドノバンとダイノートを比較するとかなり革新派の印象が強いダイノート。フロリダ大でコーチングしていたりとドノバン門下生であるはずなんですがね。そんなダイノートの目指すバスケットはズバリ「ペース&スペース」のバスケット。これはペース&スペースが好きと公言していることもありますし、観ていると積極的ににアーリーオフェンスを取り入れていることや、フロアのスペーシングを重視していることが分かります。ただ今のところ戦術がないのでシェイが崩してパスアウトするかどうかくらいしかありません。徹底してるのはピックを呼んでの2メンゲームで展開することくらいで後はみんなフリーダムにしています。なのでオフボールムーブもめちゃくちゃだし、シェイとホーフォード頼みになります。これは役割が決まってくればこいつはここにいる、こいつはこういう時にこういう動きをしてくるというある程度細かいセットまで決まってくるのですがまぁ時間が圧倒的に足りずといった感じ。
いかんせん個人で崩せるメンバーでもないので連携が肝要。でもメンバーがぐちゃぐちゃすぎて手が回らないという現状なのでした。ダイノートがてんてこ舞の様相がみえる。
*NBAプレイヤーとは?
役割が決まらないと重大な欠陥を引き起こします。それはロールプレイヤーが生まれないこと。現状のサンダーのロスターは9割がロールプレイヤーです。が、そもそものロール、つまり役割が決まっていなければロールプレイすらできないということ。これは総じて全員が何でもかんでもやりたがるGリーグやサマーリーグと同じことです。つまりロールをきっちり設定してやればその部分に関しては出来るけども、出来ないことまでやりはじめると収拾がつかないと言うことです。顕著なのはベンチメンバーで、特にディアロはボールを持ってもロストするようなことは減ったけれど長い時間コントロールするのには明らかに向いていません。プレイメイクできるようになったらいいとは思いますけどあくまでエクストラパスを出せるくらいで留めておいた方が絶対に良いです。そもそもシュートが入らないことがドノバンにバレバレなのでベン・シモンズ並みに引いて守られるのがオチなのでした。それじゃ抜けないしパスも見え見えだよねってことで相当苦しかったディアロ。ディアロよ、本格的にPF始めないか…?ちなみにHOUがジョーシーン・テイトという新人でそんなようなことをしています。ディアロにもそんな感じを目指させたい。
フランクの方のジャクソンはどうしたってインスタントスコアラーの域を出ないし誰が観てもマレドンがコントロールするのが1番安定します。というかマレドン以外はNBAプレイヤーとはなんなのかといった部分から考えなければならないレベルなのでした。ロビーは目立たない好プレイを10重ねて目立つミスを2つ犯して台無しにするような感じですしケンリッチに関してはディアロとキャラが被りすぎで出場機会を得るビジョンが全く見えません。正直ヤングコアっぽい5人とホーフォード、ヒル以外は誰がカットされてもおかしくない状況にあります。それくらいにはまとまりのないバスケをしているサンダーのベンチ陣でした。
ここまで書いてきてなにが言いたいかと言うと、ロールプレイヤーは役割を与えないとGリーガーとあまり変わらないのだから早く役割を設定してくれ、ということになります。ダイノートも大変ですけどこんなロスターでHCを引き受けた以上は避けて通れません。勝率に関しては3年くらいは大目に見られるかもしれませんがそれでもある程度の結果を残さなければ解任は免れませんし、せっかくやりたいことが決まっているHCなのだから詳細を詰めていけばこんなロスターでも見られるチームにはなるのにと思いました。
*ハイセンスとナンセンス
おまけで期待のルーキー、ポクシェフスキーについて少し。マレドンはルーキーの時のシェイみたいな感じで堅実な良いガードになると思いますが、ポクは本当にさっぱり読めません。めちゃくちゃセンスのあるプレイをしたかと思えばくだらない見るに耐えないプレイをしたりします。未熟と言えばそれまでですが、結局のところリバウンドを自ら取ってトランジションに持ち込むプレイやパスセンス、ドライブセンス、ロングレンジを厭わないシュートなどの魅力は光りますが全て7フッターとしての評価であり、7フッターとしての強みを活かせなければ何者にもなれません。リム付近で負けたり、ペリメーターで簡単にやられたりと選手もコーチも少しなにをしたい、させたいのかわからない部分があり、そこを見出さないと使いようがないと思います。4年でカットされてしまうプレイヤーになるかオールスターになるかはまるで分かりませんが、なりたい選手像をコーチと相談するのが先決かなと。これも繰り返しになってしまいますがなまじっかパスもドリブルもシュートもできてしまうからこその弊害ですね。ユニコーンタイプの育成は本当に難しいものだなと感じ入りました。
試合には大敗したものの課題も良い部分も両方見れたのでホールとジェロームが観られなかったこと以外は満足でした。あとホーフォード凄すぎてね。ドノバンは相変わらずの選手に投げるバスケットをしていたけどザック・ラヴィーンやコービー・ホワイトは楽しそうだったから良いのかな。手短にと言いましたが既に3000文字超えとなかなか読みにくい記事に仕上がりました。それでいて裏打ちする数字を引っ張ってこないんだから酷い記事だ。
本当は数字を出して分析したいのですがプレシーズンなのでサンプリングも難しく、シーズンが始まってからかなぁと思っています。許してつかぁさい。
それではまた土曜日の試合後にお会いしましょう。
ダイノート・サンダー
NBA is Back
と言うことで今年もこの季節がやってきました。そう、プレシーズン開幕です。実は昨日からちょいちょい気になる選手を眺めていたのですが、やはりオビ・トッピンやラメロ・ボールが目をひきますね。ベテランで言うと移籍組のシュルーダー、イバカ、カーメロなんかも良さげで元OKC組の活躍が見られました。
でもなにより語るべきは今年のサンダー。と言うことで本題です。
*ダイノートとポジションレス
あ、先に与太話ですが私の日本語表記は多分ダイノートで固定されます。実況解説のフィッシャーとケイジの発音準拠だとおそらくダイノート。ポクはポクシェフスキー、テオはマレドンと聞こえるので基本的にそちらに合わせます。
………
昨日、サンダー公式から恐ろしい発表がありました。それはサンアントニオに7名の選手が帯同しないという発表。内訳はホーフォード、ドート、ベイズリー、ミラー、ジェローム、ジャスティン、ホール。そして元より合流予定のないアリーザを加えると計8名が遠征不参加という告知だったのでした。理由は明かされていませんが、先日まで感染して隔離されていた疑いのあったドートは大事をとって、ジャスティンは未だに隔離中、ホーフォードはそもそも未合流ということかなとおおよその目星はつきます。その他はよく分かりませんが。
まぁそんな多くの欠場者を出した中でサンダーは12人で試合に臨むことに。特に中核とみなされるホーフォード、ドート、ベイズリーの欠場は大きく、今季のサンダーをお披露目、とまでは望めない状態であったことは確かです。なのでローテーションも不確かなものになりますが、今日のローテーションはこんな感じに
ヒル/テオ
ディアロ/フランク
シェイ/ポクシェフスキー/スコフィールド
ロビー/ケンリッチ
ムスカラ/リーフ/ブラウン
ただやはり欠場者のせいで寄せ集め感が強く、正常なローテーションではどのようになるのか想像も難しいくらいですね…ただ個人的に気になったのはテオとフランクのラインナップです。フランクをFAで獲得と聞いた時にはPGを集めすぎでは?と思ったのですが今日は2人を並べていたので役割的にフランクはシューティングメインのスコアラーになるのかなというイメージは持てました。なんとなくこの辺からもダイノート節が感じられます。シーズン中もローテーションに組み込まれそうな勢いでしたのでその辺を考えて17日以降のローテーション予想をするとこんな感じに。
ヒル/テオ
ドート/フランク
シェイ/ディアロ
ベイズリー/ポクシェフスキー
ホーフォード/ムスカラ
10人ローテの場合はおそらくこんな感じになるんじゃないかなと。いかんせんローテーション確定なのがシェイとホーフォード、ドート、ベイズリー、ヒルしかおらず、残りのメンバーは実力が拮抗してる感じではあるので誰がローテに入り、誰がベンチに入り、誰がカットされるのか予測するのは難しい問題です。ちなみにルールに則って本契約のロスターから3人をクリスマスまでにカットしなければならないので由々しき問題です。危ないのは帯同していないジャスティン、ジェローム、ミラーあたりかなぁ…実はフランクも契約が非保証だったりしますが。
まぁなんでこんなローテーションの話を先にしたのかって言うと私が言いたいのはダイノートの采配が何かおかしいということ。いや別に悪い意味でもないのだけれど。今日のローテーションももちろんですが仮想ローテーションもよく見ると実に面白いです。ちょっと本来のポジションをつけてもう一度見てみましょう。
今日のラインナップ
PG/PG
SG/PG
PG/PF
PF/PF
PF/PF
仮想ラインナップ
PG/PG
SG/PG
PG/SG
PF/PF
PF/PF
うーん奇妙。まずぱっと見でわかるのが本職Cがいません。センターレスバスケットだ。あとSFがいません。なんだこれは。ということで、実はめちゃくちゃなポジションレス化が進んでいることが分かります。ずっとポイントガードとセンターを中心にオールドスクールバスケットを展開していたドノバンの方針とは真逆をいく編成。明らかなニュースクールです。しかしドノバンが昨季築いた流れも汲んでいる部分がありますね。それはシェイのSF起用です。これは元来ポール、シュルーダーとのスリーガードラインナップのためにシェイがSFポジションに置かれるというものでしたが、ドートが頭角を表すにつれて、ドートをスターターとして使うためにシェイをSFにシフトしていった背景があります。とは言っても実際にシェイがSFとしてSFらしいプレイすることはありませんが(そもそもSFってなんなのかという話は難しすぎるので置いておきます)。これも一応ポジションを無視しているのでポジションレスと言えるでしょう。つまるところダイノートが目指すのはポジションレス・バスケットです。「今更?」と感じる方もいるかもしれませんが、確かにポジションレスバスケットは暫く前から存在しており、その代表的なのがブラッド・スティーブンスHCのバスケットです。彼は従来のPG、SG、SF、PF、Cという5区分の考えを撤廃し、ハンドラー、ウィング、ビッグという3区分でバスケットを展開していると語っており、それは今のNBAでも1つのトレンドになっています。言ってみればスモールボールを少し進めたものであり、昨季ロケッツのマイクロボールまではいかないちょうど中間地点のようなバスケットでした。ただ、ダイノートの考えは少し異なるようです。ここ止まりだとただのポジションレスバスケットなのですが、ラインナップの方に今一度立ち返ると、Cが不在かつSF不在といった点でその考えとも異なっていることが分かります。つまるところ今年のサンダーはGとFといった二極化、もしくはオールハンドラーの一極化バスケットとなっていることが分かります。これはDALやHOU、MILなどがやっているエースハンドラーを中心にサポートメンバーを揃えるバスケットボールと構成としては似ていますが大きく異なるのが、誰もがハンドラーということ。ぶっちゃけムスカラはハンドラーではなくシューターなので少しずれるのかもしれませんが、誰しもがボールを持った時にどの位置からでもドリブル、パス、シュートの選択があり、ある程度個人での打開が期待できます。これはオールドスクールのようなシューターやフィニッシャーのビッグマンは使われる側であり、ハンドラーの裁量によってチームの出来や方向性が左右されるといった考えや特色を完全に打ち払ったものとなります。ある種の最先端なのかもしれない。ローテーションプレイヤーが誰しもがどこからでもなんでもできるという夢のようなバスケットを目指しているように見えるサンダー。ただ落とし穴として、扇動多くして船山に登るといったことや、新しいことを作り上げるのは生半可なチャレンジではないこと、オールラウンドな選手は総じて年俸が高騰してしまい、維持が難しいことなど様々な障壁があります。が、ダイノートとプレスティの新タッグによる生まれ変わったサンダー、その方向性としてはとても面白くやりがいのあるチャレンジとなるのではないでしょうか。
*試合所感
試合内容についてざっくりと触れていきます。個人的にテオを激推ししていたこともあって今日の試合での活躍はそこまで触れて回るほどのことでもないかなと思っていたりします。ダイノートも「たかがプレシーズンの1試合」と言っていますしね。ただ安定感はLAC時代、つまりルーキーシーズンのシェイを彷彿とさせ、丁寧かつ優秀なプレイメイカーであると感じさせるのに十分なデビュー戦でした。IQも高いですし何よりパススピードが早く、テクニカルなユーロ式な感じも好印象か。あとチーム合流がトレードルールの影響で僅かに3日前だったことを考えると連携次第でさらに伸びるかもしれません。課題はDFかな。
あと目を見張る活躍だったのが意外も意外、ディアロとムスカラでした。ディアロは年々良くなってる部分と何も変わってないじゃん!って部分があってなんだかスッキリしない成長だったのですがここに来て全てのスキルが大きく向上しました。特にハンドリングは良くなってました。オールハンドラー編成の煽りかな。元々ムラっけの強いもののDFとリバウンド、速攻は良かったのでそこにハンドリングとシュートが加わればより選択肢が広がります。以前から言っているのですがインサイドプレイヤーに転向してドレイモンド・グリーンやジャスティス・ウィンズローじみたことをやってくれれば化けそうな気がしています。本当にリバウンド強いですし。あとそういえば割とケンリッチをブルーワーカーとして押す声も聞きましたがうーん、今のところディアロが上位互換に感じます。PTはディアロに食われそうですね。
ムスカラはムスカラでシュートは当たりすぎなのであまり気にしませんが、ポストDFがやたらと良くてアダムスより上手くラマーカス・オルドリッチを守っていました。リバウンドは相変わらずですが。鈍足系のビッグマンと対峙するときは積極的にムスカラを起用してもいいかもしれません。しっかりOFでも仕事してくれますし。あとはやたらと気が利くなという印象。スイッチの指摘や再スイッチ、マークマン以外へのボックスアウト、スクリーンフェイクなどちょっとした行為が光っていました。やっぱり好きだムスカラ。
あとやっとロビーがまともに試合に出ました。ブルーの試合でいくつか活躍した試合もありましたが基本的にパッとしない感じでパットンの方が良かったんじゃないかとずっと思っていましたが今日の試合を見た感じやることはやってくれるといった渋いプレイをしていましたね。トラベリングだけは難点でしたが、まぁ可もなく不可もなくといった感じ。
あとフランクの方のジャクソンですがドリブルが好きそうなのは気になりましたがスポットアップしてテオのキックアウトに合わせてくれたりとシューターに近いこともやってくれたりと思ったよりは好印象。でも髪型は前の昔のギタリストみたいな方が好きだったよ。
あとはまぁ巨人すぎるけどまだまだ下手なブラウンやらヒルはやっぱりジョージ・ヒルだなあとかありましたがやっぱり語りたいのはポクシェフスキー。ユーロでの3PARが50.5%もあり、アテンプトの半分が3Pというポクですが、やっぱりシューターなのかなといったデビュー戦の印象です。打点は低めですが、リリースはひたすらクイックで多少ディープだったりプルアップだったりしても決めてくるのでシューティングは初年度から通用しそう。あと意外とドリブルつきながらのスピードが速かったりしましたが、どうも「18歳の子供です」感が強かったなとも。あと前評判通りのDFが見られなかったのでその辺は今後に期待かな?結局今は素材でしかないので、とりあえずNBAに慣れてもらうこと、チームメイトと慣れてもらうことから始めて1.2年後にはスターターを奪うくらいの立ち位置が適正かなとも思いました。どことなく昨年初期のベイズリーみたいな感じ。まぁ彼も1年でこれだけ成長してくれましたし、体格の方も多くの選手をビルドアップさせてきたサンダートレーナーならとは思います。結局のところ、やっぱりユニコーンはロマンだねってこと。
最後になりますがシェイの話を少し。
まず私が思ったのは身長伸びてない?ってこと。登録上は6-5とテオやディアロ、スコフィールドらと同じ…はずなのですが完全にシェイの方がでっかいんですよ。勿論ウェイトトレーニングによってガタイが良くなっていますのでそのせいかもしれませんが。
実は私はシェイにそこまで期待していませんでした。やれ次のスター候補だオールスターだ25PPGだと飽きるほど目にしたオフでしたがこれからそこまで伸びるかは疑問でした。既に昨季の時点でめちゃくちゃに成長しましたし、今年もヒルやホーフォードから学びつつタンキングの年になればいいかなとそんな考えでした。が、今日のシェイを見て思いました。既に別のステージに到達していると。スタッツ自体は平凡ですし、やっていたことも昨年までとあまり変わりません。ステップバックが上手くなったくらい。しかし増量によって一つ一つのプレイに力強さが生まれており、かつチームメイトの信頼を1番に得ていることも見てすぐにわかる程度には頼られる存在になっていました。また物静かだったシェイが積極的に声を上げてプレイの指示を行なっていたりと、昨季の経験は全く無駄ではなかったと感じさせてくれました。で、考えを改めました。白状するとこれからのサンダーを牽引するのはシェイではなくこれからドラフトにかかる誰かであると思っていました。例えばケイド・カニンガムだとかそういう人です。でもシェイの仕草やプレイを見て、シェイが牽引してくれるのならば別に高順位指名権なんて必要ないと思ったんです。現実は厳しくないのでウェストを現状のロスターで戦い抜くのはほぼ不可能であるとも思います。ただそれでも戦って、ダメだった場合の結果としてのドアマット、高順位指名権獲得なら受容しますが戦わずしてタンクして、その結果として1位指名権を得てカニンガムやジェイレン・グリーン、ジェイレン・サッグスなどを獲得したとしてもそれはシェイに対して無礼であり、やるべきではないことだと感じました。まぁ気持ち的にそれでもカニンガムが欲しいって気持ちもありますが別にウェスタン9位でも1位指名権獲得のチャンスはあるのだからいいじゃないかとも思います。タンクしたところで1や2位の指名権取れる保証なんで何もありませんしね。
つまり纏めると、今年もサンダーを本気で応援するぞってことです。今シーズンもサンダーファンの皆皆様、どうぞよろしくお願いします。
2020 ドラフトデーで生まれ変わるサンダー
ここ数日慌ただしい時間を過ごしたプレスティGM。ポールやシュルーダーを始めとしてサンダーに貢献したくれた選手との別れやドラフト指名権のトレードなど凄まじいトレードラッシュでした。
過程を無視して結果だけ考えると以下のようになります。
・加入
アル・ホーフォード
ケリー・ウーブレJr
タイ・ジェローム
ジェイレン・レクー
アレクセイ・ポクジェフスキー
テオ・マレドン
ヴィト・クレイチ
ジョシュ・ホール(2-way)
2022年PHX指名権(1-12プロテクト)
2025年PHI指名権(1-6プロテクト)
・放出
デニス・シュルーダー
アブデル・ネイダー
テレンス・ファーガソン
デオンテ・バートン(TO破棄)
・FA
ナーレンズ・ノエル
マイク・ムスカラ(PO)
アンドレ・ロバーソン
※ちなみに正式な成立は全てガロのFA交渉が終わってからとなる予定です。キャップホールドというシステムの関係。
これだけの選手がここ3日間で入れ替えとなりました。脅威の新加入7名と新しく就任したマーク・デイノートHCは管理が大変そうです。また、さらに言えばルビオやグリーンなどもトレードで移動しているため、細かく言えばもっと選手が動いているというサンダー開闢以来のロスター改革となっています。また、あくまで噂ですがウーブレとアダムスのトレードを模索しているとのことで、明後日ののFA解禁以降にさらに動く可能性があります。ガロは移籍確実ですしね。彼はサイン&トレードしてくれるという話もありますがどうなるやら。
と、まぁオフシーズンの総括はまたの機会にするとして今日はルーキーたちについての所感と詳細について書いていきたいと思います。それでは以下が本文になります。
*Aleksej Pokusevski
HT:7-0(214cm※実際7-0より僅かに大きいらしい)
WS:7-3(221cm)
WT:94kg
アレクセイ・ポクジェフスキーと読むらしい。愛称はポクと自分で名乗っていました。
3週間前にサンダーがポクと面接をして以降、サンダーがポクを指名したがっているとの話がThe Ringerから上がっており、今朝方もSports net NYからのレポートでサンダーがポクを狙っているとの報道である程度信じてはいましたが、25位と28位まで彼がスリップすることはないらしくトレードアップが必須の状況でルビオと2つの1巡目指名権を差し出してまで獲得するとは夢にも思わず、自分の中でも衝撃的なトレードアップと指名でした。どれだけポクが欲しかったんだ…
選手としての彼は線が細い7フッターのPF/C、比較対象はクリスタプス・ポルジンギスやトニー・クーコッチなどと言われることが多いのですが私の見解では7フッターのSGといった印象。ドリブルとパスのスキルに優れており、3Pも苦手としていない類稀なプレイヤーです。クイックネスもそこそこ。ユーロでのスタッツは以下の通り。
12試合出場、平均21.3分、FG40%、3P32.1%、FT78.3%、10.0得点、7.3リバウンド、2.8アシスト、1.7ブロック、1.2スティール、1.8TOV
これだけ見るとFG%が低いかなという印象ですが半分以上のアテンプトが3Pなので問題になる程でもないかと。FT%が高めなのでシュート力には期待できそうです。その他のスタッツは21分ということとまだ18歳ということを考えると上出来も良いところでしょう。スタッツの見た目は若手センターそのものです。でもプレイは本当にSG/SFなんだ。
ドラフト後インタビューでは彼のお手本の選手はクーコッチとデュラントとのことで、言われてみると少しデュラント感がある気はします。7フッターのSFで起用されれば本当に面白いことになりそうですがデイノートの判断はどうなるか。あと細すぎるけどビルドアップ出来るのかなということも課題ですね。まず最初の理想はナゲッツのボル・ボルということになりそうです。そこからビルドアップを重ねてアレクセイ・ポクジェフスキーとして完成してほしいと切に願います。いずれにせよサンダー再建2年目希望の星です。
*Theo Maledon
HT:6-5(196cm)
WS:6-8.5(204cm)
WT:80kg
日本語表記はテオ・マレドンらしい。ちなみに私は本当はマリドン派。どっちでもいいか。
これまたユーロ勢のプレイヤーで、かのフランス人NBAレジェンド、トニー・パーカーの弟子。昨年デビューのポクとは違って2017年の16歳の時からフランスの有力プロチーム、ASVELでプレイしてきた有望株です。フランスリーグPro Aの新人王やフランスカップのFMVP、フランスリーグのオールスターに選ばれるなど確かな実績を積んでのNBA挑戦です。どこかの17位さんみたいにポテンシャルだけで高い評価を受けているわけではないのです。どこのモックドラフトを見ても20位台前半の評価を受けていたテオですが何故かスリップして34位まで落ちてきました。恐らくですが早めに指名されていたら34位指名はニコ・マニオンだったでしょう。でも予想外にテオが落ちてきたからラッキーって感じで指名したと予想します。何が言いたいかというと34位で彼を獲得できたのは非常にお買い得案件なわけです。
ユーロでのスタッツは以下の通り
46試合出場、平均17.3分、FG42.1%、3P33.3%、FT77.6%、7.3得点、1.9リバウンド、2.7アシスト、0.1ブロック、0.5スティール、1.6TOV
彼のこのスタッツはユーロ最高峰のユーロリーグでの戦績も含まれているため非常に価値の高いスタッツとなります。実際に7位でドラフトされた同じフランス人ユーロ勢のキリアン・ヘイズですらユーロリーグでの戦績はないのですから。
マレドン : 22試合 17.7分 7.4pts 1.8reb 3.1ast FG45.6% 3P36.7% FT68.9%
デニ・アヴディア : 26試合 14.3分 4.0pts 2.6reb 1.2ast FG43.6% 3P27.7% FT55.6%
レアンドロ・ボルマロ : 5試合 7.2分 1.4pts 0.4reb 0.8ast FG33.3% 3P20.0% FT0%
ポクセフスキー : ガベージに1試合のみ数秒の出場
キリアン・ヘイズ : DNP
ルカ・ドンチッチ:33試合 25.6分 16.0pts 4.8reb 4.3ast FG45.1% 3P32.9% FT81.6%
これが各国独自のリーグでの戦績を除いたユーロリーグのみでの戦績になります。こうしてみると9位のアヴディアと比べても遜色ないスタッツを残しています。比較として出してみたドンチッチのスタッツは流石の一言ですが、NBAで既にMVPクラスのプレーをしている彼でもこんなものだということを示したかったので載せました。ユーロリーグはNBAと同等程度にレベルが高いのはもちろんとして、ルールが大きく違うのでNBAと比べるとどうしてもスタッツは大きく落ちます。
スタッツ的に既にテオは優秀なプレイヤーであることは説明したのでプレイスタイルを解説しますがサンダーファンならば一言で済みます。
「シェイだ」
これにつきます。細かいところは結構違いますがオフェンスパターンはかなりシェイに近いものを持っています。ただシェイよりウィングスパンなどのサイズが劣るということは大きな差異になってくるでしょう。そのかわりシェイより動きが洗練されていて、一つ一つの動作にタメがないのでよりプロフェッショナル感はあります。どのように起用されるのか謎ではありますがテオとシェイを並べたらどっちがどっちだよってなること請け合いのバックコートデュオになりそうです。来年のサンダーにはシェイが2人いるのだ。
*Vit Krejci
HT:6-8(203cm)
WT:88kg
ビトなのかヴィトなのかヴィートなのか。ファミリーネームはクレイチらしいです。
3人目のユーロ勢。ちなみにチェコ人で、今年はセルビア人とフランス人とチェコ人がチームに加入したことになり、ドミニカ人のホーフォード、ニュージーランド人のアダムス、カナダ人のシェイとドートともはやどこの国のチームかわからないような状態に。
上記の2人は1年間みっちり追い続けていたので既知でしたがクレイチはノーマークでした。50人以上スカウティングはしてたんですけどね…指名した瞬間に「誰!?」となりました。調べた限りでは16歳でスペインリーグにてプロデビューしており意外と歴は長いらしい。しかし今年9月に前十字靱帯を断裂する大怪我を負っており、本人含め誰もドラフトされるとは思っていなかったよう。それでも37位と比較的良い順位で指名されるあたりポテンシャルが高いという見込みなのでしょう。昨年同じようにACL断裂で全休ながら16位で指名されたマジックのチュマ・オキキに通じるものがありますね。
彼のスタッツは18試合出場で平均7.6分のプレイ、3.2得点、1.1リバウンド、0.4アシストと微妙ですがFGは61.1%と非常に高く、堅実なプレイヤーであることが窺えます。ちなみに3Pは33.3%と可不可なし。
スタッツからは見えてきませんが彼の最大の特徴はサイズ×スピード×強さを生かした白人らしからぬフィジカルギフテッドなプレイで、ドライブだけならドンチッチのようなドライブレイアップをします。その他は比較にすらなりませんが。あともう203cmのPGってだけで魅力というか魔力があります。190cm程度が平均とされているPGの身長ですが一際大きいサイズでPGをこなす彼には他にはない夢があります。ポクジェフスキーよりも博打要素が強めな彼ですが育てば強力な大型PGとしてNBAに名を馳せることになるでしょう。夢を見る代金に37位指名権。全然許せます。
あとは2wayのジョシュ・ホールくんと契約したりだとか推しのコール・アンソニー、タイラー・ベイ、ジェイデン・マクダニエルズらの話とかもしたかったのですが長くなりすぎるので今日はこの辺で。ではまた近いうちにお会いしましょう。
サンダーvsロケッツ 反省会vol.2
ゲームレポートが挙げられずに申し訳ありません。理由はこの試合を3回見直していたというだけのとるにたらない理由ですが…
未だにウェストブルック不在のシリーズで第5戦も欠場予定という状況でありますが先日の第4戦を抑えたことによってシリーズタイに引き戻したサンダー。ロケッツ快勝のムードであったシリーズの行方が再び岐路に向かっています。
第3戦ではシリーズで初のクラッチを迎え、シーズン中から一貫して積み上げてきた経験が活きて勝利を収めたサンダーでしたが、ギリギリの綱渡りに成功した、ある種運の良さで凌いだ部分が大きく、サンダーの真価が見られたかといえばそうでもなかった3戦でした。そこで今日は前回反省会で申し上げたドノバンの改善、ハーデン以外の3Pのチェック、TOVを引き出すことなどが第4戦で改善されたのかをメインに議論していきます。
*反省会vol.2
さて反省会ですがサラッと4戦でサンダーのやっていたことのおさらいから入ります。
まずサンダーが徹底していたのはロケッツのオールスイッチに対する攻略です。というのもロケッツのオールスイッチは昨年まで取り入れていた(今でもちょいちょいやりますが)サンダーのオールスイッチDFとは異なり、ピックが行くと問答無用でスイッチするというもの。全員がDFに自信を持っていて、マイクロボールを採用しているロケッツだからこその戦術ですが、それはマッチアップの相手を簡単に選べるということでもあり、サンダーの3ガードたちがそれぞれやりやすい相手を選んでドライブの仕掛けを組んでいきました。意外とドートのピックが増えていたのはこのためです。全員に一貫して狙われたのはベン・マクレモア。3Pは優秀ですがイマイチDFが対応し切れていない彼は3ガード全員に狙われて早々に蚊帳の外へ。ここまで24分、14分、17分と出場していたマクレモアは僅か8分の出場に留まりました。3Pの決定力はロケッツの中でも際立っているので早々に追い出せたことは一つラッキーでしたね。そうなるとオースティン・リバースを使いたくなるのかと思いきや、OFを考えるとそういう訳にもいかないらしく、彼もまた15分の出場に留まっていました。ぶっちゃけこれはダントーニHCのミスのようにも思えますがどうなんでしょう。別に狙われてたわけでもないような…
そんなこんなでスイッチの穴をつく戦術でドライブを繰り返したサンダーでしたがこの日絶好調だったシュルーダーが全く止まらず、そう言った意味ではサンダーが楽な展開となりました。もちろんロケッツがクイックネスに対応できてなかったりマクレモアやグリーンを相手に選んでいたこともありますがそれを差し引いても好調なのでした。シーズン中は結構な仕事をしてくれていたのでプレイオフにも期待していたのですが全くもって微妙だった初戦と第2戦だったのですがキャリアハイを更新した第3戦から調子を上げてきている節もあり、自分の得点できるポジションを見つけているのかもしれません。若しくは俗に言われるパパブーストか。
話は戻ってTOVの引き出しですがロケッツが勝手にミスしてくれている場面も多く、スティールは6でしたがTOVは14と及第点ではありますがもっと引き出せたろうというのが本音です。ちなみにサンダーも14とアドバンテージは無し。ロケッツはクラッチTOVが多かったと評されていますが実際は4つでサンダーが5つとなっており、ここでアドバンテージを取れなければ勝ち抜けることは難しく、サンダー側からより積極的にスティールとテイクチャージを狙っていく必要があると考えられます。
次に3P対策についてですが、前半はまるで変化がありませんでした。試合を通して撃たれた58本の3Pのうちワイドオープンで32本ものアテンプトを許しており、これまた43.8%の確率で射抜かれています。しかもうち19本は前半でのアテンプトということでいかに前半にワイドオープンを許したのかが分かります。それでいて悪夢のような8連続3Pを許した3Qでは5本と少なめに抑えているのはかなり皮肉な結果です。ハーデンに15アシストを許したことから鑑みてもやはり3Pに対するコンタクトが緩すぎると考えられ、抜本的な対策が求められます。ただゾーンを織り交ぜたりしていた後半は、追いつききれていないとはいえワイドオープンが減ったことも面白い結果になりました。ちなみにコンタクトを頑張っていたのはシェイとペイズリー。要するにガロとポールが追いつけていなかったのを運動量でカバーした形に。ポールはその時間もいましたがマッチアップがグリーンだったり変則的な動きを取り入れてあの手この手でサボっていましたね。まぁ35歳という年齢とクラッチでの負担を考えると仕方ないところですが。あ、ちなみにガロは単純に足が遅いのでカバーが間に合っていないのでした。サイズはあるので間に合えば脅威なのですがね。間に合えば。
またドノバンの仕掛けた改善点ですが意外なほど何もなく。違いといえばスモールに味を占めたことと3ガード+ベイズリー&ノエルの機動力ラインナップを起用してきたことくらいですかね。ロケッツに対応したラインナップをドノバンが組むのはここにきて初めてのことで、全く対策していなかったサイズと機動力を兼ね備えたラインナップに面食らったダントーニHCが逆に慌てた采配をしていたかなと言った印象。急にほぼ6人ローテーションになってしまったロケッツはハーデン頼みの色が増してクラッチに持ち込まれてポールの十八番に刺されたといった試合展開になりました。ハーデンは流石の能力ですがあの手この手でピックを振り切ってフェイスガードをしてくるドートがいるのでハーデン頼みになると閉塞感が出てきてしまうのが上質なロールプレイヤーで固めたロケッツの戦術で、それを壊して勝手に暴れまわってくれるウェストブルックもいないとなるとエリック・ゴードンに頼るしかないよねって話になります。事実ゴードンは2ndハンドラーとして十二分に活躍しましたが周りに適切なタイミングで捌けるわけでもなく、ハーデンがオフボールで動き回ってくれる訳でもないのであまりアクセントとしての変化はなかったかなというのが昨日のロケッツOFでした。タフショットの連発を含む8連続3Pは非常に危険な攻撃でしたが流動性がなく、むしろ単発のOFだっただけに一度止まったらとんと入らなくなるのは自明の理なのでした。それこそハーデンの絶好調で全くステップバックが落ちない日くらいでないと続かないよね。上述のオープンショットの本数が減少していたことにもかかってきますがサンダーの狙っていたドリブルをさせてのショットが増えてきたという狙い通りの展開に持ち込めたのが大きかったと思われます。前半は24本中ワイドオープンが19本、オンドリブルが僅かに4本に留まったことを考えると後半は34本中ワイドオープンが13本、オンドリブルが13本と同量まで持っていったDFの狙いがうまくハマったと言えるでしょう。誰が狙ったのかは分かりませんけど。ドノバンだといいなぁ。
*クラッチ・サンダー
シーズン中からずっとクラッチに強かったサンダーは前戦の経験からクラッチシチュエーションに勝機を見出しました。多分ドノバンとポールの協議の結果でしょう。あの手この手でサボり続けたポールは前半僅か4得点に止まりました。別に特段抑えられていたわけでもないのですが。しかし後半にロケッツに連続得点を許し点差を広げられるとすかさずポールが自ら切り込んでいとも簡単に2点ずつ返していきます。たまにエンドワンなんかとったりもして。3Qには14得点、4Qには8得点を挙げて後半のみで22得点を叩き出し、現役最高のクラッチプレイヤーである様をまざまざと見せつけました。前半に積極性を欠いていたのはもちろんシュルーダーやシェイが効果的に機能していたこともありますがやはりこの布石だったと考えて良いでしょう。
ポールは意外と体力温存のために隠れて休みがちな感じですがクラッチでここまでのパフォーマンスができるのならばまぁそれもやむなしかといった雰囲気のドノバン。粘って粘ってクラッチで勝利をもぎ取るといったゲームプラン通りにポールを動かしました。でもハーデンのクラッチも怖いのでできるのなら先行逃げ切り戦法の方が良いと私は思いますが勝てば官軍。でもやっぱりクラッチに毎試合突入していては心臓が保たないのでなんとか点差を積んでおいて欲しいというのが心からの願いです。でもドノバンとポールのゲームプランはクラッチにもつれ込むことが狙いになるんだろうなぁと感じさせられた試合だったのでした。基本的に戦術が上手くハマった試合でしたがドノバンが冴えていたかというと疑問符。基本的に選手任せのコーチなので出した3ガード+ベイズリー&ノエルのラインナップとスモールボールが自分達でロケッツに対してやるべきことを見出してやり遂げたように見えるばかりなのでした。ちょっとドノバンに対する信用の無さが色眼鏡になっている気がしますが。はぁ2016ドノバンは何処へ行ってしまったのか…
あとはアダムスどうこうやリスタート速度や以外にとられてしまっているリバウンドなんかについても語りたいところですが既に長すぎるのでこの辺で。次戦は勝った方が王手をかける最重要と言っても差し支えない試合となり、激戦が予想されますが、連勝の勢いそのままに見事勝利を収め、3年ぶりのプレイオフシリーズの勝利に王手をかけることを期待しています。サンダーは天王山を超えられるか。いざ勝負!