:ReBuild→OKC

NBAの話題についてオクラホマシティサンダー中心に書いていきます

Mr.サンダー(?)レイモンド・フェルトンとは 〜後編〜

f:id:okcthunder013:20181012101610j:image

 

先日書いたフェルトンの記事の続きとなります。プレイと彼の立場をフィーチャーしていきますよ。

 

*サンダーでのフェルトン

サンダーでの2年目を迎える彼ですが、オフにカーメロ⇔シュローダーのトレードが敢行されたことにより、恐らくは3番目のPGとして起用されるはずです。しかし、昨シーズンの彼の試合にもたらしたインパクトを考えると少し勿体無いような…

というわけで、とりあえず彼の去年のスタッツを引っ張り出してきました。

82試合全てに出場した彼は、平均16.6分のプレイで6.9得点、2.5アシストとまぁ33歳のベンチメンバーと考えれば十分なスタッツを残しています。

しかしながらFG%はわずか40.6%とかなり低く、確率の悪さが目立ったカーメロとほぼ同じ(カーメロは40.4%)でした。そして3PT%もカーメロとほぼ同じで35.2%(カーメロは35.7%)と、こちらは酷くもないけど良くもないといった数字に落ち着きました。(NY繋がりで体型が似てるから…?)

しかし、結果的に数字が酷似しているものの過程は全然異なるのが面白いところ。

次にシュートチャートを見ていきます。

カーメロは以前お話しした通り、87.6%をキャッチアンドシュート(以下C&S)で試投していました。逆にフェルトンは72.8%に留まり、カーメロよりも難しいシチュエーションで3PTを撃たされていることが分かります。まぁ自分がプレイメイカーでベンチメンバーで他にパスを捌けるプレイヤーが不在だったのが要因ではありますが…

そして彼の3PT精度はコーナーから放つと跳ね上がり、46.2%で沈めることができます。(カーメロは32.7%)C&Sのシチュエーションで撃たせてあげればそれだけ沈める力があるということです。

以上のことから考察しますと、彼は実はシュローダーの控えではなく2人を並べて起用するといった方法も決して有り得なくはないということです。

他にプレイメイカーが居れば、それだけフェルトンに実は得意なC&Sを撃たせることが出来ますし、何より実はDFレーティングも悪くはなく、103.5とグラントを上回りました。

他にプレイメイカーを置くことで光りそうなフェルトン。他にプレイメイカーを置いたことで腐ったカーメロ。似たスタッツを残しながらここまで反対な2人は少し面白い関係ですね。ちなみに2人は仲良しで知られています。

 

・フェルトンとカーメロ。再び別れたそれぞれの新シーズンはどのように進んでいくのか

f:id:okcthunder013:20181012105133j:image

 

*なんか似てない?

いや、なんか似てるんですよね。彼に。

NBAファンの方々なら大半が知っていると思いますがサンダーファンの方々は在籍していたことを覚えていますでしょうか?

レイカーズでかのコービー・ブライアントと共に伝説となったあのPGですよ。確かニックスのHCをやっていた時期もありました。

まどろっこしいですがそう、デリック・フィッシャーその人。

 

・なんか似てない?

f:id:okcthunder013:20181012105806j:image

 

見た目もまぁずんぐりむっくりしていて剃髪していてガッチリしていてまぁ似てるんですが雰囲気がとてもよく似ています。

近頃のフェルトンのインタビューを目にしましたが、3人目のPGとなった今年はメンターとして過ごすつもりがあるというそうです。

フィッシャーも控えPG兼メンターでした。

メンターとはなんぞや?と思う方もいらっしゃるかもしれませんので雑に説明いたしますと、チーム内の年長者がプレイより若手の育成を考えてチームと契約するようなことだと思っていただければいいかと思います。

かねてより、サンダーには偉大なメンターがおりました…それこそがオフに引退したMr.サンダーことニック・コリソンです。(タイトル回収)

 

コリソンの引退の影響はまだ分かりませんが、精神的にサンダーを引っ張ってきていた年長のリーダーが引退したことで、その重荷はそのままウェストブルックの負担となる予定でした。しかしフェルトンがメンターとして戻ってきてくれたことにより、負担軽減につながることになりそうです。

 

…フィッシャーとの話に戻りますがフィッシャーは当時は新加入の時より、その実績からチームリーダーであったデュラント(当時)、ウェストブルック、コリソンを差し置いて精神的リーダーを務めておりました。コートに入る前の掛け声や選手間ミーティング、ハーフタイムでのロッカールームでの指揮などを取り仕切り、サンダーを影から支えてくれていました。

反対にフェルトンですが、昨年の中盤までは目立ったこともあまりせずに、ベンチで朗らかに楽しんでいたような印象を受けましたが馴染んできたシーズン後半などは、ベンチからも積極的に声をかけ、更にはプレーオフのジャズ戦、3-1の崖っぷちの状況でホームで迎えた第5戦、前半はまさに満身創痍といった感じでチームもボロボロでした。その状況をみてロッカールームで喝を入れたのはフェルトンでした。

結果的にその試合は皆が知るところではありますが、最大25点差ついた状況を僅か8分でひっくり返し、大逆転勝利を収めています。

 

近頃は試合前に円陣を組んで最後に口上を述べる役をフェルトンがこなしており、フェルトンの存在が徐々に大きくなっていることが分かります。

 

平均25.1歳の若いチームで唯一の30代にして年長者のフェルトン。もちろんプレイでも引っ張ってもらいたいですが精神的にサンダーを支えていってほしいと願っています。

 

・円陣の真ん中でフェルトンが口上を述べている様子(小さい為隠れてしまっているが笑)

f:id:okcthunder013:20181012112117j:image