2ndユニットについて本気出して考えてみる
どうもです。先に雑談させていただきます。申し訳ない。
上にあげた写真はウェストブルックの出身校のUCLAに設立されたWestbrook Courtです。見りゃわかるね。
どうやら次戦のクリッパーズ戦のためにロサンゼルスに入ったサンダーはここを借りて練習しているようです。
ウェストブルックの名を冠したロサンゼルスのコートで練習するサンダー。なんかいいですよね。
尚、そのウェストブルックですが、フルコンタクトの練習に参加しているようです。しかし、CBSS Sportsよりウェストブルックが明日の欠場が濃厚だというレポートが上がっていました。個人的にはシュローダーもフェルトンもいるので20分くらいの試運転みたいな形で出てくれればなと思っております。どうするドノバン。
※追記します。クリッパーズのHC、ドック・リバースによるとウェストブルックが出場する予定らしいですがどうも信憑性がないような。リバースがなぜ知ってるのか…
雑談失礼いたしました。それでは一昨日の試合からサンダーの2ndユニットをフィーチャーしていきます。
*新戦力たちについて
常に弱点と言われ続けてきたサンダーのベンチですが今年はひと味違います。
思い返すと本当に2008年の創立からずーーーーっとベンチが薄かったです。強いて言うならカンターとウェイターズがいた2016年くらい?だと思います。
そのベンチメンバーが今年は豪華なことこの上ないという至福。本当に喜ばしいことです。
それではロスターを見ていきます。
シュローダー/フェルトン
ファーガソン/アブリネス
ディアロ/ルワウ/ネイダー
グラント
ノエル
です。まぁ先の試合を見る限りではファーガソンはイマイチですが…DFが成長したと前にも書いたと思いますが、マシになった程度でまだまだ武器にはなりません。見たとおりOFでは置物でした。ロバーソンの方がOFでも貢献してるよ。
もう2.3年は覚悟しないといけないファーガソンなのでした。モノになっても多分ロールプレイヤーですがね。Gリーグにもちょこちょこ顔を出しているらしく、そこら辺で試合勘を培ってもらいましょう。
話が逸れましたがロスターを見ると、やはり今までのラインナップに比べるととても豪華な顔ぶれです。が、問題も…
というかペインだのセマジだのしかいなかったガードの控えが厚すぎる。前に書いたとおりウィングも供給過多です。そして薄いビッグマン。
バランスは良くないですね。どう見ても。まぁその辺は前にもお話ししましたので割愛させていただきます。
さて本題ですが、筆者はあまりノエルを信じていません。能力は申し分ないのですがいかんせん身体ができてなさすぎるので怪我をするのが分かりきっています。20試合くらい離脱しそうな予感がするのでその時誰を呼ぶかですね。時期によってはノゲイラとかいいかもしれません。本当はラバーンを出戻りさせるのが理想なのですがね。
あと先の試合では酷評したような気がするシュローダーですが2ndユニットならば全く問題ありません。むしろ豪華すぎます。サンダーは長くに渡ってウェストブルックがベンチに戻った時間の対処に悩まされてきました。どうしても積極性を欠いてしまうのです。それを違ったアプローチから改善させたのが昨年のフェルトンでしたが、やはりスピードは落ちました。そこで考え出されたのがウェストブルック2人案です。シュローダーというウェストブルックと同タイプのプレイヤーを獲得し、ウェストブルックが常にコートにいるような状態を作り上げました。いわば擬似ウェストブルック戦術。完全に奇策ですし、穴はできます。前にもお話ししたウェストブルックとの小さな差異がミスを生みやすくすることや、おいおいお話しする予定のウェストブルックとのプレータイムのシェア問題などですが、それらを差し置いても面白い戦術だと思います。トレード当時によくシュローダーを獲得したことをかつてのレジー・ジャクソンと結びつけて話す方や記事を見かけましたが既に全くもって似て非なるものとなってきています。
ディアロの記事はやはり別個で書きます。すみません。既に彼のプレイはサンダーファンを魅了していますね。それだけ素晴らしい素材です。というか先のウォーリアーズ戦で何故かジョージの繋ぎにSFで起用されたディアロ。そのせいで僅か8分の出場となりました。でもチームで最高の±値の+5を叩き出します。ファーガソン使うくらいならディアロを出せ!!
これにつきます。ドノバンHCの目論見は未だ分かりませんがスターターはディアロでお願いします。DFもファーガソンよりいいよ。
ネイダーとルワウは語るにはサンプルが少なすぎるので保留。
・ファーガソンはスターターの価値を証明しなければならない。さもなければ…
*進化した旧メンバー
大層な見出しですが散々言われているアブリネスとグラントの89ツインのことです。
昨シーズン中盤から開花したグラントとプレイオフのジャズとのシリーズで一気に開花した感のあるアブリネスですが、今シーズンもやってくれそうです。
特にアブリネス。プレシーズンからかなり激しくOF、DF共にプレイしてきました。DFは流石にジャズとのシリーズ程とは言えませんが(あの時は神がかってたしね)
アブリネスは昨シーズンに105.0を記録したDFレーティングですが、プレイオフでは93.3まで上げてきていました。ヤバすぎ。そして先日のプレシーズンでは3戦で78.9、ウォーリアーズ戦では100.0を記録しており、まだまだ母数が少ないのであまり正確とは言えませんがDFの向上を数字でも証明しています。
昨シーズンには平均15.1分に留まったプレイタイムも、ウォーリアーズ戦では23.5分の出場を果たしており、ドノバンHCの信頼を勝ち取っていることが分かります。なによりアブリネス専用のセットプレイが2ndユニットに追加されました。そのせいか今までよりも走り回るアブリネス。そのおかげで今までよりも3PTのアテンプトが増えます。今後これは武器になっていくでしょうね。今シーズンはグラントよりむしろアブリネスの方が期待できそうです。
次にグラントです。29.1分もの出場をしたグラント。おそらく今年がキャリアハイのプレイタイムになるでしょう。しかしFG%は28.6%と低調に終わりました。これがアブリネスやパターソンのような選手なら「今日はシュート入らなかったね」で済みますがグラントの場合はそうもいきません。
何故グラントのシュートが入らないのか。それは単純です。昨シーズンはPFとCのポジションでプレイしていました。しかし今シーズンはノエルの加入を受け、PF専門でプレイすることになります。そうなりますと昨シーズンの十八番だったグラントの相手のビッグマンとの1on1が使えなくなります。
昨シーズンのグラントの飛躍はまさにこのビッグマンとの1on1が鍵になっており、開いたパターソンがいるからできたスペースとも言えました。何よりも相手のビッグマンはグラントにそのままマッチアップするので外に開かざるを得ず、そのまま機動力の勝負に持ち込める上、グラントへのヘルプも大した意味を持ちませんでした。せいぜいファウルで止めるくらいでした。
図解します。
昨年のグラントのアイソレーションはこのような形です。(グラントは5番)広くスペースを使える上に最初からビッグマンとのマッチアップなのでビッグマンを外に釣り出せています。そのため、ヘルプが来てもグラントのスキルがあれば多少強引にねじ込めていました。
それが今年は今のところ
このような形でプレイすることを強いられています。(グラントは4番)
マッチアップの選手を抜いても相手のセンターがヘルプに飛んで来ますので必然的にフィニッシュが今までより格段に難しくなります。仮にノエルを開かせても相手のセンターはこのヘルプポジションに居座るでしょう。ノエルの3PTが怖くないこともありますが、それ以上にセンターがリムを守ることは定石であり、そのセンターを自然にペリメーターエリアまで釣り出せることが最大の利点でした。
そのためにグラントは昨シーズンより難しい攻めを余儀なくされ、結果的に確立の悪いジャンパーを打たされます。グラントのウォーリアーズ戦のペイント内得点は僅か2.0得点、プレシーズンでも4.0得点と昨シーズンの5.4得点から大きく数字を下げました。
グラント、ノエルの使い方を間違えれば今オフに結んだグラントの27M/3年の延長契約は間違いだったと言われることになります。どう動かしてくるのかドノバンHCの手腕に注目です。
毎年いろいろ悩まされているいるドノバンはサンダーのHCに就任してからの僅か3年でどんどん白髪が増えてきています。頑張って!