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2/27 サンダーvsナゲッツ シーズン第60戦

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ロードのペプシ・センターで行われたナゲッツとの一戦は最終的に123-112で敗れています。

これで連敗となりましたがそれよりも痛いのは2位ナゲッツとのゲーム差が広がったことと対戦成績を今季3-0に持ち込まれたためタイブレークを得られてしまったことでした。また、ナゲッツとはノースウェストとディビジョンを同じくしているため、仮にシーズン終了時にどこかのチームと並んだ場合にタイブレークを得られてしまう可能性もあり非常に痛い負けとなりました。

 

*「2位」と「3位」そしてディフェンス

最近はデータで見れていなかったので久し振りに数字で振り返ってみようと思います。

やはり順位表というものは的確なものでそのチームがなぜその順位に甘んじているのかがよく分かる試合でした。しかしナゲッツが強いというのもありますがそれ以上にサンダー側がどんどん下降しているような感覚を覚えています。

ポジティブに捉えられる場面はノエルの好調とウェストブルックのシューティングが戻ったこと、あとはモリスがしっかりとパターソンの分+αの活躍をしてくれている事くらいでしょうか。

たかが2連敗したくらいでと思われるかもしれませんがここ4試合はサンダーの状態は非常に悪いと言えます。4戦して1-3なのは勿論のこと、ジャズ相手に劇的な逆転で勝ちを拾いましたがBtoBの予定があるのに2OTと代償も大きく、ジョージの奇跡の連続がなければ勝利どころかOTにすら持ち込むことができていなかったことを考えると内容は決して良くなかったものであると言えます。

今日の試合もここ4試合の流れを継いでいて、そこそこのリードを奪われるものの一度追いつき、力及ばず敗れるというパターンに陥っていました。

そしてそれはなぜ起こってしまったのかを考えると自ずと4試合の共通点にたどり着きます。まず言えるのは、相手に高いFG%、特に3P%を許しすぎているということです。ペリカンズ戦ではFG54%、3P46%、ジャズ戦ではFG49%、3P45%、キングス戦ではFG45%、3P36%、今日のナゲッツ戦ではFG46%、3P46%と全試合を平均するとFG48.5%、3P43.3%と今季のサンダーの平均値がFG45.9%、3P35.1%であることを考えるとディフェンス、特に3Pライン付近のペリメーターディフェンスが崩壊してしまっていることが浮き彫りになっています。また、それらのチームにはキングスを除きそれぞれリーグを代表するビッグマンがおり、それらの選手にペイント内でも大きくやられてしまっているのも特徴です。アンソニーデイビス及びジュリアス・ランドルのツインには47失点をFG51.2%で許し、ルディ・ゴベール及びデリック・フェイバースのツインには50失点をFG83.0%で許し更には2人に9つものオフェンスリバウンドをも許しました。キングス戦ではウィリー・コーリースタインには手こずらなかったもののマービン・バグリー3世にはバディ・ヒールドに次ぐ19失点を許し、今日もニコラ・ヨキッチとポール・ミルサップのツインに48失点を許しました。ちなみにウィル・バートンにもインサイドでのイージーな得点を許していました。

・バートンのショットチャート

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とどのつまり何が言いたいかというとサンダーのディフェンスが望んでいる方向へ向かっていないということになります。

元々サンダーのディフェンスは3Pをオールスイッチディフェンスでケアし、インサイドはアダムスやグラント(あとノエルも)らのディフェンスで潰していき、難しい上に効率の悪いとされるミドルレンジジャンパーを撃たせるのがまず一つ戦略としてあり、それが機能していたからこそのリーグNo.1の鉄壁と謳われたディフェンスを構築するに至った訳なのですが最近は全くその面影もなく、オールスイッチのディフェンスもただただスイッチするのみでその後のケアのことを考えている選手がいません。そのためパスゲームで2回、3回とパスを振られてギャップを大きくされるとその後のローテーションが回らずにオープンで3Pを放たれてしまいます。

で、後手に回って対処しようとすると単純なPnRやミスマッチを突かれたポストアップでビッグマンないしフォワードにインサイドを崩され後手後手のままあれよこれよという間に差をつけられているというのがパターンとなっています。最近では毎試合のように3Qないし4Qから追いつくのですがこれは前半を見て対処しようと思えば対処できるということで、対処のしようがあるのにも関わらず一度ハーフタイムを挟まないと対応ができないという戦略の脆弱性も遅さを露呈していることになります。ひいてはコーチ陣の責任でもあり、正しくローテーションを回せていない選手たちの責任でもあります。そんなこともありディフェンスレーティングが期間中114.9まで低下してしまったザルディフェンスによって負けが込んでいるというのが事実となります。これはサンズのシーズン平均113.9よりも悪いものとなっており、数字から見ても勝てるわけがないのがよく分かります。

ちなみにオフェンスはどうかというと3Pこそあまり入ってはいないもののオフェンスレーティングが期間中111.2と悪くないどころかむしろ優れている数字にはなっているのです。

一部ではジョージの調子が良ければ勝ちジョージの調子が悪ければ負けると噂されているようですが正直なところそれは的外れであると考えています。だってジョージが不調だろうとオフェンスレーティング悪くないんですよ。むしろリーグ最低レベルを記録しているディフェンスをどうにかするべきであってオフェンスを改善するのは2の次であるべきです。

幸いにもノエルがここに来て絶好調であったり、モリスの追加などディフェンスにプラスに働くファクターは増えていますのでそこまで難しくことではないはずです。というか早い話がスイッチシステムを元のローテーションシステムに戻すか無駄なファウルを吹かれない術を身に付けるかのどちらかが達成されればグッと良くなると思われます。

あとはレフェリーがサンダーに優しくなってくれたらね…昨シーズンからロードは仕方ないところがありますがホームでも若干不利よりなジャッジが多い気がします。一昨シーズンはやたら有利だったツケかも知れませんがね。

 

・直近ではアダムスより優れたパフォーマンスを見せているノエルが今後の肝要となる可能性は高い

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